住宅ローンを組んだ後、
よくいただく質問があります。
それが、
「繰上返済はした方が良いですか?」
というものです。
結論から言うと、
繰上返済は得になることが多いです。
しかし、
全員におすすめできるわけではありません。
まず、
繰上返済とは、
毎月の返済とは別に、
まとまったお金を住宅ローン返済へ充てることです。
例えば、
住宅ローン残高が3,000万円ある時に、
100万円を繰上返済すると、
その100万円分の元金が減ります。
住宅ローンは、
元金に対して利息がかかります。
つまり、
元金を早く減らせば、
将来支払う利息も減ることになります。
そのため、
数字だけで見ると、
繰上返済には大きなメリットがあります。
繰上返済のメリット
① 利息が減る
これが最大のメリットです。
返済期間が長いほど、
利息軽減効果は大きくなります。
例えば、
借入後5年目に100万円繰上返済する場合と、
30年目に100万円繰上返済する場合では、
効果が大きく異なります。
一般的には、
早い時期の繰上返済ほど有利です。
② 返済期間を短縮できる
返済期間短縮型を選べば、
住宅ローン完済時期を早めることができます。
老後まで住宅ローンを残したくない方には魅力です。
繰上返済のデメリット
ここが重要です。
私は、
住宅ローン相談で
「とにかく繰上返済しましょう」
とはお話しません。
なぜなら、
お金には優先順位があるからです。
例えば、
手元に300万円あるとします。
その300万円をすべて繰上返済してしまうと、
- 教育費
- 車の買い替え
- 急な病気
- リフォーム費用
に対応できなくなる可能性があります。
住宅ローン残高は減ります。
しかし、
家計の安全性も減ってしまいます。
今の住宅ローンは超低金利
現在の住宅ローン金利は、
歴史的に見ても低い水準です。
一方、
預貯金だけではなく、
投資や資産形成という考え方もあります。
そのため、
すべてを住宅ローン返済に回すことが、
必ずしも正解とは限りません。
私ならこう考える
私はまず、
住宅ローンよりも
生活防衛資金を優先します。
例えば、
半年〜1年分の生活費。
教育費の準備。
老後資金の積立。
それらが確保できてから、
余裕資金で繰上返済を考えます。
俺流ポイント
私はお客様に、
こうお話しています。
「住宅ローンを早く返すことが目的ではありません。」
本当に大切なのは、
家を建てた後も、
家族が安心して暮らせることです。
住宅ローンを1,000万円減らしても、
手元資金がゼロになれば不安は増えます。
逆に、
住宅ローンが少し残っていても、
十分な貯蓄があれば安心できます。
住宅ローンで後悔する人は、
利息だけを見ています。
後悔しない人は、
家計全体のバランスを見ています。
私は、
繰上返済は
「余裕資金で行うもの」
だと思っています。
家づくりのゴールは、
住宅ローン完済ではありません。
家族が幸せに暮らし続けることです。
その視点を忘れないことが大切だと思います。










