「月々6万円台」の住宅広告、総支払額はいくらになる?
A. 月々6万円台でも、実際の総支払額が4,000万円近くなるケースがあります。広告の月額だけでは、家の総額は判断できません。
例えば、次の条件で計算します。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 毎月返済 | 69,800円 |
| 返済期間 | 35年 |
| ボーナス返済 | 年2回・各10万円 |
| 頭金 | 200万円 |
| ローン以外の諸費用 | 150万円 |
毎月返済分は、
69,800円×420回=2,931万6,000円
ボーナス返済分は、
10万円×年2回×35年=700万円
さらに、頭金と諸費用を加えると、
2,931万6,000円+700万円+200万円+150万円
=総支払額3,981万6,000円
「月々6万円台」という印象からは、かなり違って見えるはずです。
小さな文字に隠れている条件
住宅広告を見るときは、月額より先に次の条件を確認してください。
- ボーナス払いはいくらあるのか
- 頭金はいくら必要なのか
- 返済期間は35年か、40年・50年か
- 表示金利は変動金利か、固定金利か
- 土地代は含まれているのか
- 付帯工事・外構・照明・カーテン・エアコンは含まれているのか
- 登記費用・ローン費用・火災保険などの諸費用はいくらか
- その価格のままで実際に住める家が完成するのか
なお、住宅ローンの返済例でボーナス払いを併用する場合、広告にはボーナス時の加算額を明示するルールがあります。ただし、実際には注意書きが小さく、月々の金額だけが強く印象に残りやすいのが問題です。不動産公正取引協議会連合会
また、変動金利で計算された広告は、将来も同じ返済額が続く保証はありません。住宅金融支援機構も、政策金利の上昇に伴う住宅ローン金利の変化について注意を促しています。住宅金融支援機構
デザインハウス甲府からのアドバイス
住宅は、**「月々いくら」ではなく「完成までに総額いくら必要か」**で比較してください。
月々の返済を安く見せる方法は簡単です。頭金やボーナス払いを増やす、返済期間を長くする、最低金利で計算する、建物本体価格だけを使えばよいからです。
しかし、それで家が安くなったわけではありません。
契約前には、住宅会社へ次のように質問してください。
「ボーナス払いなしで、土地・付帯工事・諸費用・外構まで含めた総額と、完済までの総返済額を出してください」
この質問に明確な数字で答えられない会社は、契約後に金額が増える可能性があります。
月々6万円台は価格ではありません。
35年、40年先まで続く“支払いの入口”です。










