70歳で10年ローンを組むなら、毎月の返済額は年金の何割までが安心ですか?
Q
68歳です。建て替えを考えており、70歳で10年程度の住宅ローンを組む予定です。年金が主な収入になるため、毎月の返済額は年金収入の何割くらいまでに抑えるのが安心なのでしょうか?
結論
70代で住宅ローンを組む場合は、「借りられる金額」ではなく、「年金だけでも無理なく返済できる金額」を基準に考えることが大切です。
ファイナンシャルプランナー(FP)の実務では、
住宅ローン返済額は、年金など安定収入の20%以内を一つの目安と考えるケースが多くあります。
状況によっては、
15%程度に抑えた方がより安心です。
一方で、
25%を超えると、医療費や介護費など急な支出への対応が難しくなる可能性があるため、慎重な検討が必要です。
※これは法律で決まった基準ではなく、老後資金計画でよく用いられる考え方の一例です。
なぜ20%以内が目安なの?
70代になると、
毎月必要なお金は、
住宅ローンだけではありません。
例えば、
- 食費
- 光熱費
- 医療費
- 介護費
- 固定資産税
- 保険料
など、
毎月の支出が続きます。
そのため、
住宅ローンが家計を圧迫しない割合に抑えることが重要です。
例えば年金が月25万円なら
毎月の年金収入が25万円の場合、
15%
約3万7,500円
20%
約5万円
25%
約6万2,500円
一般的には、
5万円前後までなら、
他の生活費とのバランスを取りやすいケースが多くあります。
ただし、
医療費や介護費、預貯金なども考慮して判断しましょう。
年金だけで考えない
退職金や預貯金があっても、
毎月の返済は、
年金だけでも無理なく続けられるか
という視点で考えることが大切です。
老後資金を住宅ローン返済だけに使うことは避けましょう。
固定費も一緒に考える
住宅ローンだけではなく、
- 光熱費
- 固定資産税
- 火災保険
- メンテナンス費
も含めて、
毎月の家計を考えます。
住宅ローンは短期間でも慎重に
10年ローンは、
返済期間が短いため、
毎月返済額は大きくなります。
無理をせず、
自己資金や住宅ローンをバランス良く活用することが大切です。
シニア世代がFPへ相談したいこと
建て替え前に、
次の内容を相談しましょう。
- 年金だけで返済できますか?
- 医療費も考えた資金計画ですか?
- 老後資金はいくら残すべきですか?
- 一部繰上返済も検討した方がいいですか?
- ライフプランを作れますか?
建て替えるなら毎月の支出を減らせる住宅性能を
老後の家計を守るためには、
住宅性能も重要です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
高性能住宅は、
毎月の光熱費を抑え、
年金生活にもやさしい住まいになります。
法律・制度の根拠
住宅ローン返済額を年金収入の何%以内にするかについて、
法律上の基準はありません。
金融機関の審査基準と、
老後資金設計で用いる目安は異なります。
ファイナンシャルプランニングでは、
住宅ローンだけでなく、
生活費・医療費・介護費・税金を含めた総合的な家計設計が推奨されています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
70歳前後で建て替えをご検討されるお客様から、
「ローンはいくらまでなら安心ですか?」
というご相談をよくいただきます。
私たちは、
金融機関が貸してくれる金額ではなく、
「90歳になっても安心して払える金額」
を基準にご提案しています。
例えば、
住宅性能を高めて光熱費を抑えれば、
その分を住宅ローン返済へ回すこともできます。
また、
建築費を少し抑えて、
老後資金を多く残すご提案をすることもあります。
私たちは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
建てた後の家計まで考えた住まいづくりを行っています。
70代の住宅ローンで本当に大切なのは、「何年で返すか」ではありません。
**「最後まで安心して返済できるか」**を基準に資金計画を立てることが、ご夫婦の豊かな老後につながると私たちは考えています。










