シニア夫婦2人が快適・安全に暮らせる最適な延床面積(坪数)は何坪くらいですか?
Q
68歳の夫婦です。子どもは独立し、夫婦2人で暮らす平屋への建て替えを考えています。今の家は45坪ありますが、掃除も大変で使わない部屋も増えました。老後は何坪くらいの家が一番暮らしやすいのでしょうか?
結論
シニア夫婦2人が快適に暮らす平屋なら、延床面積は24〜30坪(約80〜100㎡)が一つの目安です。
広すぎる家は、
- 建築費
- 固定資産税
- 光熱費
- 掃除や維持管理
の負担が増えます。
一方で、小さすぎると収納や将来の介護スペースが不足することもあります。
「必要な広さ」と「将来の暮らしやすさ」のバランスが重要です。
なぜ24〜30坪がおすすめ?
夫婦2人で暮らす場合、
一般的には、
- LDK 18〜20畳
- 主寝室 6〜8畳
- 予備室 4.5〜6畳
- トイレ
- 洗面脱衣室
- 浴室
- ファミリークローゼット
程度で十分暮らせるケースが多くあります。
この間取りなら、
24〜30坪
で無理なく収まります。
国の住生活基本計画では?
国土交通省の住生活基本計画では、
2人世帯の誘導居住面積水準として、
一般型では約75㎡以上、
都市居住型では約55㎡以上が目安とされています。
ただし、これは最低限ではなく、ゆとりある生活を想定した目安です。
建て替えでは、
収納や将来の介護も考えると、
80〜100㎡程度が使いやすいケースが多くあります。
広すぎる家のデメリット
例えば、
45坪の住宅では、
- 掃除が大変
- 冷暖房費が高い
- 使わない部屋が増える
- 修繕費も高くなる
というご相談をよくいただきます。
特に70代以降は、
2階をほとんど使わなくなるご家庭も少なくありません。
小さすぎる家も注意
逆に、
20坪以下では、
- 収納不足
- 来客スペースがない
- 介護ベッドを置きにくい
- 車椅子で移動しにくい
など、
将来困るケースもあります。
シニア世代では、
「今」だけではなく、
10年後、20年後も考えた広さが必要です。
おすすめの間取り
夫婦2人なら、
例えば、
- 25坪
- 2LDK+大型収納
が人気です。
収納は、
3〜4坪程度
確保すると、
季節用品や防災用品まで十分収納できます。
また、
将来を考えるなら、
一部屋は介護や来客用として使えるようにしておくと安心です。
広さより重要なのは性能
老後の家では、
広さ以上に、
住宅性能が重要になります。
例えば、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 段差5mm以下
- 廊下有効幅780mm以上
- 引き戸中心の設計
にすることで、
安全性と暮らしやすさが大きく向上します。
シニア世代が建て替えで失敗しないために
「子どもや孫が帰ってくるから」
と大きな家を建てても、
実際には年に数回しか使わない部屋になることがあります。
それよりも、
毎日暮らすご夫婦が、
暖かく、
掃除しやすく、
維持費が少ない家を選ぶ方が満足度は高くなります。
法律・制度の根拠
住まいの広さの目安は、**国土交通省「住生活基本計画」**に示される誘導居住面積水準などが参考になります。
また、バリアフリー設計については、
- 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)
- 国土交通省「住宅設計標準」
などが参考基準となります。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県では、
シニア世代の建て替えの約9割が平屋です。
その中でも最も人気なのが、
24〜28坪
の2LDK〜3LDKです。
私たちは、
「広い家」ではなく、
「毎日が快適で、安全に暮らせる家」
をご提案しています。
建て替えでは、
- 掃除のしやすさ
- 光熱費
- 将来の介護
- 維持費
まで考えることが重要です。
老後の家は、大きさを競う時代ではありません。
必要なものだけを備えた、高性能でコンパクトな平屋こそ、これからのシニア世代に最適な住まいだと私たちは考えています。










