Q. 住宅ローン以外に必要なお金とは?
A. 家づくりには、住宅ローン返済以外にも「付帯工事・諸費用・税金・入居費・維持費」が必要です。
広告に表示された建物価格だけで予算を組むと、契約後に数百万円不足する可能性があります。
確認すべきなのは「建物はいくらか」ではありません。
土地、付帯工事、諸費用、税金、入居費まで含めて、実際に住み始められる総額はいくらか。
これを契約前に確定させることが重要です。
住宅ローン以外に必要な5つのお金
1.土地に関する費用
土地を購入する場合、土地代以外にも費用が発生します。
- 仲介手数料
- 所有権移転登記
- 固定資産税などの清算金
- 境界測量
- 地盤調査・地盤改良
- 造成・盛土・擁壁工事
- 上下水道の引込み
- 古家の解体
- 農地転用や開発許可
安い土地でも、造成、擁壁、給排水工事に数百万円かかれば、最終的には高い土地になります。
土地価格ではなく、家を建てられる状態までの総額で比較してください。
2.建物本体に含まれない付帯工事
住宅会社によって「建物価格に含まれる範囲」が違います。
| 主な項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 屋外給排水工事 | 50万~150万円以上 |
| 地盤改良工事 | 0万~150万円以上 |
| 外構工事 | 100万~300万円以上 |
| 照明・カーテン | 30万~100万円 |
| エアコン | 40万~100万円以上 |
| 太陽光・蓄電池 | 仕様により大きく変動 |
| 建築確認・各種申請 | 見積り範囲を確認 |
金額は敷地条件、建物規模、地域、仕様によって変わります。
広告で「建物1,500万円」と表示されていても、屋外給排水、照明、確認申請、外構などが別なら、その価格では住み始められません。
3.住宅ローンと登記の諸費用
住宅ローンを利用するにも費用がかかります。
- 融資事務手数料
- ローン保証料
- 金銭消費貸借契約の印紙税
- 抵当権設定登記
- 所有権保存・移転登記
- 司法書士報酬
- 適合証明・物件検査費用
- 火災保険・地震保険
- 団信の上乗せ金利や保険料
住宅金融支援機構も、融資手数料のほか、抵当権設定費用、司法書士報酬、物件検査手数料、火災保険料などが必要になると案内しています。住宅金融支援機構
金融機関や借入額によって異なりますが、合計で数十万~100万円を超える場合があります。
4.税金
住宅取得時や取得後には、次の税金も関係します。
- 印紙税
- 登録免許税
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 都市計画税
不動産取得税は、土地や家屋を取得したときに一度課税される県税です。住宅には軽減措置がありますが、要件確認や申請が必要な場合があります。山梨県・不動産取得税Q&A
「軽減されるからゼロ」と自己判断せず、資金計画には一度計上しておきましょう。
5.入居後に必要なお金
家が完成しても、支出は終わりません。
- 引越し代
- 家具・家電
- インターネット工事
- 自治会費
- 固定資産税
- 火災・地震保険の更新
- エアコンや給湯器の交換
- 外壁・屋根などの修繕
- 庭や外構の維持管理
家具・家電をすべて新しくすれば、100万~200万円を超えることもあります。
入居後に貯金がゼロにならないよう、これらは住宅ローンとは別に確保してください。
建て替えはさらに費用が増える
建て替えの場合は、新築費用に加えて次のお金も必要です。
- 既存住宅の解体
- アスベスト事前調査・除去
- 家財処分
- 仮住まい
- 2回分の引越し
- 荷物の一時保管
- 滅失登記
- 土地や建物の名義整理
建物価格だけで判断すると、解体から入居までに数百万円の差が出ます。
特に50代・60代は、追加費用を退職金で補う計画にすると、老後資金を大きく減らす危険があります。
契約前に確認する7つの質問
住宅会社には、次の質問をしてください。
- この金額は税込みですか
- 屋外給排水工事は含まれますか
- 建築確認や設計費は含まれますか
- 地盤改良費はいくら見込んでいますか
- 照明・カーテン・エアコンは含まれますか
- 外構工事はいくら計上していますか
- この金額で実際に入居できますか
「別途」「一式」「現場による」という回答だけで契約してはいけません。未確定なら、想定金額と上限リスクを見積書へ明記してもらうべきです。
俺流結論
住宅ローンの毎月返済額だけを見て、家を買ってはいけません。
見るべき金額は次の4つです。
土地取得総額
+建物・付帯工事総額
+諸費用・税金
+入居後に残す現金
住宅業界では、最初の価格を安く見せ、付帯工事や諸費用を後から追加する見積りが少なくありません。
仮に建物価格が他社より200万円安くても、別途工事が400万円多ければ、実際には200万円高い家です。
安い広告価格ではなく、最初から正直な総額を出す会社を選ぶ。これが予算オーバーを防ぐ最も確実な方法です。










