Q. 頭金ゼロで家を建てても大丈夫?
A. 頭金ゼロでも建てられます。ただし、頭金ゼロと貯金ゼロは全く違います。購入後に十分な現金が残ることが条件です。
低金利で住宅ローンを借り、手元資金を残すために頭金を入れない方法には合理性があります。
一方、頭金も預金もなく、諸費用まで全額借りなければ建てられない場合は、住宅予算そのものを見直すべきです。
頭金ゼロでも安全な人
- 生活費6~12か月分の現金がある
- 諸費用・家具家電費を準備している
- 教育費と車の資金を別に確保している
- 住宅ローン返済が手取りの20%前後
- 金利3%でも返済できる
- 70歳前後までに完済できる
- 購入後も毎月貯金できる
「払えないから頭金ゼロ」ではなく、「現金を残すために頭金を入れない」ことが重要です。
危険な人
- 預貯金が100万円未満
- 諸費用も全額ローン
- カーローンやリボ払いがある
- ボーナス払いを使う
- 共働き収入が1円でも減ると返せない
- 50年ローンでなければ買えない
- 家具家電を分割払いにする
- 購入後の修繕積立ができない
この状態では、病気、失業、車の故障が起きたとき、新たな借金が必要になります。
頭金350万円を入れた場合
総額3,500万円、金利年1.5%、35年返済で比較します。
| 条件 | 借入額 | 毎月返済額 |
|---|---|---|
| 頭金ゼロ | 3,500万円 | 約10万7,000円 |
| 頭金350万円 | 3,150万円 | 約9万6,000円 |
| 差額 | 350万円 | 約1万1,000円 |
350万円の頭金を入れると、毎月返済は約1万1,000円下がり、総利息も約100万円減る試算です。
ただし、預金400万円から350万円を入れれば、残りは50万円です。
月1万1,000円を下げるために現金を失い、車や教育費をローンで借りるなら得とは限りません。
頭金ゼロは審査にも影響する
住宅価格に対する借入割合が高いほど、金融機関は慎重に審査する場合があります。
フラット35でも、融資率が9割を超える場合は、返済の確実性などをより慎重に審査すると案内しています。フラット35の利用条件
金融機関によっては、融資率が高いと金利や保証料などの条件が変わる場合があります。
頭金をいくら入れると条件が変わるか確認してください。
売却時の残債にも注意
頭金ゼロでは、購入直後のローン残高が大きく残ります。
転勤、離婚、失業などで早期売却すると、売却価格より住宅ローン残高が多くなる可能性があります。
| 売却価格 | ローン残高 | 不足額 |
|---|---|---|
| 3,000万円 | 3,300万円 | 300万円 |
この場合、原則として不足する300万円を用意しなければ、抵当権を抹消して売却できません。
諸費用まで借りると、さらに担保割れしやすくなります。
現金はいくら残す?
最低でも、次の金額を購入後に残します。
生活維持費6か月分+1年以内の確定支出+緊急予備費
自営業、片働き、歩合給なら、生活費12か月分を検討します。
一般的な子育て世帯なら、購入後に300万~500万円程度を残すことを一つの目安として、実際の生活費から計算します。
頭金より先に考えるお金
- 登記・融資・保険などの諸費用
- 家具家電
- 引越し
- 外構
- 教育費
- 車の買い替え
- 固定資産税
- 給湯器・外壁などの修繕積立
これらを使った後に現金が残るか確認します。
俺流結論
頭金ゼロでも、家を建てて大丈夫です。
ただし、それは十分な預金があり、あえて現金を残す場合です。
私なら、頭金を入れる前に生活費6~12か月分、教育費、車、家具家電費を確保します。その後も余裕があれば、金融機関の条件が有利になる範囲で頭金を入れます。
頭金ゼロが危険なのではありません。
貯金ゼロ、諸費用ローン、50年返済まで重なることが危険です。










