Q. 銀行選びのポイントは?
A. 金利だけで選んではいけません。手数料、団信、金利上昇ルール、つなぎ融資を含めた総支払額で比較します。
表示金利が最も低い銀行でも、融資手数料や団信の上乗せ金利が高ければ、総支払額は他行より高くなる場合があります。
注文住宅では、土地代や着工金をいつ融資してもらえるかも重要です。
比較する7項目
| 比較項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 適用金利 | 実際に自分へ適用される金利 |
| 融資手数料 | 定額か借入額に対する定率か |
| 保証料 | 金利込みか別払いか |
| 団信 | 保障内容・上乗せ金利 |
| 金利上昇ルール | 見直し時期・返済額変更 |
| つなぎ融資 | 土地・着工・中間金への対応 |
| 総支払額 | 元金・利息・諸費用の合計 |
住宅金融支援機構のシミュレーションでは、諸費用を含む総支払額で最大3つのプランを比較できます。住宅ローンシミュレーション
表示金利と適用金利は違う
広告に掲載された最低金利が、全員に適用されるとは限りません。
- 給与振込
- クレジットカード契約
- 自己資金割合
- 勤務先や年収
- 住宅性能
- 借入期間
- 団信の種類
こうした条件によって適用金利が変わる場合があります。
「最優遇金利」ではなく、自分の審査後に提示された金利で比較してください。
手数料2.2%の影響
借入額3,000万円で融資手数料が2.2%なら、手数料は66万円です。
| 借入額 | 2.2%の手数料 |
|---|---|
| 2,500万円 | 55万円 |
| 3,000万円 | 66万円 |
| 3,500万円 | 77万円 |
| 4,000万円 | 88万円 |
金利が低くても、借入時に数十万円の手数料が必要です。
反対に、手数料が定額の住宅ローンは、金利が少し高い場合があります。金利と手数料を合算して判断します。
団信は金利と同じくらい重要
2026年の住宅金融支援機構調査でも、住宅ローンを選んだ理由は「金利の低さ」に続き、「団体信用生命保険の保障」が多くなっています。住宅ローン利用者調査
確認するのは名称ではなく、支払条件です。
- 死亡・高度障害
- がん診断
- 3大疾病
- 就業不能
- 上皮内がん
- 免責期間
- 残高全額か毎月返済のみか
- 上乗せ金利
「8大疾病保障」と書いてあっても、所定の就業不能状態が一定期間続かなければ対象にならない商品もあります。
変動金利は見直しルールを確認
変動金利では次の内容を確認します。
- 金利は何か月ごとに変わるか
- 毎月返済額はいつ変わるか
- 5年ルールがあるか
- 125%ルールがあるか
- 固定金利へ変更できるか
- 優遇金利は最後まで続くか
5年・125%ルールがあっても、利息が免除されるわけではありません。元金が減りにくくなる可能性があります。
私なら、年3%になった場合の返済額も出してもらいます。
注文住宅はつなぎ融資が重要
注文住宅では、建物完成前に支払いが発生します。
- 土地代
- 着工金
- 中間金
- 完成金
住宅ローンは建物完成時に実行される商品も多いため、それまでの支払いには、つなぎ融資や分割実行が必要です。
金利が低いネット銀行でも、つなぎ融資へ対応していなければ別の金融機関や費用が必要になる場合があります。
確認するのは次の項目です。
- 土地代を先に融資できるか
- 着工・中間金へ対応できるか
- つなぎ融資金利
- 事務手数料
- 何回まで実行できるか
- 融資期間中の利息総額
銀行のタイプ別特徴
| 銀行のタイプ | 主な特徴 |
|---|---|
| 地方銀行・信用金庫 | 対面相談、地域物件、つなぎ融資に対応しやすい |
| ネット銀行 | 低金利の場合があるが、手続きや物件条件に注意 |
| メガバンク | 商品・金利・審査基準が幅広い |
| フラット35 | 全期間固定で返済計画を立てやすい |
地方銀行だから高い、ネット銀行だから必ず安いとは限りません。
自分の属性、建築スケジュール、団信を含めて比較します。
最低3行を同条件で比較する
比較表には、同じ借入額・返済期間を入れます。
- 適用金利
- 毎月返済額
- 融資手数料
- 保証料
- 団信上乗せ
- つなぎ融資費用
- 登記費用
- 総支払額
- 金利3%時の返済額
- 繰上返済手数料
条件を変えて比較すると、正しい差が分かりません。
俺流結論
銀行選びは、最低金利探しではありません。
私なら、金利、手数料、団信、つなぎ融資を含めた総支払額で3行を比較します。
そのうえで、年3%になっても返せるか、70歳前後までに完済できるかを確認します。
月々数千円の差より、必要なときに融資が実行され、病気や金利上昇時にも家族を守れる銀行を選ぶべきです。










