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ドアノブをすべて「レバーハンドル」または「プッシュプルハンドル」にする理由。山梨県での建て替え窓口Q&A

ドアノブはすべてレバーハンドル・プッシュプルハンドルにすべき?

結論

シニア住宅では、丸い握り玉よりも、室内の開き戸にはレバーハンドル、玄関ドアにはプッシュプルハンドルが使いやすい傾向があります。

しかし、すべての扉を同じハンドルへ統一する必要はありません。

おすすめする優先順位は次のとおりです。

  1. 室内は可能な範囲で引き戸にする
  2. 残った開き戸にレバーハンドルを使う
  3. 玄関は軽く操作できるプッシュプルハンドルにする
  4. トイレ・浴室は緊急時に外から開けられる仕様にする

重要なのは取っ手の形だけではなく、扉の重さ、開く方向、有効開口幅、車椅子での操作性です。

丸いドアノブがシニアに向かない理由

握り玉と呼ばれる丸いドアノブは、手で握って回転させなければ開けられません。

加齢や病気によって、

  • 握力が弱くなる
  • 指が動かしにくくなる
  • 手首をひねりにくくなる
  • 手がぬれて滑る
  • 荷物や杖で片手がふさがる

と、操作が難しくなります。

レバーハンドルなら、指で握れなくても、手のひら、腕、肘などで下へ押して開けられます。

現在は問題なく丸ノブを使えていても、交換が必要になる可能性を考えると、新築時からレバーハンドルを採用する方が合理的です。

室内はレバーハンドルより引き戸を優先

レバーハンドルは丸ノブより操作しやすいものの、開き戸であることは変わりません。

開き戸を開けるときには、

  1. ハンドルを下げる
  2. 扉を押す、または手前へ引く
  3. 扉を避けながら身体を移動する
  4. 扉の横を通る

という動作が必要です。

杖や歩行器、車椅子を使うようになると、この前後移動が負担になります。

引き戸なら、扉を横へ動かすため、身体を大きく前後させずに開閉できます。扉を開けたままにしても通路をふさぎにくく、介助者も出入りしやすくなります。

したがって、シニア住宅では、

  • 寝室
  • トイレ
  • 洗面脱衣室
  • LDKと廊下の間
  • 多目的室

などは、壁の長さが確保できれば引き戸を優先します。

引き戸なら何でも使いやすいわけではない

引き戸にも注意点があります。

  • 扉が重い
  • 指を掛ける部分が浅い
  • 床レールにごみがたまる
  • 閉まる勢いで指を挟む
  • 開口幅が狭い
  • 引き残しが大きい

と、使いにくくなる可能性があります。

おすすめは、床に大きな段差ができにくい上吊り式で、軽く開閉でき、ゆっくり閉まるソフトクローズ機能のある引き戸です。

取っ手は、指先だけを掛ける小さな引手より、手を掛けやすい縦型のバーハンドルや大型引手を検討します。

将来の車椅子利用を考える場合は、扉の図面寸法ではなく、扉を開けた後に実際に通れる有効開口幅を確認してください。

レバーハンドルにも危険がある

レバーハンドルは操作しやすい反面、レバーの先端が真っすぐ突き出していると、

  • 服の袖
  • バッグの持ち手
  • エプロンのひも
  • 点滴や介護用品のコード

などが引っ掛かることがあります。

身体のバランスを崩したシニアが、そのまま転倒する可能性もあります。

レバーハンドルを選ぶなら、先端がドア側へ曲がって戻っている形状や、短く丸みのある形状がおすすめです。

デザインの細さだけで選ばず、ショールームで、

  • 手のひらで押せるか
  • 軽い力で操作できるか
  • 袖が引っ掛からないか
  • 冷た過ぎず滑りにくいか

を実際に確認します。

玄関はプッシュプルハンドルが使いやすい

玄関ドアのプッシュプルハンドルは、室外側から引き、室内側から押すなど、少ない動作で開閉できます。

買い物袋を持っているときや、握力が低下したときにも操作しやすい点がメリットです。

ただし、ハンドルだけでなく玄関ドア全体を確認します。

  • ドアが重過ぎないか
  • ドアクローザーの抵抗が強くないか
  • 強風時に急に開かないか
  • 鍵の位置が高過ぎないか
  • 電子錠を本人が操作できるか
  • 停電・電池切れ時に解錠できるか
  • 車椅子でドアを避ける空間があるか

