ZEHより性能が高い「LCCM住宅」とは何ですか?シニア世代の建て替えでも補助金は利用できますか?
Q
70歳です。建て替えを計画しています。住宅会社から「ZEHより性能が高いLCCM住宅もあります」と説明を受けました。初めて聞く言葉ですが、どのような住宅なのでしょうか?また、シニア世代でも補助金は利用できますか?
結論
LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)は、建物の建築から解体までを含めたCO₂排出量を、太陽光発電などで削減・創出することで、ライフサイクル全体でマイナスを目指す住宅です。
ZEHよりさらに高い環境性能を持つ住宅であり、国の補助制度の対象となる年度があります。
ただし、補助金制度は毎年度内容や予算が変更されるため、建築時点で最新の募集要領を確認することが必要です。
LCCM住宅とは?
LCCMとは、
Life Cycle Carbon Minus
の略です。
一般的なZEHは、
「住み始めてから使うエネルギー」を減らす考え方ですが、
LCCM住宅は、
- 建築時
- 居住時
- 修繕時
- 解体時
まで含めた、
住宅の一生(ライフサイクル)で排出されるCO₂まで考えた住宅です。
そのため、
ZEHより一段高い環境性能を目指す住宅と位置付けられています。
ZEHとの違い
ZEH
- 高断熱住宅
- 高効率設備
- 太陽光発電
により、
年間の一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指します。
LCCM住宅
ZEH性能に加え、
建築時なども含めたCO₂排出量まで考慮し、
ライフサイクル全体でCO₂収支をマイナスにすることを目指します。
シニア世代にメリットは?
環境性能だけではありません。
LCCM住宅は、
一般的に、
- 高断熱
- 高気密
- 高耐震
- 太陽光発電
を組み合わせるため、
結果として、
- 光熱費削減
- ヒートショック対策
- 室内熱中症対策
- 災害時の安心
にもつながります。
補助金はある?
LCCM住宅には、
環境省などが実施する補助制度が設けられる年度があります。
補助額や募集期間は年度ごとに異なりますが、
数百万円規模の補助が設定された実績もあります。
ただし、
募集戸数や予算に限りがあり、
早期終了することもあります。
建築時には、
最新の制度内容を確認しましょう。
必要な住宅性能
LCCM住宅では、
非常に高い性能が求められます。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6以上
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 太陽光発電
- 高効率給湯設備
などです。
シニア世代が確認したいポイント
住宅会社へは、
次のように質問しましょう。
- LCCM住宅に対応していますか?
- 補助金申請実績はありますか?
- 補助金対象になりますか?
- 太陽光容量は何kWですか?
- BELS評価や性能証明は取得しますか?
シニア世代におすすめの考え方
LCCM住宅は非常に優れた住宅ですが、
シニア世代では、
「LCCMでなければならない」
というわけではありません。
まず優先したいのは、
- 断熱等性能等級6
- 耐震等級3
- 全棟気密測定
- 第一種熱交換換気
です。
そのうえで、
補助金や予算に応じて、
LCCM住宅を検討すると良いでしょう。
法律・制度の根拠
LCCM住宅は、
環境省が普及を推進する住宅です。
住宅性能については、
- 建築物省エネ法
- 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
- 住宅性能表示制度
などに基づき評価されます。
LCCM住宅補助制度は、
各年度の環境省事業の公募要領に基づいて実施されます。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でシニア世代の建て替えをご検討の方には、
私たちは、
補助金の金額だけで住宅を選ばないことをおすすめしています。
LCCM住宅は非常に優れた住宅ですが、
まず大切なのは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気
- 太陽光発電・蓄電池
など、
健康で安心して暮らせる性能です。
そのうえで、
LCCM住宅の補助金が利用できるタイミングであれば、
積極的に活用する価値があります。
LCCM住宅は「環境に優しい住宅」だけではありません。
光熱費・健康・災害対策まで考えた、これからのシニア住宅の一つの理想形だと私たちは考えています。










