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将来、ホームエレベーターを設置できるようにあらかじめ準備しておく設計。山梨県での建て替え窓口Q&A

将来、ホームエレベーターを設置できるように、建て替え時に準備しておくべきことはありますか?

A. あります。1階と2階の同じ位置に設置空間を確保し、構造・基礎・電源・扉位置まで新築時に設計しておく必要があります。

「将来、収納を壊せば設置できる」と考えるだけでは不十分です。床を抜いた場所に梁があったり、基礎が対応していなかったりすると、設置できない、または大規模な補強工事が必要になります。

上下階に同じ位置の空間を確保する

一般的な方法は、1階と2階の同じ位置に収納などを設け、将来その部分をエレベーター用の昇降路へ変更できるようにする設計です。

普段は収納として使い、必要になったときに床や壁を撤去します。

ただし、必要寸法は製品によって異なります。車椅子で乗るのか、立ったまま1~2人で利用するのかによっても、かごや扉の大きさが変わります。

「1畳空けておけば大丈夫」ではなく、候補製品を決め、その設置寸法に合わせて計画する方が確実です。

構造計算へ反映する

将来床を抜く位置には、建物を支える重要な梁や耐力壁を配置できない場合があります。

新築時から次の内容を構造設計へ反映します。

  • 昇降路予定位置
  • 床を撤去できる構造
  • 周囲の梁・柱・耐力壁
  • エレベーター荷重への補強
  • 扉を設ける壁の開口
  • 地震時の安全性

完成後に構造材を切断すると、耐震性能を低下させる危険があります。耐震等級3を取得する場合も、将来の設置を前提とした許容応力度計算が必要です。

基礎と床下も確認する

製品によっては、1階床より低い部分にピットが必要です。また、基礎の立ち上がりや床下配管が設置工事を妨げることもあります。

予定位置の下には、できるだけ次の設備を通さないようにします。

  • 給排水管
  • 床暖房配管
  • 電気配線
  • 換気ダクト
  • 床下点検口
  • 重要な基礎梁

必要な基礎補強やピットを新築時に施工するか、将来施工できる構造にするかを、設計者とエレベーターメーカーで決めます。

電源と配線経路を準備する

ホームエレベーターには専用電源や接地などが必要です。製品によって電源条件が異なるため、将来用の配線経路と分電盤容量を確保します。

また、次の設備も検討します。

  • 非常時の通話設備
  • 停電時の救出・着床機能
  • 火災報知設備との関係
  • 太陽光・蓄電池からの給電可否
  • 保守点検用の作業スペース

「蓄電池があるから停電時も使える」とは限りません。対応回路と必要出力を事前に確認してください。

乗り降りする場所も広くする

エレベーター本体が設置できても、扉の前が狭ければ車椅子で乗り降りできません。

各階に、車椅子で方向転換できるスペースを確保し、寝室、トイレ、浴室まで移動しやすい位置に配置します。

将来介護が必要になったとき、2階へ上がった先に寝室しかなく、トイレが1階だけでは使いにくい家になります。上下階の生活動線まで考えることが重要です。

設置費だけでなく維持費もかかる

ホームエレベーターは、設置後も次の費用が必要です。

  • 保守点検費
  • 電気代
  • 部品交換・修理費
  • 法令上必要となる手続き
  • 将来の撤去・更新費

後付け時には、エレベーター本体だけでなく、収納解体、床開口、内装、電気、構造補強などの工事費も発生します。機種によっては設置時に建築確認などの手続きが必要になるため、自治体や確認検査機関へ確認してください。

本当にホームエレベーターが必要か

将来対策には、次の選択肢もあります。

  • 1階だけで生活できる間取りにする
  • 階段昇降機を後付けする
  • 住宅用の段差解消機を設置する
  • 将来、1階の部屋を寝室へ変更する

車椅子ごと上下階を移動するならホームエレベーターが有効ですが、設置時期が来ない可能性もあります。高額な設備を最初から付けるより、追加できる構造だけ準備する考え方もあります。

デザインハウス甲府では、2階建てを計画するシニア世代には、まず1階だけで生活が完結できないかを検討します。

そのうえでホームエレベーターを想定するなら、空きスペースだけでなく、構造・基礎・電源まで設計図へ残すことが重要です。「将来付けられるはず」ではなく、候補機種を基に本当に設置できることを確認しておきましょう。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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