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新築より中古住宅の購入が合うお客様にも、その選択肢を伝えますか?

Q.新築より中古住宅の購入が合うお客様にも、その選択肢を伝えますか?

A.希望の立地や予算、入居時期を考えると中古住宅が合う場合は、新築と並べて検討することが必要だと考えます。私は、新築の受注につながるかだけで、お客様に合う選択肢を狭めたくありません。ただし、中古は購入価格だけが安くても得とは限らないため、調査、修繕、諸費用を含めた総額と、その後の暮らしを比べます。

建物の新しさより希望条件を整理します

まず、地域、通勤、学校、広さ、入居時期など、変えにくい希望を確かめます。新築の土地が見つかりにくい地域でも、中古住宅の候補がある場合があります。一方、中古の間取りや構造では、希望どおりに変更できないこともあります。

例えば、立地を優先して建物は必要な部分を直して使う方が合う家族もいれば、細かな動線や性能を最初から設計したい家族もいます。どちらが優れているかを先に決めるより、その家族が何を優先し、どこなら調整できるかを言葉にすることが大切です。

入居できる時期も確認します。中古なら直ちに住めるとは限らず、売主の退去、融資、修繕の工程によって変わります。新築と同じように、契約、決済、工事、引き渡しの予定を並べて、現在の住まいをいつまで使うかまで整理してください。

調査の範囲と取得後の工事を確認します

建物状況調査は、既存住宅の劣化などを把握する手がかりになります。ただし、すべての隠れた不具合、将来の故障、希望する改修の可否を保証するものではありません。調査で確認した部分と、立ち入れなかった場所を読み、追加で調べる必要があるかを検討します。

耐震、断熱、雨漏り、配管や設備などは、図面や履歴と現地を照合します。売主から受け取れる保証や補修の条件も確認してください。新築の制度やメーカー保証が、そのまま同じ内容で使えると考えず、対象と承継の手続きを個別に照会します。

改修を前提とする場合は、購入する前に工事の可能性と概算を相談します。壁を抜いて広い部屋にしたい、窓を増やしたいという希望が構造などの条件で難しい場合があります。購入した後で初めて希望を説明すると、選択を戻しにくくなります。

購入価格へ必要な費用を加えます

中古は、購入価格、仲介などの諸費用、入居前の修繕、設備の更新を含めて試算します。新築も土地や付帯工事まで同じ範囲で集計します。片方には外構や設備を含め、もう片方は建物だけという比較では、総額の違いを判断できません。

比較表には次の4点を入れてください。

・立地や広さなど実現できる希望。

・調査結果と改修の範囲や未確定費用。

・購入と入居までに必要な総額。

・入居後の修繕と返済や保証の条件。

中古住宅とリフォームの資金をどう借りるかも金融機関へ確認します。購入と工事の時期が違う場合、利用する商品や必要書類が変わることがあります。月々の返済だけでなく、自己資金の支払日や工事代金の入金時期もそろえてください。

将来売却する可能性があっても、新築だから高く売れる、中古だから損をしないとは言えません。地域の需要、道路、建物の状態などを調べ、特定の売却価格を確実な収入として計画へ入れないことが重要です。長く住むか、住み替えるかの見込みも家族で共有します。

中古の候補を見学するときは、直したい箇所を写真と図面へ記録します。印象だけで改修費を想像せず、施工できる条件と見積範囲を確認してから、購入総額を組み立てます。

私は、新築を選んでもらうために中古の弱点だけを強調する説明はしたくありません。どちらにも確認すべき条件があり、ご家族の優先順位によって適した方法は変わります。当社へも、建てることに決める前に、取得と改修を含めた選択肢を比較したいと相談してください。

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参照資料 S1、S3

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