資産価値が残る家とは?30年後も選ばれる7つの条件
時代が変わっても選ばれる家です
結論から言います。
資産価値が残る家とは、建築価格が高い家ではなく、30年後も買いたい人がいる家です。
大きな家、高級キッチンが付いた家、流行のデザインを採用した家が、必ず資産価値の高い家になるわけではありません。
住宅の資産価値には、次の条件が影響します。
- 立地
- 土地の形状と接道
- 建物の広さ
- 間取り
- 住宅性能
- 性能を証明する書類
- 点検・修繕の履歴
- 地域の需要
- 売り出し価格
どれか一つが優れていればよいのではありません。
土地・建物・性能・維持管理・価格のバランスが重要です。
資産価値と建築価格は同じではない
3,000万円で建てた住宅が、将来3,000万円で売れるとは限りません。
新築時の建築費には、建築会社の経費、設計費、工事費、設備費などが含まれています。
一方、中古住宅の購入者が見るのは、今その住宅を買う価値があるかです。
新築時に高額だった設備も、20年後には古い設備になります。
特注家具や個性的な内装に費用をかけても、次の購入者にとって価値がなければ、売却価格へ反映されない場合があります。
資産価値を考えるなら、
いくらかけて建てたか
ではなく、
将来、いくらなら買いたい人がいるか
という視点が必要です。
資産価値が残る家の7つの条件
1.需要がある立地を選ぶ
住宅の資産価値で、最も大きな影響を与えやすいのが立地です。
建物は改修できますが、土地の場所は変えられません。
土地を選ぶときは、次の条件を確認します。
- 通勤・通学の利便性
- 学校、病院、買い物施設への距離
- 道路の幅と接道状況
- 駐車のしやすさ
- 洪水・土砂災害などのリスク
- 上下水道などのインフラ
- 周辺の空き家や将来人口
- 同じ地域の中古住宅取引
山梨県では、自動車を使う世帯が多いため、駅からの距離だけではなく、道路への出入りや駐車台数も重要です。
土地が安いという理由だけで郊外を選ぶと、将来の購入者が限られる可能性があります。
土地価格だけでなく、将来もその地域に住宅需要があるかを確認してください。
2.地域で売りやすい広さにする
大きな住宅ほど資産価値が高いとは限りません。
住宅が大きくなると、売却価格だけでなく、冷暖房費、固定資産税、清掃、修繕などの負担も増えます。
将来の購入者がその費用を負担できなければ、売却しにくくなる可能性があります。
反対に、極端に小さく、収納や居室が不足する住宅も、購入者が限られます。
資産価値を考えるなら、現在の家族に必要な広さと、地域の購入層が取得しやすい広さを両方考える必要があります。
「せっかく建てるから大きくする」のではなく、必要な面積を整理してください。
3.他の家族にも使いやすい間取りにする
注文住宅では、家族の暮らしに合わせて自由に間取りをつくれます。
しかし、個性的すぎる間取りは、将来の購入者に合わない場合があります。
売却しやすさを考えるなら、次の点が重要です。
- 家具を配置しやすいLDK
- 一般的な寝室数
- 十分な収納
- 使いやすい家事動線
- 1階にも居室がある
- 将来間仕切りを変更できる
- 洗面・脱衣・トイレの使いやすさ
- 来客時にも困らない生活動線
例えば、壁を減らした大空間は新築時には魅力的でも、部屋数を必要とする家族には選ばれにくくなります。
現在の暮らしに合わせながら、別の家族でも使える柔軟性を残すことが重要です。
4.基本性能を数値で確認する
30年後も使用する住宅には、見た目より基本性能が重要です。
特に確認したいのは、次の性能です。
- 耐震等級
- 構造計算の方法
- 断熱等級
- UA値
- C値
- 換気性能
- 劣化対策
- 維持管理のしやすさ
豪華な設備は古くなれば交換できます。
しかし、構造、断熱材、気密層などを完成後に全面改修するには、大きな費用がかかります。
住宅の資産価値を残すなら、後から簡単に変更できない部分を優先してください。
高性能住宅の判断基準については、高性能住宅とは?で詳しく解説しています。
5.住宅性能を証明する書類を残す
実際には高性能な住宅でも、それを証明する書類がなければ、将来の購入者や不動産会社へ正確に伝えられません。
新築時から、次の書類を保管します。
- 長期優良住宅認定通知書
- 設計住宅性能評価書
- 建設住宅性能評価書
- BELS評価書
- 構造計算書
- UA値計算書
- 気密測定結果
- 設計図・施工図
- 壁内などの工事写真
- 設備の保証書・取扱説明書
「高断熱です」「地震に強いです」という営業トークは、30年後の証明にはなりません。
資産価値になるのは、第三者が確認できる性能です。
長期優良住宅の認定内容については、長期優良住宅とは?をご覧ください。
6.点検と修繕の履歴を残す
どれほど高性能な住宅でも、何十年間も放置すれば価値は下がります。
