不要になったピアノや大型家具を新居に持っていかない場合、どう処分すればよいですか?
Q
72歳です。建替えを予定しています。実家にはアップライトピアノ、婚礼タンス、大きな食器棚などがありますが、新しい平屋には持っていく予定はありません。処分方法と、費用を抑える方法を教えてください。
結論
最も費用を抑えやすい順番は、次のとおりです。
- 買取査定を受ける
- 家族や知人へ譲る
- リユース業者へ引き取ってもらう
- 自治体の粗大ごみや処理施設を利用する
- 許可を持つ回収業者へ依頼する
ただし、建替えでは処分費だけで判断してはいけません。
使わない家具を仮住まいへ運び、さらに新居へ運べば、引越し費用が2回発生します。大型家具を置くために新居を広くすれば、処分費とは比較にならない建築費までかかります。
新居へ持っていかないと決めた物は、仮住まいへの引越し前に手放すことが、最も大きな節約になります。
ピアノは最初に専門業者へ査定を依頼する
アップライトピアノやグランドピアノは、メーカー、品番、製造年、保存状態によっては買い取ってもらえる場合があります。
査定前に、次の情報を確認して写真を撮ります。
- メーカー名
- 品番・製造番号
- ペダルや鍵盤の状態
- 設置している階
- 玄関や廊下の幅
- 階段・段差の有無
- クレーン作業の必要性
査定金額だけでなく、搬出費、階段作業費、クレーン費、キャンセル料まで含めた最終金額を確認してください。
「買取価格は1万円」と言われても、搬出費などでそれ以上請求されれば、実質的には有料処分です。電話だけで決めず、できれば2~3社を比較します。
ピアノを新居へ持っていく場合は建築費も確認する
思い出があるからとピアノを残す場合は、運搬費だけでなく次の費用も発生する可能性があります。
- 仮住まいへの移動または一時保管
- 仮住まいから新居への再移動
- 専門倉庫での保管料
- 新居の搬入口確保
- 床や下地の検討
- 設置スペースの追加
「いつか孫が弾くかもしれない」という理由だけで、弾かないピアノのために新居を1畳広くするのはおすすめしません。使用する人と時期が決まっていなければ、売却や譲渡を先に検討する方が現実的です。
婚礼タンスや大型食器棚は売れないことも多い
婚礼タンスなどの大型家具は、品質が高くても、住宅の収納が造り付け中心になったことで需要が減っています。
購入時に高額だったことと、現在の買取価格は別です。「高かったから捨てられない」という気持ちだけで新居へ運ぶと、次の問題が起こります。
- 通路が狭くなる
- 地震時の転倒リスクが増える
- 家具の裏にほこりがたまる
- 平屋の限られた面積を占有する
- 将来、家族が処分することになる
思い出を残したい場合は、家具全体を写真に残す、金具や小さな引き出しだけを保存するなど、物の量を減らす方法もあります。
甲府市の粗大ごみ・持込みを利用する
甲府市では、ベッド、木製机、洋服ダンス、食器棚、ソファーなどが粗大ごみの対象として案内されています。袋に入らない粗大ごみは、所定のごみ処理券を貼って出します。甲府市「ごみの分別方法」
引越しなどで大量のごみが出る場合は、自分で甲府・峡東クリーンセンターへ持ち込むか、市の許可業者へ運搬を依頼できます。家庭系ごみの持込み料金は、甲府市の案内では10kg当たり税込103円です。甲府市「ごみの持ち込み」
ただし、持込みでは原則として自分で積み下ろしを行います。大型タンスなどをシニア夫婦だけで運ぶのは、転倒や腰痛の危険があるため無理をしないでください。
ピアノなど市で処理できない物もあるため、搬出前に必ず自治体へ確認します。
「無料回収」の言葉だけで業者を選ばない
家庭から出る不用品を有料で回収・運搬する場合は、一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。トラックで巡回する無許可業者へ安易に依頼すると、後から高額な追加料金を請求されることがあります。
見積書では、次の項目を確認します。
- 搬出作業費
- 車両費
- 階段・吊り下げ作業費
- 処分費
- 解体作業費
- 追加料金が発生する条件
- 一般廃棄物収集運搬業の許可
「軽トラック1台○万円」だけでは、最終金額が分かりません。家具の写真と数量を見せ、総額で見積もってもらいましょう。
解体する家に置いたままでもよい?
解体業者の了承を得ず、家具や生活用品を家の中に残してはいけません。
建物の解体費と、家具などの残置物処分費は別です。残置物が多ければ、分別・搬出費が追加され、解体見積りが大きく上がることがあります。
造り付け収納、物置、ウッドデッキなどは解体工事に含められる場合がありますが、タンス、布団、食器、家電などは事前に処分するのが基本です。何を残せるか、解体見積書へ品目ごとに明記してもらいます。
処分は解体直前ではなく、3か月以上前から始める
おすすめの進め方は次のとおりです。
- 解体3~6か月前:新居へ持っていく物を決める
- 解体2~3か月前:ピアノや家具の出張査定を依頼する
- 解体1~2か月前:譲渡・売却・自治体回収を進める
- 引越し2週間前:残った物を許可業者へ依頼する
- 解体前:家の中が空になったことを確認する
処分を解体直前まで先送りすると、比較する時間がなくなり、高い回収費を払わざるを得なくなります。
まとめ
大型家具の処分で最も損をするのは、処分費を惜しんで仮住まいと新居へ2回運び、その家具を置くために新居まで広くすることです。
デザインハウス甲府では、建物の設計だけでなく、不用品整理、ピアノや家具の処分、仮住まい、往復引越しまで含めて建替えの総額を確認します。
残すべきなのは、これから本当に使う物です。高かった物や大きな物ではありません。
思い出は写真や一部の部材で残し、生活を圧迫する物は建替えを機会に手放す。荷物を減らすことは、引越し費用だけでなく、新居の面積、建築費、将来の家族の負担まで減らすことにつながります。










