停電時や緊急時に、ボタン一つで警備会社へ通報できる設備はありますか?
A. 警備会社のホームセキュリティや高齢者向け見守りサービスを利用すれば、非常ボタンから通報できます。
ただし、「非常ボタンを設置すれば、停電時でも必ず通報でき、すぐに救急車が来る」とは限りません。
シニアの一人暮らしで導入する場合は、ボタンの有無だけでなく、停電時の電源、通信方法、駆けつけ条件まで確認する必要があります。
非常ボタンを押すとどうなる?
室内に設置したボタンや、首から下げるペンダント型のボタンを押すと、警備会社の監視センターへ異常信号が送られます。
警備会社が本人へ状況確認を行い、必要に応じて次のような対応をします。
- 警備員を自宅へ向かわせる
- 登録された家族へ連絡する
- 状況に応じて警察や消防へ連絡する
- 救急情報を救急隊へ伝える
セコムではペンダント型の救急通報ボタン、ALSOKではコントローラーなどの非常ボタンから通報できるサービスが案内されています。セコム「ホームセキュリティ」、ALSOK「個人向け商品のよくある質問」
ただし、契約内容によっては自動で警備員が来るのではなく、利用者や家族から駆けつけを依頼する方式もあります。
停電時に使えるかは機器によって違う
警備会社の専用機器には、停電時に内蔵バッテリーへ切り替わるものがあります。しかし、停電中に何時間使用できるかは、機器や契約内容によって異なります。
また、非常ボタンに電源があっても、通信手段が自宅のWi-Fiだけなら、ルーターの電源が切れた時点で通報できなくなる可能性があります。
契約前に、次の項目を確認してください。
- 停電時にバックアップ電源へ切り替わるか
- バッテリーで何時間動作するか
- 固定電話、携帯回線、インターネットのどれを使うか
- Wi-Fiが停止しても通報できるか
- 長時間停電した場合の代替連絡方法
- 山間部などでも携帯回線が安定してつながるか
「停電対応」という表示だけで安心せず、電源と通信の両方が残るかを確認することが重要です。
ボタンを押せない緊急事態もある
非常ボタンは、本人が意識を失っていたり、転倒してボタンまで移動できなかったりすると使えません。
壁にボタンを一つ付けるだけではなく、次の方法を組み合わせると安心です。
- 首掛け・腕時計型など常時身につけられるボタン
- 一定時間動きがない場合に異常を知らせる人感センサー
- 転倒を検知できる機器
- 火災・ガス漏れ・侵入を自動検知するセンサー
- 家族が生活状況を確認できる見守り機能
- 停電時にも使える携帯電話とモバイルバッテリー
就寝中や浴室内の事故も想定し、寝室、トイレ、脱衣室などから通報できるか確認してください。機器によっては浴室内で使えないため、防水性能も重要です。
警備会社は救急車の代わりではない
胸の痛み、呼吸困難、意識障害など、明らかな緊急症状がある場合は、可能であれば本人や同居家族が直接119番へ通報する方が早い場合があります。
警備会社のサービスは、本人が119番できない状況や、家族が遠方ですぐに駆けつけられない場合を補う仕組みです。
また、警備員が到着しても玄関に入れなければ、安否確認に時間がかかります。鍵を警備会社へ預けられるか、緊急時にどのように入室するのかも契約前に確認しましょう。
建替え時に準備しておきたいこと
警備サービスは完成後でも導入できますが、建替え時に次の準備をしておくと、配線や機器の設置がきれいに収まります。
- 操作機器用のコンセントと通信環境
- 寝室・トイレ・脱衣室への非常ボタン設置場所
- 玄関や窓への防犯センサー配線
- 人感センサーを設置しやすい間取り
- 屋外から確認しやすい住所表示
- 警備員や救急隊が入りやすい玄関動線
- 停電に備えた蓄電池や非常用電源
太陽光発電があっても、停電時に家中のコンセントが通常どおり使えるとは限りません。自立運転用コンセントの場所や、蓄電池から警備機器へ給電できるかも確認が必要です。
デザインハウス甲府では、防犯設備を付けるだけでなく、停電時の電源、通信、非常ボタンの位置、警備員や救急隊の入室方法まで考えて計画します。
安心を左右するのは「ボタンがあるか」ではなく、停電時にも信号が届き、本人が押せない場合にも異変を発見できる仕組みになっているかです。










