Q:カーローンがあると住宅ローン審査で不利?
A:不利になる可能性がありますが、住宅ローンを組めないわけではありません
金融機関は、住宅ローンだけでなく、カーローンや教育ローンなどを含めた年間返済額で審査します。
カーローンの残高だけではなく、毎月いくら返しているかが住宅ローンの借入可能額に影響します。
審査では「総返済負担率」を確認される
総返済負担率とは、税込年収に占めるすべてのローンの年間返済額の割合です。
計算式は次のとおりです。
年間のローン返済総額÷税込年収×100
例えば、年収500万円で、カーローンを毎月3万円返している場合、年間返済額は36万円です。
仮に住宅ローンの年間返済額が120万円なら、
(36万円+120万円)÷500万円=31.2%
となります。
フラット35では、総返済負担率の基準を年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下としています。対象には住宅ローンだけでなく、自動車ローン、教育ローン、カードローン、分割払い、リボ払いなども含まれます。住宅金融支援機構「フラット35の利用条件」
民間金融機関の基準や審査金利は、それぞれ異なります。
カーローン月3万円で借入可能額はいくら下がる?
カーローンの毎月返済額が3万円あると、その3万円分を住宅ローン返済へ使えないと判断されます。
35年返済で単純換算すると、適用する審査金利によって異なりますが、住宅ローンの借入可能額が約700万~1,000万円下がる可能性があります。
つまり、カーローン残高が100万円しかなくても、毎月返済額が大きければ、住宅ローン審査への影響は小さくありません。
反対に、残高が多少あっても毎月返済額が少なく、総返済負担率に余裕があれば、住宅ローンを利用できる場合があります。
カーローンは完済した方がよい?
住宅ローンの借入可能額を増やすには、事前完済が有効な場合があります。
ただし、住宅建築後に必要な現金まで使って完済するのは危険です。
例えば預金300万円からカーローン100万円を完済し、さらに住宅の頭金や諸費用を支払えば、建築後の生活防衛資金がほとんど残らない可能性があります。
確認すべきなのは、次の2案です。
| 比較案 | 確認すること |
|---|---|
| カーローンを残す | 住宅ローン借入額と毎月の合計返済額 |
| カーローンを完済する | 借入可能額と建築後に残る現金 |
完済すれば必ず安全になるのではありません。住宅ローンの審査と、建築後の家計の両方で判断してください。
住宅ローン申込み前の注意点
住宅購入を考え始めたら、次の行動は避けた方が安全です。
- 新たに高額な車をローンで購入する
- 残価設定ローンを組む
- 家具や家電を分割払いで購入する
- クレジットカードのリボ払いを利用する
- 借入れを申告せず住宅ローンへ申し込む
- 返済遅延を起こす
特に住宅ローンの事前審査後に新たな借入れをすると、本審査や融資実行前の確認に影響する可能性があります。
車の買い替えが近い場合は、現在のカーローンだけでなく、住宅完成後に予定している次の車の費用も資金計画へ入れてください。
山梨県では夫婦それぞれに車が必要な家庭も少なくありません。住宅ローンだけ審査に通っても、2台分の維持費と買い替え費用を払えなければ、安全な計画とはいえません。
俺流結論
カーローンがあること自体が問題なのではありません。
問題は、住宅会社がカーローンを無視して、
「住宅ローンの審査は通ります」
「先に完済すれば、もっと借りられます」
と、住宅予算を引き上げることです。
完済によって借入可能額が800万円増えても、800万円高い家を買ってよいわけではありません。
審査に通る金額と、車を維持しながら返せる金額は違います。
デザインハウス甲府では、住宅ローン、カーローン、次回の車の買い替え、教育費、光熱費まで含めて確認します。
住宅ローンを申し込む前に、カーローンを「残す場合」と「完済する場合」の両方を比較してください。
関連FAQ
カーローン残高が少なくても申告が必要ですか?
必要です。残高が少なくても、毎月返済額は総返済負担率へ影響します。
住宅ローンの事前審査後に車を買ってもよいですか?
融資実行前の新規借入れは審査へ影響する可能性があります。購入前に金融機関へ確認してください。
残価設定ローンも審査対象ですか?
金融機関の判断によりますが、毎月の支払いがあるため、住宅ローン申込み時に必ず申告してください。










