シニア世代の建て替えでは、夏の「室内熱中症」を防ぐために、アウターシェードや遮熱ガラスは必要ですか?
Q
72歳です。最近の夏は暑く、家の中でも熱中症になると聞いて心配しています。建て替えるなら、夏でも涼しく過ごせる家にしたいのですが、「アウターシェード」や「遮熱ガラス」が良いと言われました。本当に効果があるのでしょうか?
結論
シニア世代の建て替えでは、室内熱中症を防ぐために「窓の外」で日差しを遮ることが最も効果的です。
おすすめは、
- アウターシェード(外付け日よけ)
- 適切な軒の出(60〜90cm程度)
- Low-E複層ガラス
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)以上
を組み合わせることです。
特に、窓の外側で日射を遮る方が、室内のカーテンだけより高い遮熱効果が期待できます。
なぜ室内熱中症が起こる?
熱中症は屋外だけではありません。
高齢になると、
- 暑さを感じにくくなる
- のどの渇きを感じにくくなる
- エアコンを控える
などの理由で、
室内でも熱中症になることがあります。
実際に、消防庁の救急搬送データでも、高齢者の室内での熱中症搬送が多く報告されています。
最も暑くなるのは「窓」
夏の熱の多くは、
窓から侵入する日射
です。
住宅によっては、
冷房負荷の約70%前後が窓からの熱と言われています。
そのため、
断熱性能だけではなく、
日射遮蔽
が重要になります。
アウターシェードとは?
アウターシェードとは、
窓の外へ設置する日よけです。
日差しがガラスへ当たる前に遮るため、
室温上昇を大きく抑える効果があります。
外付けブラインドやオーニングも同じ考え方です。
遮熱ガラスとは?
おすすめは、
Low-E複層ガラス
です。
ガラス表面へ特殊な金属膜を施すことで、
夏の日射熱を抑え、
冬は暖房熱を逃がしにくくします。
地域や窓の向きによっては、
「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」を使い分けることも有効です。
軒の出も重要
軒の長さは、
60〜90cm程度
がおすすめです。
夏の高い太陽は遮り、
冬の低い太陽は室内へ取り込めます。
山梨県のように夏の日差しが強い地域では、
特に効果があります。
断熱性能も必要
日射遮蔽だけでは不十分です。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気(熱交換率90%前後)
これらを組み合わせることで、
冷房効率が高まり、
室温を安定させやすくなります。
エアコンは我慢しない
高齢者は、
「もったいない」
と思ってエアコンを使わない方も少なくありません。
しかし、
高断熱住宅なら、
少ない電力で効率よく冷房できます。
室温は、
28℃以下
を目安に保つことが推奨されています。
法律・制度の根拠
住宅の断熱性能は、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく住宅性能表示制度で評価されます。
また、
建築物省エネ法
では、
住宅の省エネルギー性能向上が求められています。
熱中症対策については、
環境省および厚生労働省が、
室温管理やエアコンの適切な使用を呼びかけています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県は、
夏は全国でも気温が高くなる地域です。
そのため、
私たちは、
「エアコンを強くする家」ではなく、「暑くなりにくい家」
をご提案しています。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- Low-E複層ガラス
- アウターシェード
- 深い軒
を組み合わせることです。
夏の暑さは、
家の中で命に関わる問題になることがあります。
**シニア世代の建て替えでは、「冷房設備」だけではなく、「暑さを家の中へ入れない設計」**が最も重要だと私たちは考えています。










