Q.狭い道路や難しい敷地でも、御社が工事を引き受けられる判断基準は何ですか?
A.建築できる法的な条件、資材や重機を運ぶ方法、安全に工事を進める体制、追加費用と工期を確認して判断します。建物が図面に収まることと、予定した予算で施工できることは別です。土地の契約前に、現地と資料を合わせて調べることが大切です。
建築できる条件と工事ができる条件を分けます
狭い道路に接する土地では、まず道路の扱いと敷地の接し方を確認します。車が通れる、以前は家があったという情報だけで、新たな計画が成立するとは判断できません。必要に応じて、建築地を管轄する行政窓口で道路や建築の条件を確認します。
一方、建築できる土地であっても、通常の車両や施工方法が使えないことがあります。敷地の前だけでなく、そこまでの道の幅、曲がり角、坂、電線や周囲の建物などを確認します。地図の幅員表示だけで、大型車が入れると決めることはできません。
例えば、小さな車で資材を何度も運ぶ方法なら、運搬回数や人手が増える可能性があります。クレーンを置く場所が確保できなければ、作業方法の検討も必要です。対応方法があることと、追加負担なく対応できることは分けて説明します。
敷地の形だけで難しい土地とは決めません
旗竿地、変形地、高低差のある土地でも、条件によって計画のしやすさは異なります。建物の配置、駐車、給排水、雨水の流れ、隣地との関係を確認します。土地が安い理由を、住宅の工事費に置き換えて見直すことが必要です。
高低差や既存の擁壁がある場合は、その状態と必要な調査を整理します。見た目がきれいだから、そのまま使えるとは言えません。地盤についても、近所の家が問題ないという話だけでは、ご自身の敷地の判断材料として十分ではありません。
当社が引き受けるかを考える際には、工事のために隣地を使う必要があるか、作業スペースをどこに取るかも検討します。他人の土地や道路を使う計画は、当然に利用できる前提で進めず、必要な協議や手続きの条件を確認します。
確認する資料と現地のポイントがあります
初期の相談では、土地の所在地、案内図、測量図や公図など、手元にある資料を持参してください。すべてがそろっていなくても、何が不足しているかを整理できます。写真は敷地だけでなく、道路の曲がり角や出入り口が分かるものも役立ちます。
検討のポイントは、次の4つです。
・建物を建てる条件と、行政などへの確認が必要な事項。
・車両、資材、重機の搬入経路と作業場所。
・地盤、高低差、擁壁、排水などに必要な調査や工事。
・通常の計画との差額、追加の期間、未確定の費用。
調査前の見積もりには、概算や未確定の項目が残ることがあります。その場合は、何を確認すると金額が決まるかを聞いてください。一式の金額にまとめられているときも、運搬、仮設、造成などのどの条件を見込んでいるかを確認します。
仮の比較で、土地代が100万円安くても、その土地で必要な追加工事が150万円増えるなら、取得と建築を合わせた負担は50万円増えます。実際の差額は調査が必要ですが、土地代だけの安さで判断しないための考え方です。
安全な施工方法や必要な調査が整理できない、追加費用を含めると予算に収まらない。そのような場合は、建物の計画を変えるか、土地から見直す判断も必要です。難しい敷地を受注すること自体を、会社の実力の証明にはしたくありません。
山梨でも、甲府市内と山間部では工事条件が変わります。当社には、購入を決める前の段階で相談していただきたいと思います。建てられるか、施工できるか、支払えるかを順に確認し、その土地で進める理由を持てるようにすることが大切です。
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