住宅は、雨、紫外線、湿気、温度変化などの影響を受け続けます。
次のような点検・修繕記録を残してください。
- 定期点検
- 外壁・屋根の補修
- 防水部分の点検
- シロアリ点検
- 給湯器などの設備交換
- 換気設備の清掃・交換
- 太陽光発電の点検
- 不具合と修理内容
車を売却するときに整備記録が評価材料になるように、住宅も管理履歴が購入者の安心につながります。
新築時の性能と、売却時の建物状態は別です。
認定書だけでなく、住み始めてからの記録を残すことが重要です。
7.売却可能な価格に収める
資産価値を考えるうえで見落とされやすいのが、売却時の価格です。
土地、建物、外構、太陽光、全館空調などに多額の費用をかけても、その地域の購入者が住宅ローンを組める金額を超えれば、買い手は限られます。
売主が残したい金額と、市場で売れる金額は同じではありません。
新築時から次の点を考える必要があります。
- 周辺の中古住宅相場
- 地域の世帯年収
- 購入層が組める住宅ローン
- 将来の建物査定
- 売却時の住宅ローン残高
特に危険なのは、売却価格より住宅ローン残高の方が大きい状態です。
売却代金だけでローンを完済できなければ、差額を自己資金で用意しなければ売却できない場合があります。
資産価値は、売却価格だけでなく、将来の住宅ローン残高とセットで考えてください。
流行のデザインだけでは価値が残らない
流行の外観や内装は、新築時の魅力になります。
しかし、流行は変わります。
極端な色、特殊な素材、個性的すぎる造作は、将来の購入者には改修費用と見られる可能性があります。
資産価値を意識するなら、建物の基本部分は普遍的にして、家具、照明、壁紙など交換しやすい部分で個性を出す方法があります。
デザインを諦める必要はありません。
変えにくい部分は普遍的に、変えやすい部分で好みを表現する。
これが将来の売却にも対応しやすい考え方です。
太陽光や高性能設備は必ず査定額へ反映されるのか?
太陽光発電、蓄電池、全館空調などは、購入者にとって魅力になる場合があります。
一方で、設備の年式が古く、保証が切れ、交換費用が近づいていれば、負担と判断される可能性もあります。
設備を資産価値として説明するには、次の情報を残します。
- 設置年月
- メーカーと型式
- 保証期間
- 発電・稼働実績
- 点検記録
- 修理履歴
- 想定される交換時期
- 交換に必要な費用
「高額な設備だから価値が残る」のではありません。
購入者が性能、状態、維持費を判断できることが重要です。
高性能住宅なら必ず高く売れるわけではない
高性能住宅は、将来の購入者へ説明できる価値を持っています。
しかし、立地や間取りの問題を、住宅性能だけで補うことはできません。
また、性能が高くても書類がなければ、査定で十分に評価されない可能性があります。
高性能住宅と売却の関係については、高性能住宅は売却に強い?で詳しく解説しています。
資産価値が残る家は、高性能であるだけではありません。
売る理由を説明でき、買わない理由が少ない家です。
デザインハウス甲府の考え方
デザインハウス甲府では、家を新築時だけの商品ではなく、家族が暮らし、将来は売却や相続の対象になる資産だと考えています。
そのため、次の性能と記録を重視しています。
- 長期優良住宅
- 耐震等級3
- 全棟許容応力度計算
- 断熱等級6
- UA値0.46以下
- C値0.7以下
- 全棟気密測定
- 第一種熱交換換気
- 制震装置evoltz
ただし、高性能にすれば資産価値が自動的に残るとは考えていません。
立地、建物面積、間取り、総予算、将来の維持費まで一緒に整理します。
俺流ポイント|今欲しい家ではなく30年後も欲しい家
私は、家づくりの打ち合わせでこう考えます。
この家は、30年後に別の家族も欲しいと思うか?
新築時の流行だけを追い、住宅を大きくし、高額な設備を付けても、将来の購入者が負担できなければ資産にはなりません。
私なら、100万円の高級設備より先に、次のものへ予算を使います。
- 需要のある土地
- 耐震等級3
- 断熱等級6
- 全棟気密測定
- 長期優良住宅
- 点検しやすい設計
- 性能を証明する書類
資産価値は、建築価格の高さでは決まりません。
性能を証明でき、適切に管理され、無理のない価格で次の家族が買えること。
これが、資産価値が残る家の条件です。
山梨県で資産価値が残る家をご検討の方へ
デザインハウス甲府では、建物のデザインや新築価格だけでなく、立地、住宅性能、維持費、住宅ローン残高、将来の売却まで整理します。
- この土地は将来も需要があるのか
- 何坪の家が売却しやすいのか
- 資産価値を証明するには何が必要か
- 住宅性能へいくらかけるべきか
- 将来売却するときにローンが残らないか
住宅会社を決める前でも構いません。
新築時の満足だけでなく、30年後も選ばれる家づくりをご提案します。










