ハザードマップで「浸水想定区域」や「土砂災害警戒区域」になっています。建て替えはできますか?
Q
60歳です。実家を建て替えようと思い、市のハザードマップを確認したところ、「浸水想定区域」と表示されていました。さらに近くには土砂災害警戒区域もあります。このような土地でも建て替えはできるのでしょうか?また、安全に暮らすためにはどんな対策が必要ですか?
結論
ハザードマップに指定されているからといって、必ず建て替えができないわけではありません。
しかし、
土地のリスクに合わせた設計と対策を行うことが非常に重要です。
例えば、
- 建物の床を高くする
- 盛土や擁壁を計画する
- 避難経路を確保する
- 地盤や排水計画を見直す
などの対策が必要になる場合があります。
また、区域によっては建築に制限や行政との協議が必要なケースもあります。
ハザードマップとは?
ハザードマップとは、
災害が発生した場合に、
どの地域でどのような被害が想定されるかを示した地図です。
代表的なものは、
- 洪水浸水想定区域
- 土砂災害警戒区域
- 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)
- 内水浸水想定区域
などがあります。
浸水想定区域とは?
河川が氾濫した場合に、
浸水が予想される区域です。
浸水の深さも表示されています。
例えば、
- 0.5m未満
- 0.5~3m
- 3m以上
などです。
浸水深によって、
建物の設計も変わります。
土砂災害警戒区域とは?
山や崖の近くで、
土砂災害のおそれがある区域です。
イエローゾーン
土砂災害警戒区域
レッドゾーン
土砂災害特別警戒区域
レッドゾーンでは、
建築に制限がかかる場合があります。
建て替えでできる対策
例えば、
浸水対策
- 基礎を高くする
- 床高さを上げる
- 排水計画を強化する
- 止水板を設置する
土砂災害対策
- 擁壁の点検・補強
- 盛土の安全確認
- 避難しやすい間取り
- 行政との協議
土地条件に応じて計画します。
建て替え前に必ず確認したいこと
住宅会社へ、
次の内容を確認しましょう。
- ハザードマップを確認しましたか?
- 浸水深は何mですか?
- レッドゾーンですか?
- 建築制限はありますか?
- 行政協議は必要ですか?
保険への影響
ハザードマップの区域指定そのものでは、
火災保険料は一律には決まりません。
一方で、
水災補償の加入内容や保険料は、
地域や保険会社の条件によって異なります。
建て替え前に、
保険会社へ確認することをおすすめします。
シニア世代におすすめの住宅性能
災害への備えとして、
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 太陽光発電・蓄電池
停電時にも安心して暮らせる住まいになります。
法律・制度の根拠
ハザードマップは、
水防法
および
土砂災害防止法
などに基づき、
自治体が公表しています。
また、
建築制限は、
- 建築基準法
- 都市計画法
などに基づいて運用されています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
近年は豪雨や台風による被害が増え、
ハザードマップを確認してから建て替えを考える方が増えています。
私たちは、
建て替え前に、
- ハザードマップ
- 浸水想定
- 土砂災害区域
- 擁壁
- 地盤
まで確認し、
必要に応じて行政とも協議したうえで設計を進めています。
さらに、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
災害に備えた住まいをご提案しています。
ハザードマップは、「建ててはいけない地図」ではありません。
「どんな対策をすれば、より安全に暮らせるか」を考えるための地図です。
建て替えでは、
土地のリスクを正しく理解し、
その土地に合った対策を講じることが、家族を守る家づくりにつながります。










