建て替えで隣の家の日当たりが悪くなると言われました。日影トラブルを防ぐにはどうすればいいですか?
Q
60歳です。実家を建て替える計画を近所へ話したところ、「新しい家が建つと日当たりが悪くなるのでは?」と心配されました。建築基準法を守って建てる予定ですが、近所と揉めないためには何をしておけば良いのでしょうか?
結論
建築基準法を守っていても、近隣トラブルが起きないとは限りません。
シニア世代の建て替えでは、
「法律上問題がないこと」と「近所の理解を得ること」は別と考えることが大切です。
建て替え前に、
- 建物の配置
- 高さ
- 窓の位置
- 工事内容
を丁寧に説明するだけでも、多くのトラブルは防ぐことができます。
日影トラブルは意外と多い
建て替えでは、
今まで平屋だった家を2階建てにしたり、
建物の位置を変更したりすると、
隣家の日当たりが変わることがあります。
その結果、
「以前より日が入らなくなった」
という相談になるケースがあります。
日影規制とは?
日影規制とは、
一定時間以上、隣地へ日影を落とさないようにするための建築基準法上のルールです。
ただし、
すべての土地に適用されるわけではなく、
用途地域や建物の高さなどによって異なります。
また、平屋では影響が少ないことが多い一方、2階建てや3階建てでは設計段階からの検討が重要です。
法律を守れば大丈夫?
法律上は問題がなくても、
近隣との関係は別です。
例えば、
- リビング前が暗くなる
- 家庭菜園に日が当たらなくなる
- 洗濯物が乾きにくくなる
など、
生活への影響を心配される方もいます。
建て替え前の説明が重要
おすすめは、
住宅会社と一緒に、
工事前のあいさつで、
次の内容を伝えることです。
- 建物の高さ
- 工事期間
- 完成予定
- ご迷惑をお掛けすることへのお詫び
誠実な説明が、
信頼関係につながります。
設計でできる工夫
日影を減らすために、
例えば、
- 建物の位置を少しずらす
- 屋根形状を工夫する
- 北側の高さを抑える
- 平屋を選ぶ
などの方法があります。
設計段階で検討しましょう。
シニア世代が住宅会社へ確認したいこと
建て替え前に、
次の質問をしましょう。
- 日影の影響はありますか?
- 建物高さは何mですか?
- 北側斜線は大丈夫ですか?
- 近隣説明は一緒に行きますか?
- 完成イメージを説明できますか?
シニア世代におすすめの住宅性能
近所との関係だけでなく、
住宅性能も大切です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
周囲にも配慮しながら、
快適に暮らせる住まいになります。
法律・制度の根拠
日影規制は、
建築基準法第56条の2
および
建築基準法施行令
に基づいています。
また、
北側斜線制限や道路斜線制限なども、
建築基準法で定められています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
建て替え工事で最も避けたいのは、
**「完成してからご近所と気まずくなること」**です。
私たちは、
建物の設計だけではなく、
工事前に、
- 近隣あいさつ
- 配置計画の確認
- 工事工程の説明
まで行っています。
また、
できる限り近隣への影響を少なくするため、
設計段階から建物配置も検討しています。
さらに、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
地域に調和した住まいをご提案しています。
建て替えは、新しい家を建てることだけではありません。
これからも長く続くご近所とのお付き合いを大切にすることも、成功する家づくりの一部だと私たちは考えています。










