シニア世代の建て替えで、掃除の手間を劇的に減らす「収納の配置」と「床材・壁紙」の選び方は?
Q
69歳です。今の家は物が多く、掃除がとても大変です。建て替えるなら、できるだけ掃除が楽な家にしたいと思っています。収納はどこに配置すれば使いやすいのでしょうか?また、床材や壁紙はどんなものを選べば掃除がしやすいですか?
結論
掃除を楽にするためには、「収納を増やす」ことよりも、「使う場所の近くに収納を配置すること」が重要です。
また、
- 凹凸の少ない床材
- 汚れが拭き取りやすい壁紙
- ロボット掃除機が走りやすい間取り
を採用することで、毎日の掃除時間を大きく減らすことができます。
シニア世代の建て替えでは、「掃除しやすい家」が、長く快適に暮らせる家になります。
収納は「量」より「場所」
収納が多くても、
使う場所から遠いと、
物は出しっぱなしになります。
おすすめは、
- 玄関収納(靴・コート・防災用品)
- キッチンパントリー
- 洗面室収納
- 寝室収納
- リビング収納
を、それぞれ使う場所の近くへ配置することです。
「使ったらすぐ戻せる」収納が、片付く家の基本です。
収納は何坪必要?
夫婦2人暮らしなら、
収納は、
延床面積の10〜15%程度
が一つの目安です。
例えば、
25坪の住宅なら、
3〜4坪程度
の収納があると、
日用品・季節用品・防災用品まで無理なく収納できます。
床材は凹凸が少ないものを
掃除しやすい床材は、
表面が滑らかで、
継ぎ目が少ないものがおすすめです。
また、
- ワックス不要
- 傷に強い
- 水拭きできる
床材なら、
日々のお手入れが楽になります。
ロボット掃除機を使うなら、
段差5mm以下
にするとスムーズに走行できます。
壁紙は「白」だけではない
真っ白な壁紙は明るく見えますが、
手垢や汚れが目立ちやすいことがあります。
おすすめは、
- 汚れ防止機能付き
- 抗菌・抗ウイルス機能付き
- 消臭機能付き
などの壁紙です。
最近では、
水拭きできる壁紙も増えています。
巾木や窓枠も掃除しやすく
意外とホコリがたまりやすいのが、
- 巾木
- 窓枠
- 棚の上
です。
凹凸を少なくし、
飾り棚を必要以上に増やさないことで、
掃除の手間を減らせます。
ロボット掃除機を前提に設計する
最近は、
ロボット掃除機を使うご家庭が増えています。
そのため、
- 家具の脚を10cm程度確保
- 段差をなくす
- 配線を見せない
- 回遊動線をつくる
などを意識すると、
掃除がさらに楽になります。
高性能住宅はホコリも減りやすい
おすすめは、
- 第一種換気(熱交換型)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
です。
気密性能が高く計画換気がしっかり機能すると、
外からのホコリや花粉が入りにくくなり、
室内環境を清潔に保ちやすくなります。
さらに、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 耐震等級3(許容応力度計算)
を組み合わせることで、
快適で健康的な住まいになります。
シニア世代が後悔しないポイント
建て替えでは、
収納を増やすことよりも、
「物を持ちすぎない」
ことも重要です。
使わない収納を増やすより、
必要な物だけを、
必要な場所へ収納する設計の方が、
老後は快適になります。
法律・制度の根拠
高齢者が暮らしやすい住宅については、
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)
および
国土交通省「住宅設計標準」
が参考になります。
また、
住宅性能については、
住宅性能表示制度
が整備されています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「掃除が楽な家にしたい」
というご要望は非常に多くいただきます。
私たちは、
収納の量よりも、
「片付けやすい動線」
を重視しています。
例えば、
- 玄関収納
- パントリー
- 洗面収納
- ファミリークローゼット
を生活動線上に配置することで、
片付けやすく、散らかりにくい住まいになります。
さらに、
- 耐震等級3
- 断熱等性能等級6
- 高気密住宅(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種換気(熱交換型)
を組み合わせることで、
ホコリがたまりにくく、掃除の負担も軽減できます。
老後の家づくりは、「掃除を頑張る家」ではなく、「掃除をしなくてもきれいを保ちやすい家」を目指すことが大切です。










