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自動車ローンやカード残高も、住宅ローン審査へ影響する?

Q. 自動車ローンやカード残高も、住宅ローン審査へ影響する?

A. 影響する可能性があります。住宅ローン審査では、住宅ローンだけでなく、自動車ローン、教育ローン、カードローン、キャッシング、リボ払い、商品の分割払いなどを含めた返済負担が確認されます。残高が少なくても、毎月の返済額によって住宅ローンの借入可能額が下がる場合があります。

住宅ローンの相談で、

「年収は十分あるから問題ありません」

「自動車ローンは住宅とは関係ありません」

「カードは少額なので申告しなくても大丈夫です」

と考える人がいます。

しかし、金融機関が見るのは住宅ローンの返済額だけではありません。

現在返済中の借入れを含め、年収に対して年間いくら返済することになるのかを確認します。

住宅ローンへ申し込む前に、すべての借入れと分割払いを整理する必要があります。

審査では「すべての返済」を確認する

住宅ローン審査へ影響する可能性があるのは、次のような借入れです。

  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • カードローン
  • クレジットカードのキャッシング
  • リボ払い
  • 商品の分割払い
  • フリーローン
  • 他の住宅ローン
  • 投資用不動産ローン
  • 奨学金
  • 事業性の借入れ
  • 家電や家具などの割賦払い

どの借入れを、どのように審査へ反映するかは金融機関や商品によって異なります。

【フラット35】の借入可能額シミュレーションでも、自動車ローン、教育ローン、カードローン、キャッシング、商品の分割払い・リボ払いなどが「他の借入金」として示されています。【フラット35】借入可能額シミュレーション

「住宅以外の借金だから関係ない」とは考えないでください。

残高より毎月返済額が大きく影響することがある

例えば、年収500万円の人が、住宅ローン以外に次の返済をしているとします。

借入れ 毎月返済額 年間返済額
自動車ローン 3万円 36万円
カードのリボ払い 1万円 12万円
スマートフォン等の分割払い 5,000円 6万円
合計 4万5,000円 54万円

住宅ローンを借りる前から、年間54万円を返済しています。

仮に審査上、年間の返済上限が一定額に設定されているなら、この54万円分だけ住宅ローンへ使える返済余力が小さくなります。

毎月4万5,000円の返済枠は、住宅ローンに換算すると大きな借入額へ影響する可能性があります。

「自動車ローンの残高はあと100万円だから大丈夫」と考えるのではなく、毎月いくら返しているかを確認してください。

自動車ローンが住宅ローン枠を圧迫する

自動車ローンは、住宅ローン審査で見落とされやすい借入れです。

山梨県のように自動車が生活に必要な地域では、一世帯で複数台所有する家庭も少なくありません。

夫婦それぞれに自動車ローンがあれば、住宅ローンへ使える返済余力がさらに減ります。

例えば、

  • 夫の自動車ローン 月3万円
  • 妻の自動車ローン 月2万円

なら、世帯で月5万円、年間60万円です。

住宅ローン返済に月12万円使えると考えていた家計でも、自動車ローンを含めれば、毎月17万円の返済を抱えることになります。

住宅ローン審査だけでなく、実際の生活も苦しくなる可能性があります。

カードローンは残高ゼロでも確認が必要

カードローンやキャッシング枠の扱いは、金融機関によって異なる場合があります。

現在の借入残高がゼロでも、利用可能枠や契約自体について確認を求められる可能性があります。

特に、

  • 使っていないカードローン口座
  • 消費者金融の利用枠
  • クレジットカードのキャッシング枠
  • 銀行の自動融資機能
  • 過去に利用したまま解約していない契約

