60代で組んだ住宅ローンは、退職金で早めに一括返済した方がいいですか?
Q
61歳です。建て替えのために住宅ローンを組む予定です。退職金も入るので、「早く返済した方が安心」と思っていますが、退職金を使って一括繰上返済するべきでしょうか?それとも手元に現金を残した方が良いのでしょうか?
結論
60代では、「住宅ローンを早く返すこと」よりも、「老後資金を減らさないこと」を優先するケースが多くあります。
昔は、
「借金は早く返すべき」
という考え方が一般的でした。
しかし現在は、
- 医療費
- 介護費
- 長寿化
- 物価上昇
などを考えると、
退職金をすべて繰上返済へ使うことは慎重に判断すべきです。
一括返済のメリット
もちろん、
一括返済にはメリットがあります。
例えば、
- 利息負担が減る
- 毎月の返済がなくなる
- 精神的な安心感がある
という点です。
一括返済のデメリット
一方で、
退職金を使い切ると、
- 医療費
- 介護費
- 車の買い替え
- 家電の故障
- 災害への備え
など、
急な出費への対応が難しくなる可能性があります。
一度返済したお金は、簡単には戻せません。
金利も判断材料
現在の住宅ローン金利が比較的低い場合は、
無理に一括返済せず、
手元資金を残した方が安心できるケースもあります。
一方で、
金利や返済期間によっては、
繰上返済が有利になる場合もあります。
個別に試算することが重要です。
団体信用生命保険も確認
住宅ローンには、
団体信用生命保険(団信)が付いていることが多くあります。
万一の場合、
ローン残高が保険で返済されるケースもあります。
繰上返済を検討する際は、
この保障も考慮しましょう。
一部繰上返済という選択肢
「全額返済」だけではなく、
一部だけ繰上返済する方法もあります。
例えば、
毎月の返済額を減らしたり、
返済期間を短くしたりできます。
無理なく返済できる方法を選びましょう。
シニア世代がFPへ相談したいこと
建て替え前に、
次の内容を相談すると安心です。
- 一括返済と手元資金、どちらを優先すべきですか?
- 老後資金は十分ありますか?
- 年金生活でも返済できますか?
- 団信の保障内容は?
- ライフプランも作れますか?
建て替えるなら毎月の支出を減らせる住宅性能を
住宅ローンだけでなく、
毎月の光熱費も重要です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
高性能住宅なら、
毎月の固定費を抑えやすくなります。
法律・制度の根拠
住宅ローンの繰上返済は、
各金融機関の契約内容によって異なります。
また、
団体信用生命保険は、
金融機関ごとに保障内容が異なります。
退職金を使う前に、
金融機関やファイナンシャルプランナーへ相談することをおすすめします。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
60代のお客様から、
「退職金で住宅ローンを全部返した方がいいですか?」
というご相談をよくいただきます。
私たちは、
「ローンをゼロにすること」よりも、
「老後のお金を残すこと」
を大切に考えています。
例えば、
団体信用生命保険の保障や、
住宅ローン控除(利用できる場合)、
手元資金とのバランスを考えると、
一括返済しない方が安心できるケースもあります。
また、
建て替える住宅は、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
光熱費や維持費まで考えた住まいをご提案しています。
住宅ローンは、早く返すことが正解とは限りません。
「返済した後も安心して暮らせるか」まで考えることが、60代からの建て替えでは何より大切だと私たちは考えています。










