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工事車両の駐車場代や道路使用料は誰が払う?

工事車両の駐車場代や道路使用料は誰が払う?

A. 法律で一律に施主負担・住宅会社負担と決まっているわけではありません。工事請負契約と見積書に含まれていれば住宅会社、別途・実費精算なら施主が負担する可能性があります。

工事中は、大工・電気・設備・外壁など、複数の職人が現場へ車で来ます。

敷地内へ車を置けなければ、近隣の月極駐車場やコインパーキングを確保しなければなりません。

さらに、クレーン車や生コン車を道路上へ止めて作業する場合は、道路使用許可や交通誘導員が必要になることがあります。

工事車両の駐車場代

工事期間中に必要になる駐車場です。

  • 現場監督
  • 大工
  • 電気工事業者
  • 水道工事業者
  • 内装業者
  • 外壁・屋根業者
  • 設備取付業者
  • 検査担当者

敷地内に2~3台置ければ費用を抑えられますが、駐車スペースがなければ近隣で借ります。

見積書では、次の項目に含まれることがあります。

  • 仮設工事費
  • 現場管理費
  • 共通仮設費
  • 諸経費
  • 工事車両費
  • 近隣駐車場費

駐車場代はいくらになる?

例えば、工事期間中に3台分の駐車場が必要だとします。

コインパーキングを利用する場合

条件 金額例
1台1日800円
3台
100日利用
合計 24万円

月極駐車場を利用する場合

条件 金額例
1台月8,000円
3台分
6カ月利用
合計 14万4,000円

周辺に月極駐車場がない場合は、コインパーキング代や移動費が高くなる可能性があります。

「道路使用料」とは?

見積書に書かれる「道路使用料」には、複数の費用が混ざっている可能性があります。

費用 内容
道路使用許可 道路上で一時的に工事・作業をする許可
道路占用許可 足場や配管などで道路を一定期間使用する許可
道路占用料 道路管理者へ支払う使用料
申請代行費 図面作成・警察や役所への申請
交通誘導員 車や歩行者を安全に誘導する人件費
規制設備 カラーコーン・標識・バリケードなど

「道路使用料一式」と書かれているだけでは、何の費用か分かりません。

道路使用許可とは?

道路上へクレーン車・生コン車・ポンプ車などを止めて作業するときに、警察署へ申請する許可です。

例えば、

  • 上棟でクレーン車を道路に止める
  • 生コン車で道路の一部を使用する
  • 水道工事で片側通行にする
  • 資材搬入のため一時的に通行を制限する
  • 工事のため道路を掘削する

場合などが該当します。

警察庁も、道路上で工事や作業を行う場合に道路使用許可が必要となり、道路占用許可と両方が必要になるケースがあると案内しています。警察庁「道路使用許可の概要」

申請手数料そのものは大きくなくても、申請図面の作成・警察との協議・申請代行・交通誘導員に費用がかかります。

道路占用許可とは?

足場・仮囲い・水道管などを道路へ一定期間設置するときに、道路管理者へ申請する許可です。

道路管理者は、道路によって国・県・市町村などに分かれます。

例えば、

  • 足場が道路にはみ出す
  • 仮囲いを道路上へ設置する
  • 水道・排水管を道路へ埋設する
  • 道路上に資材や工作物を置く

場合などです。

山梨県内の自治体でも、足場や給排水管などの設置について道路占用許可を求め、内容・期間により占用料が必要になると案内しています。南アルプス市「道路占用許可申請」

交通誘導員の費用が大きくなりやすい

許可申請の費用より、交通誘導員の人件費が高くなる場合があります。

例えば、交通誘導員2名を10日間配置するとします。

条件 金額例
1名1日2万円
2名
10日間
合計 40万円

実際の単価・人数・日数は、工事内容や許可条件によって変わります。

道路使用許可の条件として、誘導員の配置や作業時間が指定される場合もあります。

誰が負担するかの判断

状況 一般的な考え方
見積書に駐車場・道路費を含む 住宅会社が契約額の中で負担
「別途」と記載 施主へ追加請求される可能性
「実費精算」と記載 実際にかかった額を施主が負担する可能性
施主の変更で追加日数が発生 施主負担となる可能性
住宅会社の工程遅延で延長 契約条件により住宅会社負担となる可能性
住宅会社の事前調査不足 自動的に施主負担とは限らない

「必要になったから施主負担です」と言われても、契約書に含まれていた可能性があります。

追加請求の根拠を、見積書・契約書・約款で確認してください。

違法駐車の反則金は別

現場周辺に駐車場がないからといって、工事車両が無断で路上駐車してよいわけではありません。

駐車違反の反則金や、住宅会社・職人の違反行為による費用は、通常の工事費として施主へ請求する性質のものではありません。

施主が近隣トラブルへ巻き込まれないためにも、契約前に駐車計画を確認する必要があります。

工期が延びた場合の追加費用

工期が1カ月延びれば、月極駐車場代も1カ月分増えます。

確認するのは、延長原因です。

  • 施主の追加変更
  • 天候・災害
  • 資材納期
  • 住宅会社の工程管理
  • 職人不足
  • 行政手続きの遅れ

原因によって、追加費用の負担者が変わる可能性があります。

契約約款にある「工期変更」「損害負担」「追加費用」の条項を確認してください。

見積書で確認する項目

住宅会社には、次のように質問してください。

「工事期間中の駐車場代、道路使用許可、道路占用料、申請代行、交通誘導員まで、すべて見積もりに含まれていますか?」

見積書では、次のように分けてもらいます。

項目 金額・扱い
工事車両駐車場 台数・期間・税込金額
道路使用許可 申請回数・手数料・代行費
道路占用 占用期間・占用料・代行費
交通誘導員 人数・日数・単価
工期延長 追加負担が発生する条件

土地購入前なら、近隣駐車場の有無と、クレーン車・生コン車が道路上で作業できるかも確認してもらいます。

工事車両の駐車場代や道路費用は、家そのものには残りません。
しかし、敷地と道路の条件によっては数十万円増えます。「諸経費一式」に隠さず、誰が・何を・何日分払うのか確認してください。

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