育休中でも、住宅ローンに申し込める?
結論 :育休中の申込みを扱う商品はある
A 育休中でも、住宅ローンを申し込める場合があります。ただし、休業前の年収をそのまま使えるか、復職の確認が必要か、融資実行までにどの資料を出すかは商品によります。「育休中は全部不可」「復職予定を書けば必ず通る」という一律の判断は避けてください。
金融機関の必要書類には、休業前の通年の源泉徴収票等を案内する例があります。資料の提出が認められることと、希望額が承認されることは別です。まず単独申込み、収入合算、ペアローンのどの形で相談するかを伝え、自分の休業・復職予定に合う取扱いを確認しましょう。[資料03]
育休中に相談できる商品でも、復職の確認方法や融資実行の条件が異なります。育休前の高い給与をそのまま使えると決めつけません。申込、契約、実行のどの段階で、復職予定・実績を何の書類で確認するかを聞きます。銀行が認定する収入と、休業中の実際の入金を分けることで、承認されても途中の支払いに困る計画を防げます。
休業と復職の予定を時系列にする
産休・育休に入った日、復職予定日、融資実行予定日、入居日を並べます。復職後は通常勤務か時短か、勤務先が変わる予定はあるかも整理してください。建物が完成する時期と復職の時期が近い場合、どちらが先かによって必要資料や確認の時期が変わることがあります。
予定が未確定なら、確定したように記入せず、いつ結果が分かるかを伝えます。保育の利用等によって復職時期が変わる可能性がある人は、変更した場合の連絡と再確認の方法を聞いておきましょう。住宅会社の工程を優先して、勤務先へ事実と異なる復職予定の証明を頼むことはしません。
出産前後に本人確認や署名の日程が重なる場合は、利用できる手続きと変更方法も早めに聞きます。家族が代わりに署名すればよいと自己判断しないでください。必要な本人の手続き、勤務先の証明、金融機関の確認を分け、体調や育児の事情で予定が動く際の連絡先を決めましょう。
休業開始、給付の申請、復職予定、保育の利用、復職後の最初の給与、融資実行を並べます。予定が変わる可能性があれば、その場合に必要な連絡も確認します。保育の申込みと入所が決まること、復職予定証明と復職した事実は別です。住宅の完成日だけに合わせて復職を確定したと説明せず、本人と勤務先が確認できる実際の予定を伝えてください。
休業前と休業中と復職後の収入を分ける
給与、賞与、休業中の給付、復職後の見込給与は、それぞれ性質が違います。銀行がどの収入をどの資料で確認するかを聞き、給付額を通常の給与年収として自己判断で足さないでください。休業前の資料だけでなく、現在の雇用条件や復職予定に関する書類が必要かも確認します。
家計では、給付金等が実際に入る時期も大切です。毎月の給与と同じ日程で受け取れると決めつけず、申請と支給の見通しを確認して現金残高を計算します。審査上の年収が認められても、土地や工事代を払う月に現金が足りるとは限らないため、入出金の予定も作ってください。
休業中の給付は、給与と同じ時期に同じ金額が入るとは限りません。制度の要件と手続きを公式資料で確認し、家計では入金時期のずれに備えます。仮定例で月の支出が収入を5万円上回る期間が6か月なら、不足は30万円です。出産等に伴う別の支出や予備費も加え、頭金へ使える額を再計算します。給付の見込額を借入審査の年収として扱えるかも別に確認します。
復職後の手取りで返済を試す
休業前の残業が多かった人や、復職後は勤務時間を短くする人は、以前の給与が戻る前提で借りないようにします。保育料、通勤費、子どもの生活費等も加え、通常勤務、時短勤務、復職が遅れる場合の家計を並べます。収入減の期間に使う資金と、将来の教育費は分けておきましょう。
例えば返済開始後に世帯の手取りが月6万円少ない状態が一年続くなら、その差は年72万円です。これは負担を確認する仮定で、必要な貯蓄の基準ではありません。預貯金を使えば一年乗り切れるかだけでなく、その後も貯蓄を再開できる返済額なのかを確認することが重要です。
復職後は、時短、残業減、保育料、通勤、病児対応等を反映します。仮定例で復職前想定より手取りが月4万円減り、保育・通勤等が月2万円増えれば、余裕は月6万円減ります。育休前の共働き収支で住宅費を決めないことが大切です。働き方が戻る時期を固定せず、時短が続くケースも計算し、どの費用なら調整できるかを家族で確認します。
二人で借りる場合の責任を確認する
ペアローンや収入合算を使うときは、育休中の人がどの債務を負い、誰が団信の対象になるかを整理します。一方の収入が減っても、銀行との契約上の返済が自動的に減るとは限りません。夫婦間で家計を助け合う話と、銀行への債務の話を分けて理解してください。
住宅の持分も、家事や育児の分担を割合へ置き換えて決めるのではなく、資金負担と契約を踏まえて専門家へ確認します。二人の借入と自己資金を並べた表を作り、どちらか一人だけが申込内容を把握する状態を避けましょう。復職後の働き方まで共有して借入方法を選びます。
ペアローンや合算の場合、休業している人が契約上どの責任を持ち、団信がどこまで保障するかを確認します。休業中の生活費不足を当然に団信が補うとは限りません。相手の収入だけで払う期間があるなら、生活費、両者の返済、税・保険等を合わせて計算します。片方が審査対象になることで借入上限が上がっても、その上限を使い切る必要はありません。
銀行の確認時期を住宅の工程へ入れる
質問は「育休中の申込みを扱うか」「復職確認はいつ必要か」「時短予定の場合に使う年収は何か」です。必要資料を勤務先へ依頼し、銀行の回答日と融資実行日を住宅会社と照合してください。復職日や収入条件が変わったら、承認後であっても速やかに申込先へ伝えます。
育休を理由に家づくりを急いだり諦めたりする前に、利用条件と家計を確認しましょう。大切なのは休業前と同額を借りられることではなく、子育ての支出が増えても住み続けられることです。契約を待つ案や総予算を抑える案も並べ、家族が無理なく進められる時期を選んでください。
工程には、銀行の復職確認、必要書類の取得、融資契約・実行までを入れます。復職が延期した場合、住宅会社の支払日や賃貸の退去等へ何が連動するかも確認します。家族の体調と育児を優先できる余裕を残し、未確定事項を確定したように申告しないことです。金融機関の正式な条件と、復職後も生活できる予算の両方がそろってから判断してください。
関連URL
1 三菱UFJ銀行 産休中・育休中の住宅ローン申込み
産休・育休中の申込みと提出する源泉徴収票の取扱い例を確認できます。すべての銀行共通の条件ではありません。
https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/5786?site_domain=default
2 厚生労働省 育児休業等給付について
育児休業等の給付制度を確認できます。申込時の認定収入とは分け、休業中の実際の入金を家計表へ反映します。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135090_00001.html