がある場合は、事前に整理してください。

残高ゼロだから必ず問題になるわけではありません。

しかし、不要なカードローンやキャッシング契約は、解約を検討する価値があります。

なお、解約や完済の情報が信用情報へ反映されるまで時間がかかる場合があるため、申込み直前ではなく早めに確認してください。

リボ払いは少額でも長期化しやすい

毎月のリボ払いが1万円なら、負担は小さく感じます。

しかし、残高が減りにくく、住宅ローン返済と重なる可能性があります。

金融機関から見ると、毎月1万円の返済も年間12万円の債務です。

さらに、リボ払いを繰り返している場合は、家計管理について慎重に見られる可能性があります。

住宅ローンへ申し込む前に、

  • 現在残高
  • 毎月返済額
  • 金利・手数料
  • 完済予定時期
  • 新たな利用予定

を確認してください。

住宅購入後は、固定資産税、保険、修繕費などが増えます。

リボ払いを残したまま住宅ローンを限界まで借りると、家計の余力が失われます。

クレジットカードの一括払いと分割払いを分ける

クレジットカードを持っているだけで、必ず住宅ローン審査に不利になるわけではありません。

日常的な買物を一括払いし、期日どおり支払っている場合と、カードローン、キャッシング、リボ払い、長期分割払いを利用している場合では意味が違います。

確認したいのは、

  • 一括払いの未決済額
  • 分割払いの残高
  • リボ払いの残高
  • キャッシング残高
  • 支払い遅延の有無
  • 利用可能枠
  • 契約数

です。

自分では「普通のカード利用」だと思っていても、分割払いやリボ払いが残っていることがあります。

カード会社のアプリや利用明細で確認してください。

スマートフォン端末の分割払いにも注意

スマートフォンの通信料金と端末代を一緒に支払っていると、端末を分割購入している意識が薄くなります。

端末代の分割契約の扱いは、住宅ローン商品や金融機関によって異なる場合があります。

しかし、支払いの遅れがあれば、信用情報へ影響する可能性があります。

少額だから軽く考えず、

  • 端末代が分割になっているか
  • 残回数はいくつか
  • 支払いの遅れがなかったか

を確認してください。

スマートフォン料金の引落しができなかった場合、通信料金だけの問題だと思っていても、端末代の支払いにも関係する可能性があります。

奨学金や事業借入れも正直に申告する

奨学金、事業性融資、勤務先からの借入れなどについても、申告や確認を求められる場合があります。

特に自営業者や会社経営者は、

  • 個人名義の借入れ
  • 法人借入れの連帯保証
  • 事業用自動車ローン
  • 設備資金
  • カードローン
  • 税金や社会保険料の支払い状況

などを確認される可能性があります。

何を申告対象とするか分からない場合は、自分で判断して隠さず、金融機関へ確認してください。

借入れを隠して申し込んではいけない

住宅ローンを通したいからといって、既存借入れを少なく申告してはいけません。

金融機関が信用情報を照会すれば、申告していない借入れや契約が確認される可能性があります。

申告内容と信用情報が一致しなければ、

  • 申告漏れ
  • 記憶違い
  • 意図的な虚偽申告

のどれなのか確認されます。

借入額以上に、申告内容の信用性を疑われる可能性があります。

住宅相談アドバイザーや営業担当者から、

「これは書かなくても大丈夫です」

と言われた場合も、その人の判断だけに従わないでください。

最終的には金融機関へ正確に申告するべきです。

完済すれば必ず借入可能額が増えるとは限らない

自動車ローンやカード残高を完済すれば、毎月の返済負担は減ります。

住宅ローン審査でも有利に働く可能性があります。

ただし、

  • 完済情報が反映される時期
  • 解約まで必要か
  • 完済資金によって自己資金が減る
  • 手元の生活予備費が不足する
  • 金融機関が完済条件を付ける

といった点を考える必要があります。

例えば、自動車ローン100万円を完済するために貯蓄をほぼ使い切れば、住宅購入後の予備費がなくなります。

完済すべきか、自己資金として残すべきかは、住宅ローンの条件と家計全体を見て判断してください。

住宅購入直前に新しいローンを組まない

事前審査に承認された後でも、本審査や融資実行までに新しい借入れをすると、審査へ影響する可能性があります。

特に注意したいのは、

  • 自動車の買替え
  • 家具・家電の分割購入
  • 新しいカードローン
  • キャッシング
  • 高額商品のリボ払い
  • クレジットカードの新規申込み

です。

新居へ引っ越す前に家具や家電をそろえたくなりますが、住宅ローンの融資実行前に高額な分割払いを始めるのは避けたほうが安全です。

必要な購入は、金融機関や住宅ローン担当者へ確認してから行ってください。

住宅ローン申込み前に作る借入一覧

次のような一覧表を作ってください。

借入先 種類 残高 毎月返済額 完済予定 解約予定
A社 自動車ローン 120万円 3万円 3年後
B社 リボ払い 20万円 1万円 未定 完済後
C銀行 カードローン 0円 0円 検討
D社 端末分割 6万円 3,000円 20か月後

残高だけでなく、毎月返済額と完済予定を記載することが重要です。

夫婦で住宅ローンを組む場合は、双方の借入れを確認してください。

相談会社へ確認すべき10の質問

  1. 自動車ローンも返済負担へ含めますか
  2. カードローンやリボ払いも確認しますか
  3. 分割払いはどこまで申告が必要ですか
  4. 利用していないカードローン枠はどう扱われますか
  5. 配偶者の借入れも確認しますか
  6. 完済すれば借入可能額は変わりますか
  7. 完済と解約のどちらが必要ですか
  8. 完済情報が反映されるまで待つ必要がありますか
  9. 事前審査後に自動車ローンを組んでも大丈夫ですか
  10. 既存借入れを含めた毎月の総返済額はいくらですか

「残高が少ないから大丈夫」と口頭で判断せず、金融機関へ確認してください。

結論

自動車ローン、カードローン、キャッシング、リボ払い、商品の分割払いなどは、住宅ローン審査へ影響する可能性があります。

重要なのは、借入残高だけではありません。

  • 毎月いくら返しているか
  • 年間返済額はいくらか
  • いつ完済するか
  • 支払い遅延がないか
  • 申告内容が正確か

です。

住宅ローンの審査で見られるのは、住宅だけの返済ではありません。現在抱えているすべての返済です。

住宅会社を見学する前に、夫婦それぞれの借入れ、カード残高、分割払いを一覧にしてください。

そのうえで、

  • 先に完済する
  • 借入希望額を下げる
  • 建築総額を見直す
  • 申込み時期を調整する

といった対策を考えます。

借入れを隠して審査を通そうとする相談先ではなく、現在の負債を正直に整理し、無理のない総額へ計画を直せる相談先を選ぶことが重要です。

デザインハウス甲府
代表 深澤敏仁

デザインハウス甲府
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