Q.他社の方がお客様に合うと判断したら、その理由を正直に伝えますか?
A.はい。当社で実現できる条件と、ご家族が譲れない希望に隔たりがあるなら、その理由を伝えるべきだと考えています。契約を取るために無理に合わせると、建てた後の暮らしに負担が残ります。ただし、他社が対応できるかまで、当社の判断だけで保証することはできません。
合わない理由は具体的な条件で説明します
他社の方が合うという話には、相性という曖昧な言葉だけでは足りません。希望する構造や工法、施工する地域、予算、設計や設備の条件など、何が一致しないのかを分けて説明する必要があります。お客様が別の候補へ同じ条件を伝えられる形にすることが大切です。
例えば、特定の構造で建てることが絶対条件なら、その方法を扱う会社を探す方が希望に近づく場合があります。また、当社が工事中の管理や入居後の対応を継続できない場所であれば、建築地の近くで体制を持つ会社を検討する理由になります。
一方、設備の一つが通常と違う、希望する部屋が予算に入らないという段階で、すぐに他社へ行くべきと決める必要もありません。代替案で目的を満たせるか、優先順位を変えられるかを確認します。条件の違いを解消できる余地があるかを見て判断します。
予算に合わないことを借入の増額だけで解決しません
希望を全部入れると予算を超える場合、借りられる額があるから大丈夫という話にはしたくありません。お客様が守りたいのは、建築計画だけでなく、その後の生活です。予算の上限と手元に残す資金は、会社選びを変えても持ち続けていただきたい条件です。
当社の減額案を受け入れると、家族が大切にしている使い方が失われる場合もあります。そのときは、別の商品、別の会社、面積や土地の見直し、計画の時期などを比較します。何を変えると予算に収まるかを説明し、ご家族が選べるようにすることが必要です。
他社の見積もりが安い場合も、当社より合うと即断はできません。希望する性能、工事範囲、敷地条件、追加費用をそろえたうえで判断します。仕様を外した差額を会社の価格差と受け止めると、移った後で同じ予算の問題が再び起きることがあります。
別の会社を検討するときにも条件を引き継ぎます
候補を替える際は、次の4点を1枚にまとめてください。
・必ず実現したい希望と、その理由。
・土地や工法など、変更できない条件。
・工事以外の費用も含めた予算の上限。
・前の相談で難しいと言われた内容と、未確認の事項。
新しい会社には、なぜ前の提案が合わなかったかも伝えます。単に安くしてくださいと頼むより、構造が合わない、管理の範囲が合わない、総額が超えるなど、課題が具体的な方が確認を進めやすくなります。他社の提案図面を使う場合は、その利用条件も確かめてください。
なお、依頼先を変える判断と、既に交わした契約を終える手続きは別です。設計の申込みや工事の契約がある場合は、費用、支払済みの金額、図面の扱いなどを確認します。別の会社を勧められたから、すべての負担がなくなるとは限りません。
私は、他社を悪く言って引き留める説明も、他社なら必ず希望をかなえるという紹介も、避けたいと思います。当社に分かるのは、自社の対応範囲と、確認できた計画の条件です。次の会社にも、実現できる根拠と契約内容を直接確認してください。
当社の説明に納得できない場合は、何が合っていないのかを遠慮なく伝えてください。すべてを合わせると約束することはできませんが、条件の違いを曖昧にしないことは大切です。建てた後に家族が困る家を売らないという考え方を、会社選びの段階から大切にしたいと思います。
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参照資料 S1










