Q18. リバースモーゲージで死亡後に家が売却される場合、同居している家族はどうなるのでしょうか?
Q
72歳です。リバースモーゲージを利用して平屋へ建て替えようと考えています。ただ、私が亡くなった後も妻や子どもが一緒に住んでいるかもしれません。その場合、自宅はすぐに売却されてしまうのでしょうか?同居している家族は退去しなければならないのでしょうか?
結論
リバースモーゲージを利用すると、契約者の死亡後は住宅を売却してローンを返済するケースが一般的です。
しかし、「亡くなったらすぐに家を出なければならない」というわけではありません。
相続人は、
- 自宅を売却して返済する
- 自己資金で返済する
- 新たな住宅ローンへ借り換える
など、いくつかの選択肢があります。
そのため、契約前に家族で話し合い、「将来どうするのか」を決めておくことが非常に重要です。
死亡後はどういう流れになる?
一般的な流れは次のようになります。
① 契約者が亡くなる
② 金融機関へ連絡する
③ 相続人が返済方法を選択する
④ 売却または返済を行う
金融機関がすぐに住宅を処分するわけではありません。
一定期間の中で、相続人が対応方法を決めることになります。
同居している配偶者はすぐ退去?
基本的には、
契約内容や金融機関の手続きによりますが、
亡くなった直後に退去を求められるケースは一般的ではありません。
ただし、
住宅を売却することになれば、
最終的には退去が必要になります。
そのため、
高齢の配偶者が住み続ける予定なら、
事前に返済方法を家族で相談しておくことが大切です。
子どもが住み続ける方法は?
子どもが住宅を引き継ぎたい場合は、
次のような方法があります。
① 自己資金で返済する
住宅ローン残高を一括返済すれば、
そのまま住み続けられる可能性があります。
② 新たな住宅ローンへ借り換える
相続人に返済能力があれば、
住宅ローンを組み直して返済する方法もあります。
ただし、
金融機関の審査があります。
③ 売却して住み替える
売却後、
新しい住まいへ住み替える選択をする方もいます。
近年では、
サービス付き高齢者向け住宅や高齢者向け賃貸住宅へ住み替えるケースも増えています。
ノンリコース型なら安心?
住宅金融支援機構の**「リ・バース60」**には、
ノンリコース型
を選択できる金融機関があります。
ノンリコース型なら、
住宅を売却しても借入金を完済できなかった場合、
不足分を相続人が返済する必要はありません。
ただし、
住宅そのものは返済のため売却されるケースが一般的です。
「家は残る」と誤解しないよう注意しましょう。
家を残したいなら向いている?
「子どもへ実家を残したい」
「代々住み継いでほしい」
という希望がある場合は、
リバースモーゲージ以外の方法も検討した方がよいでしょう。
例えば、
- 一般的な住宅ローン
- 親子リレーローン
- 自己資金を多めに使う
などの方法があります。
家族の将来まで考えて選ぶことが重要です。
契約前に家族で話し合うこと
リバースモーゲージを利用する場合は、
次のことを家族全員で確認しておきましょう。
- 配偶者は住み続けたいか
- 子どもは家を相続したいか
- 売却しても問題ないか
- 相続人が返済できるか
- ノンリコース型かリコース型か
これらを決めずに契約すると、
相続時に家族間でトラブルになる可能性があります。
法律・制度の根拠
リバースモーゲージ型住宅ローンは、住宅金融支援機構の**「リ・バース60」**などで利用できます。
契約者が亡くなった後の返済方法は、契約内容に基づいて行われます。
また、相続については民法、相続登記については不動産登記法の規定が適用されます。
金融機関は金融庁の監督指針に基づき、契約内容やリスクについて説明することが求められています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、「子どもに迷惑をかけたくないからリバースモーゲージを利用したい」というご相談を多くいただきます。
しかし、その一方で、
「妻は住み続けられるの?」
「子どもは実家を相続できるの?」
というご不安も少なくありません。
私たちは、住宅ローンを考える前に、
「その家を将来どうしたいのか」
をご家族全員で話し合うことをおすすめしています。
建て替えは建物を建てるだけではありません。
将来の相続や住み続け方まで考えて計画することが、本当の意味で後悔しない家づくりにつながります。










