断熱性能を高めると、毎月の電気代・ガス代はどれくらい安くなりますか?
Q
70歳です。建て替えを検討しています。住宅会社から「断熱性能を高めると光熱費が安くなります」と言われましたが、実際に毎月いくらくらい変わるのでしょうか?建築費が少し高くなっても、断熱等級6以上にする価値はありますか?
結論
断熱性能を高めると、冷暖房費を中心に毎月の光熱費を抑えやすくなります。
目安として、古い住宅から
断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)・UA値0.46以下・C値0.7以下を目標
の住宅へ建て替えると、暮らし方にもよりますが、冷暖房にかかる電気代が月5,000円〜15,000円程度下がるケースがあります。
年間では6万円〜18万円程度の差になる可能性があります。
ただし、光熱費だけでなく、健康・快適性・ヒートショック対策まで含めて考えることが大切です。
なぜ光熱費が下がるの?
断熱性能が低い家では、
冬は暖房した熱が外へ逃げ、
夏は外の熱が室内へ入り込みます。
その結果、
エアコンや暖房機器を長時間・強運転する必要があります。
一方、高断熱住宅では、
室内の温度が逃げにくくなるため、
少ないエネルギーで快適な室温を保ちやすくなります。
どれくらい違う?
例えば、
築40年以上の住宅で、
冬の暖房費・夏の冷房費が高いご家庭では、
高断熱住宅へ建て替えることで、
冷暖房費が30〜50%程度下がる可能性があります。
仮に冷暖房費が月2万円かかっていた場合、
30%削減なら月6,000円、
50%削減なら月1万円の差になります。
年間では、
7万2,000円〜12万円
の差です。
断熱等級6とは?
断熱等性能等級6は、
住宅性能表示制度における高い断熱基準です。
一般的には、
HEAT20 G2レベル
に相当し、
山梨県など地域区分5・6では、
UA値0.46以下
が一つの目安になります。
このレベルになると、
リビングだけでなく、
廊下・トイレ・洗面所まで温度差を抑えやすくなります。
気密性能も重要
断熱だけ高くても、
家に隙間が多ければ暖かさは逃げてしまいます。
そのため、
光熱費を抑えるには、
気密測定
が重要です。
おすすめは、
- C値1.0以下
- できればC値0.7以下
です。
気密性能が高いほど、
冷暖房効率が上がり、
換気も計画通りに働きやすくなります。
換気でも差が出る
高性能住宅では、
第一種熱交換換気
も重要です。
熱交換率が90%前後の換気システムなら、
冬に暖かい空気を逃がしにくく、
夏も冷房した空気を無駄にしにくくなります。
換気しながら省エネできることが大きなメリットです。
太陽光発電と組み合わせるとさらに効果的
オール電化やZEH住宅では、
太陽光発電を組み合わせることで、
昼間の電気代をさらに抑えられます。
例えば、
- 断熱等級6
- 高気密
- 第一種熱交換換気
- 太陽光発電
を組み合わせることで、
毎月の光熱費負担を大きく抑えやすくなります。
光熱費だけで判断してはいけない
断熱性能のメリットは、
電気代だけではありません。
特にシニア世代では、
- ヒートショック対策
- 室内熱中症対策
- 血圧変動の抑制
- 睡眠の質向上
- 結露・カビの抑制
など、健康面のメリットが大きくなります。
毎月1万円の光熱費削減よりも、
病気や介護リスクを減らす住環境
として考えるべきです。
法律・制度の根拠
住宅の断熱性能は、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく住宅性能表示制度で評価されます。
また、
建築物省エネ法により、省エネルギー性能の向上が求められています。
国土交通省も、省エネ住宅の普及を進めており、断熱性能の向上は光熱費削減や健康性向上に関係する重要な住宅性能とされています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県は、
冬は寒く、
夏は暑い地域です。
だからこそ私たちは、
「光熱費が安い家」ではなく、「少ない光熱費で健康に暮らせる家」
をご提案しています。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気(熱交換率約90%)
- 耐震等級3(許容応力度計算)
を組み合わせた住宅です。
古い家では、
暖房しても寒い。
冷房しても暑い。
それなのに光熱費だけ高い。
この状態が一番もったいないのです。
断熱性能への投資は、毎月の電気代を下げるだけではありません。
これから20年、30年の健康・快適・安心を買う投資だと私たちは考えています。










