Q.自由設計なら何でもできますか?御社の設計で制約になることは何ですか?
A.自由設計でも、何でもできるわけではありません。土地の条件、構造、安全性、断熱や換気の計画、予算によって制約があります。当社では、2×6工法を基本に、ご希望をどこまで実現できるかを確かめながら設計します。
自由設計で自由に選べる範囲を確認します
自由設計という言葉から、間取りも窓も設備も、好きなものを好きな場所に置けると想像する方もいます。実際には、会社の商品や対応範囲によって、選べる寸法、設備、仕様は異なります。言葉だけで判断せず、どこが変更できるかを確認してください。
土地に関する制約は、希望より先に確認します。建てられる規模や高さ、道路との関係、敷地の高低差などによって、建物を置ける位置が変わります。土地の広告に建築できると書いてあっても、希望する平屋や駐車台数まで収まるとは限りません。
購入前なら、土地の資料に希望する面積と暮らし方を添えて相談してください。家の形だけ先に決め、後から土地へ押し込む方法では、庭、通路、室外機の置き場などに無理が出ることがあります。配置も設計の一部として考えます。
大空間と窓は構造と一緒に計画します
当社の基本である枠組み壁工法では、建物を支えるために必要な壁や開口の条件があります。壁を抜けば必ず安く広くできるとは限りません。構造に関わる壁の配置を見ながら、動線や家具の置き場と調整する必要があります。
例えば、壁の少ないリビングを希望するなら、何人でどう過ごすかを確認します。家族が集まる広さが欲しいのか、庭へ視線を通したいのかで、提案の方法は変わります。単に壁を減らす以外の方法でも、希望する開放感を検討できます。
窓についても、数や大きさに加え、方位、外からの視線、日差し、断熱性を見ます。大きな窓を採用すること自体を否定するわけではありません。夏の日差しをどう遮り、冬にどう使うかまで含めて、敷地に合う計画にすることが大切です。
将来の間取り変更も同じです。「後で壁を取ればよい」と一括りにせず、構造に関わる壁と間仕切りを図面で区別します。分割を予定する子ども部屋なら、ドア、窓、照明、空調の配置まで先に考え、工事の際に何が必要かを整理します。
できない理由を分けると代替案が見えます
希望が難しいと言われたら、法令上の条件、構造や性能、会社の対応範囲、予算のどれが理由かを聞いてください。それぞれ、変更によって解決できることと、変えられないことが違います。単に当社ではできませんという返事では、判断材料が足りません。
例えば、希望したキッチンの採用が難しい場合でも、寸法が入らないのか、配管の調整が必要なのか、工事や保証の分担が決まらないのかで対応は変わります。設備の価格だけを比べず、設置する条件まで確認します。
費用の上限も、設計の大切な条件です。広さ、性能、設備、装飾のすべてを増やせば、予算に収まらないことがあります。変更案ごとに、何が良くなり、何を諦め、いくら変わるのかを比べてください。自由設計を理由に追加が際限なく増える進め方は避けたいと思います。
打ち合わせでは、希望を「必ず実現したいこと」「方法は変えてよいこと」「あればうれしいこと」の3段階に分けると整理しやすくなります。写真も、色が好きなのか、広さが好きなのかまで伝えると、予算内の代替案を考えやすくなります。
設計を確定する前に、実現できた希望と、見送った希望を家族で確認してください。当社にも、できない理由と別の方法を質問していただきたいと思います。自由設計とは制約が消えることではなく、条件に合わせて自分たちの暮らしを組み立てることだと考えています。
関連する質問
14 御社が採用していない工法を希望したら、対応してもらえますか?
17 別の建築士に設計を頼み、工事だけ御社に依頼することはできますか?
18 狭い道路や難しい敷地でも、御社が工事を引き受けられる判断基準は何ですか?
参照資料 S2、S5










