Q. ユニットバスは何年間保証される?
A. メーカーや住宅会社によって異なりますが、ユニットバスは建物の60年保証とは別です。メーカー保証の一例では、防水性能が5年、防水以外が2年です。住宅会社独自の設備保証により、10年まで延長される場合もあります。
ユニットバスは、浴槽、床、壁、水栓、排水設備、換気設備など、複数の部材と機器で構成されています。
そのため、「お風呂は何年保証ですか?」という質問だけでは、本当の保証内容は分かりません。
どの部分が、何年間、どのような故障に対して保証されるのかを分けて確認する必要があります。
建物の60年保証には含まれない
住宅会社の60年保証で中心となるのは、一般的に次の部分です。
- 構造耐力上主要な部分
- 雨水の浸入を防止する部分
ユニットバスは住宅設備であり、構造・防水の長期保証とは別の保証制度になります。
建物が最長60年保証でも、ユニットバスまで60年間無料修理されるわけではありません。
ユニットバスの防水保証とは?
ユニットバスの保証には、防水性能に関する保証が設けられている場合があります。
例えばLIXILは、システムバスルームについて、
- 防水性能は取付日から5年
- 防水性能以外は取付日から2年
を無料修理保証期間としています。
ここでいう防水性能とは、壁や床から浴室外部へ漏水することを防ぐ性能です。
浴室内で発生するすべての水漏れが、防水保証の対象になるという意味ではありません。
同じ水漏れでも保証が違う
浴室の水漏れには、さまざまな原因があります。
- 床や壁の接合部から浴室外へ漏れる
- 水栓から水が漏れる
- シャワーホースが破損する
- 排水管の接続部から漏れる
- 給湯配管から漏れる
- 浴槽の循環口から漏れる
- ドアから洗面所側へ水が流れる
床や壁の防水性能が原因なら、ユニットバスの防水保証に該当する可能性があります。
一方、水栓、配管、ドア、給湯器などが原因の場合は、それぞれ別の保証で判断されます。
「浴室から水が漏れたから防水保証」とは限りません。
ユニットバスは部位ごとに保証が違う
ユニットバスには、次のような部材と機器があります。
- 浴槽
- 床
- 壁パネル
- 天井
- 浴室ドア
- 水栓
- シャワー
- 排水口
- 照明
- 換気扇
- 浴室暖房乾燥機
- 自動洗浄機能
- ジェットバスなどの追加機能
ユニットバス本体の保証期間と、水栓や浴室暖房乾燥機などの保証期間が同じとは限りません。
特に、モーターや電子部品を使う設備は、浴槽や壁パネルとは別の商品保証が適用されることがあります。
オプション設備を多く採用するほど、確認すべき保証も増えます。
給湯器はユニットバス保証ではない
お湯が出ない、追いだきができない、自動湯張りが止まるなどの不具合は、ユニットバスではなく給湯器側の故障である可能性があります。
給湯器は、浴室とは別の住宅設備です。
そのため、
- ユニットバスの保証
- 給湯器の保証
- 給湯配管の保証
- リモコンの保証
を分けて確認する必要があります。
ユニットバスが保証期間中でも、給湯器の故障が無料修理になるとは限りません。
住宅会社独自の10年保証
住宅会社によっては、ユニットバスを含む主要な住宅設備について、引き渡しから10年間の独自保証を用意しています。
メーカー保証が終了した後も、住宅会社や外部保証会社が保証を引き継ぐ仕組みです。
ただし、10年保証が付いていても、すべての不具合が対象になるわけではありません。
一般的には、通常使用中に発生した自然故障が中心です。
10年保証でも対象外になりやすいもの
次のようなものは、保証対象外になる可能性があります。
- カビや水あか
- 石けん汚れ
- 排水口の詰まり
- 清掃不足による不具合
- パッキンやフィルターなど消耗品
- コーキングの経年劣化
- 入浴剤や洗剤による変色・劣化
- 物を落としたことによる浴槽や床の破損
- 地震や凍結による損傷
- 使用方法の誤り
- 他社が分解・修理した後の故障
保証期間が10年でも、手入れ不足や経年劣化と判断されれば、有償修理になります。
浴室暖房乾燥機にも注意
浴室暖房乾燥機には、モーター、ヒーター、制御基板などが使われています。
長期間使用すると、部品の摩耗や経年劣化が進みます。
「設計上の標準使用期間10年」と表示されていても、10年間無料保証という意味ではありません。
ユニットバスの保証書とは別に、浴室暖房乾燥機の保証書と取扱説明書を確認してください。
修理部品がなければ交換になる場合もある
保証期間中でも、故障した部品が生産終了している場合があります。
代替部品で修理できなければ、
- 後継機種へ交換する
- 同等品へ交換する
- 交換費用の一部を所有者が負担する
- 本体交換に伴う工事費が別途発生する
可能性があります。
浴室暖房乾燥機や水栓の寸法が変われば、周辺部材の工事まで必要になることがあります。
契約前に確認する質問
住宅会社へ、次の質問をしてください。
- ユニットバス本体は何年保証ですか
- 防水性能は何年保証ですか
- 浴槽、床、壁、ドアは同じ期間ですか
- 水栓とシャワーは何年保証ですか
- 浴室暖房乾燥機は何年保証ですか
- 給湯器は別保証ですか
- 住宅設備10年保証の対象に含まれますか
- 消耗品や経年劣化の範囲はどこまでですか
- 修理不能の場合は同等品へ交換されますか
- 交換工事費や処分費も保証されますか
引き渡し時には、ユニットバス本体だけでなく、水栓、換気扇、暖房乾燥機、給湯器の保証書も分けて保管してください。
ユニットバスは「一つの設備」に見えますが、保証は一つではありません。
防水、本体、水栓、換気設備、給湯器の保証期間と条件は、それぞれ違います。
「お風呂も10年保証です」という説明だけで安心せず、どの部品が何年間保証されるのか、一覧表で確認してください。
デザインハウス甲府
代表 深澤敏仁
※LIXILは、システムバスルームの無料修理保証期間を、防水性能5年、防水性能以外2年と公表しています。LIXIL「浴室製品の保証」
※大和ハウスは、システムバスを含む指定住宅設備の自然故障について、引き渡しから10年間の保証制度を公表しています。大和ハウス「住宅設備10年保証制度」