高断熱玄関ドアは重くなる場合があります。ショールームではハンドルを触るだけでなく、実際にドアを開閉してください。

電子錠を付ければ便利とは限らない

電子錠は、鍵を鍵穴へ差し込む必要がなく、シニアにも便利な設備です。

一方で、

  • 暗証番号を忘れる
  • カードやタグを紛失する
  • 電池交換を忘れる
  • スマートフォンを使えない
  • 停電・故障時の操作が分からない

という問題も考えられます。

電子錠を選ぶ場合は、本人が普段使う方法を一つに絞り、家族用の予備解錠方法と、非常時の物理鍵を準備します。

高機能であることより、毎日迷わず操作できることを優先します。

トイレは引き戸または外開きにする

トイレ内で転倒し、本人がドアの前に倒れると、内開きドアは外から開けられなくなる可能性があります。

トイレは、

  • 引き戸
  • 外開き戸
  • 緊急時に外側から外せる折れ戸

などを検討します。

鍵も、外側からコインなどで解錠できる非常解錠機能付きにします。

レバーハンドルを採用するだけで安心せず、内部で人が倒れたときに救助できるかまで確認してください。

浴室はハンドルより扉全体の安全性を確認

浴室では手がぬれており、身体のバランスも崩しやすくなります。

確認するポイントは、

  • 小さな力で開けられるか
  • 洗い場側へ大きく開かないか
  • 浴室内で倒れても救助できるか
  • 外側から扉を外せるか
  • 下枠に大きな段差がないか
  • 開口幅を確保できるか

です。

一般住宅では折れ戸が多く使われますが、将来の介助を考えるなら、引き戸や広い開口を取れる扉も検討します。

収納扉までレバーハンドルにする必要はない

クローゼットや物入れの扉へ、突き出したレバーハンドルを付けると、通路で服や身体を引っ掛ける可能性があります。

収納には、

  • 大型の取っ手
  • 縦型バーハンドル
  • 掘り込み引手
  • 軽く開く折れ戸・引き戸

など、扉の用途に合わせた取っ手を選びます。

すべて同じデザインに統一するより、安全性と操作性を優先してください。

ドアを減らすという選択もある

夫婦2人の小さな平屋では、必要以上にドアを増やさないことも重要です。

例えば、玄関からLDKの間、キッチンと洗面室の間など、温熱環境や視線に問題がなければ、開口のままにできる場合があります。

ドアを1枚減らせば、

  • 開閉動作がなくなる
  • 車椅子で通りやすい
  • 指挟みが減る
  • 建築費を抑えられる
  • 将来の調整や故障箇所が減る

というメリットがあります。

「各部屋には必ずドアが必要」という固定観念を外し、プライバシー、冷暖房、防音に必要な場所だけ設置します。

場所別のおすすめ

場所 おすすめする扉・ハンドル
玄関 軽く操作できるプッシュプルハンドル
寝室 上吊り引き戸+大型引手
トイレ 引き戸または外開き+非常解錠
洗面脱衣室 引き戸
浴室 緊急時に外せる引き戸・折れ戸
開き戸が必要な場所 先端が戻ったレバーハンドル
収納 大型取っ手・掘り込み引手
使用頻度の高い通路 ドアを設けないことも検討

契約前に確認する7項目

  1. 手のひらや肘でも操作できるか
  2. レバーへ服が引っ掛からないか
  3. 扉そのものが重くないか
  4. 開けるとき身体を大きく移動させないか
  5. 車椅子で通れる有効開口幅があるか
  6. トイレ・浴室を外から開けられるか
  7. 電子錠が故障しても解錠できるか

図面やカタログだけで決めず、可能であれば実物を操作します。

デザインハウス甲府の考え方

デザインハウス甲府では、シニア住宅だからすべての丸ノブをレバーハンドルへ変えればよいとは考えません。

まず、将来の杖、歩行器、車椅子、介助を想定し、室内は可能な範囲で引き戸にします。開き戸が必要な場所には、手のひらでも操作でき、衣類が引っ掛かりにくいレバーハンドルを選びます。

玄関は、ドアの重さ、プッシュプルハンドル、電子錠、停電時の解錠方法まで確認します。

シニアに使いやすいドアとは、高価な取っ手が付いたドアではありません。立ち位置を変えず、軽い力で開けられ、倒れたときには外から救助できるドアです。

ハンドルのデザインだけでなく、扉の種類、開く方向、重さ、有効幅まで一体で考えることが、将来の後悔を防ぎます。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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