住宅ローンを組んでいると、
「繰上返済した方が得ですよね?」
という相談をよく受けます。
確かに、
繰上返済をすれば利息は減ります。
しかし、
私は全員に繰上返済をおすすめしているわけではありません。
結論から言うと、
手元資金に余裕がない人は、繰上返済を急がない方が良いと思っています。
繰上返済は万能ではない
多くの方は、
住宅ローン残高が減ることだけを見ています。
しかし、
お金は住宅ローン以外にも必要です。
例えば、
- 子どもの教育費
- 車の買い替え
- 病気やケガ
- リフォーム費用
- 老後資金
これらは避けて通れません。
もし貯金500万円を全て繰上返済したらどうなるでしょう。
住宅ローンは減ります。
しかし、
急な出費に対応できなくなります。
私はそちらの方が危険だと思っています。
繰上返済しない方が良い人①
教育費がこれから増える人
特に子育て世代です。
中学、高校、大学と進むにつれ、
教育費は大きく増えます。
住宅ローンよりも、
教育費確保を優先した方が良い場合があります。
繰上返済しない方が良い人②
老後資金が不足している人
最近は、
老後2,000万円問題なども話題になりました。
住宅ローンを減らしても、
老後資金が無ければ安心できません。
私は、
老後資金を優先する方が大切だと思っています。
繰上返済しない方が良い人③
貯金が少ない人
私は、
最低でも半年から1年程度の生活費は、
現金で持っておくべきだと思っています。
住宅ローン残高は減らせても、
現金はすぐには戻ってきません。
住宅ローンは再び借りられませんが、
貯金は生活を守ってくれます。
繰上返済しない方が良い人④
住宅ローン金利が低い人
例えば、
住宅ローン金利が1%前後の場合。
急いで返済するメリットは、
昔ほど大きくありません。
むしろ、
現金を残しておく安心感の方が大きい場合があります。
繰上返済しない方が良い人⑤
NISAなどで資産形成している人
最近は新NISAを活用する方も増えています。
もちろん投資にはリスクがあります。
しかし、
住宅ローン金利と資産形成を比較して考える方もいます。
これは価値観によって考え方が分かれる部分です。
私ならどうするか
私ならまず、
① 生活防衛資金
② 教育費
③ 老後資金
④ 住宅ローン繰上返済
この順番で考えます。
住宅ローンは大切です。
しかし、
住宅ローンだけが人生ではありません。
俺流ポイント
私はお客様に、
こうお話しています。
住宅ローンを減らすことと、家計を強くすることは別です。
住宅ローンを500万円減らしても、
貯金がゼロなら不安は消えません。
逆に、
住宅ローンが少し残っていても、
教育費や老後資金が十分にあれば安心できます。
住宅ローンで後悔する人は、
数字だけを見ています。
後悔しない人は、
家族の未来を見ています。
私は、
住宅ローンを完済することより、
家族が安心して暮らし続けられることの方が大切だと思っています。
だから、
繰上返済は
「余ったお金でするもの」
であって、
生活を削ってするものではないと考えています。










