Q. 床鳴りやクロスのひび割れは保証される?
A. 保証される可能性はありますが、すべて無償補修になるわけではありません。床鳴りやクロスのひび割れは、一般に住宅会社独自の短期保証で扱われます。ただし、下地や構造の施工不良が原因なら、表面だけを直して終わりにせず、原因部分の補修を求める必要があります。
法律上の10年保証が、そのまま適用されるわけではない
新築住宅で法律上10年間の責任が定められているのは、主に、
- 構造耐力上主要な部分
- 雨水の浸入を防止する部分
です。
床鳴りやクロスのひび割れは、それだけで直ちに法律上の10年責任の対象になるわけではありません。
多くの場合、床や内装に関する住宅会社独自の保証書やアフターサービス基準に基づいて判断されます。
住まいるダイヤルも、構造・防水以外の部分については、契約上1年から2年程度の責任期間が定められている例が多いため、請負契約書や保証書を確認するよう案内しています。住まいるダイヤル|補修したクロスが再び剥がれた事例
ただし、「2年を過ぎたら何があっても自己負担」と一律に決まるわけではありません。
床鳴りやクロス割れの原因が、構造体の変形、地盤沈下、雨漏りなどにある場合は、別の保証や責任が関係する可能性があります。
床鳴りは、音の種類によって原因が違う
床鳴りには、大きく分けて次のような音があります。
- ギシギシ、ギュギュという軋み音
- コツコツという部材同士が当たる音
- キイキイという擦れる音
- パキッ、ピシッという乾いた音
音の種類によって、考えられる原因が変わります。
フローリング材が原因の場合
フローリングは、湿度によって膨張・収縮します。
冬の乾燥時期には隙間が広がり、床材同士が擦れて音が出ることがあります。
無垢材や木質系材料では、一定の伸縮は材料の性質として避けられない場合があります。
しかし、
- 施工時の含水状態
- 床材同士の隙間
- 接着剤の塗布
- 釘やステープルの留め付け
- 使用環境に適した床材か
に問題があれば、単なる材料特性ではなく施工上の問題である可能性があります。
床下地が原因の場合
床材の下にある合板や下地板の留め付けが不足していると、歩いたときに下地が動いて音が出ることがあります。
- ビスや釘の本数不足
- 接着剤の不足
- 合板同士の隙間
- 二重床の固定不足
- 下地材のたわみ
などが考えられます。
表面のフローリングだけへ接着剤を注入しても、下地が動いていれば再発する可能性があります。
根太・大引き・床束が原因の場合
床を支える根太、大引き、床束などに隙間や浮きがある場合も、床鳴りが発生します。
さらに、
- 部材の断面寸法不足
- 部材の配置間隔
- 接合方法
- 床束の不足や浮き
- 床下の湿気
- 木材の収縮
なども原因になります。
住まいるダイヤルの技術資料でも、床鳴りの補修前には、原因がフローリング、下地板、根太の留め付け、床束の浮きや不足のどこにあるのかを見分ける必要があるとしています。住まいるダイヤル|床鳴りの補修
「木造住宅だから鳴ります」で終わらせない
木材は温度や湿度によって動くため、季節によって床鳴りが出たり消えたりすることがあります。
住まいるダイヤルの資料でも、軋み音や擦れ音は、乾燥する晴天時や冬季に鳴りやすく、湿度の高い雨天時や夏季には鳴りにくい傾向が示されています。住まいるダイヤル|床鳴りの調査方法
しかし、季節で変化するからといって、必ず正常とは限りません。
- 同じ場所を踏むたびに大きな音がする
- 音の範囲が広がっている
- 床が沈む、たわむ
- 床に傾斜を感じる
- 補修しても再発する
- 引渡し直後から鳴っている
という場合は、原因調査を求めてください。
クロスのひび割れにも種類がある
クロスのひび割れやすき間は、発生する場所によって原因が異なります。
クロスの継ぎ目が開いた
クロスそのものの乾燥収縮、接着剤の不足、施工時の処理などが考えられます。
継ぎ目だけがわずかに開いている場合は、内装仕上げの補修で対応できることがあります。
壁と天井の境目にすき間ができた
木材の乾燥収縮や、壁・天井下地の動きによって発生することがあります。
新築後、木材が安定するまでの間に多少の動きが発生することはありますが、すき間が大きい、広範囲に発生している、年々広がる場合は、下地の施工状態も確認する必要があります。
窓やドアの角から斜めに割れた
窓やドアの角は、下地ボードの継ぎ目や建物の力が集中しやすい場所です。
- ボードの張り方
- 継ぎ目の位置
- ビスの間隔
- 下地補強
- パテ処理
- 建物の変形
などが影響している可能性があります。
同じ位置に何度もひび割れが再発する場合は、クロスだけを張り替えても根本解決になりません。
複数の部屋で同じ方向に割れた
一つの部屋だけでなく、建物の複数箇所に同じ方向のひび割れが発生している場合は、
- 構造体の変形
- 地盤の不同沈下
- 梁や床のたわみ
- 地震や強風による変形
- 下地の施工方法
なども確認する必要があります。
クロスは建物の動きを表面に映すため、内装のひび割れが、別の不具合を知らせるサインになることがあります。
補修後すぐに再発したらどうなる?
保証期間内にクロスを補修してもらっても、短期間で同じ場所が再び割れたり剥がれたりする場合があります。
その場合、最初の補修が表面的な処置だけで、原因を取り除いていない可能性があります。
住まいるダイヤルは、保証期間中に補修したクロスが程なく再び剥がれた場合、一般的には相当な補修が行われていないと考えられ、再度の修補請求ができる可能性があると説明しています。
「一度直したので対応は終了です」と言われても、同じ不具合が再発しているなら、
- 最初に何を補修したのか
- 原因調査を行ったのか
- 下地まで確認したのか
- 補修工事に保証があるのか
を書面で確認してください。
補修方法によって費用と仕上がりが変わる
床鳴りやクロスのひ










