将来、親が施設へ入った後は親世帯を賃貸にできますか?「インカム住宅」を見据えた二世帯住宅の考え方
Q
58歳です。親との二世帯住宅を建て替えようと考えています。ただ、将来的には親が介護施設へ入る可能性もあります。その後、親世帯のスペースを賃貸にできるような間取りにしておいた方が良いのでしょうか?
結論
はい。50〜60代で二世帯住宅を建てるなら、「将来の使い方」まで考えた間取りにすることをおすすめします。
特に、
- 親が施設へ入居する可能性
- 相続後の活用
- 賃貸による家賃収入
を考えるなら、
「インカム住宅(将来賃貸できる住宅)」という発想はとても有効です。
ただし、
最初から賃貸住宅として設計することが重要です。
インカム住宅とは?
インカム住宅とは、
将来、住宅の一部または全部を貸し出して家賃収入を得られる住宅のことです。
二世帯住宅では、
親世帯部分を、
将来的に
- 賃貸住宅
- 子どもの住まい
- 在宅ワークスペース
などへ変更できる設計が人気です。
なぜ今から考えるの?
建て替えた直後は、
親子で暮らしていても、
10〜20年後には、
家族構成が変わる可能性があります。
例えば、
- 親が施設へ入る
- 親が亡くなる
- 子どもが独立する
などです。
その時、
空いたスペースを活用できれば、
住宅の価値も高まります。
賃貸に向く間取り
おすすめは、
親世帯部分に、
- 専用玄関
- ミニキッチン
- トイレ
- 浴室
- 洗濯機置場
を設けることです。
これだけで、
将来的に賃貸住宅として活用しやすくなります。
完全分離型が有利
賃貸を考えるなら、
完全分離型二世帯住宅
が最も向いています。
一部共用型では、
賃貸として貸し出しにくい場合があります。
家賃収入という考え方
例えば、
親世帯部分を賃貸にできれば、
家賃収入を
- 住宅ローン返済
- 老後資金
- 固定資産税
などへ充てることもできます。
ただし、
空室リスクも考慮しましょう。
建築前に確認したいこと
住宅会社へ、
次の内容を相談しましょう。
- 将来賃貸できますか?
- 玄関は分けられますか?
- 水回りも独立できますか?
- メーターも分けられますか?
- 防音性能は十分ですか?
シニア世代が考えたい税金
将来賃貸する場合は、
- 所得税
- 固定資産税
- 相続税
などにも影響します。
設計段階から、
税理士へ相談すると安心です。
二世帯住宅だからこそおすすめの住宅性能
長く使う住宅だからこそ、
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
賃貸として活用する場合も、
住宅性能が高いほど入居者に選ばれやすくなります。
法律・制度の根拠
住宅を賃貸として利用する場合は、
- 借地借家法
- 民法
- 所得税法
などが関係します。
また、
住宅ローンや補助金には、
賃貸利用に関する条件が付く場合もあります。
用途変更の必要性についても、
住宅会社へ確認しましょう。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
50〜60代のお客様から、
「将来を考えた二世帯住宅にしたい」
というご相談が増えています。
私たちは、
今だけではなく、
10年後、20年後まで考え、
- 親世帯
- 子世帯
- 将来の賃貸
まで想定したプランをご提案しています。
例えば、
専用玄関や水回りを独立させることで、
将来の選択肢を広げることができます。
さらに、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
長く価値が続く住まいづくりを行っています。
二世帯住宅は、「今の家族構成」だけで考えないことが大切です。
将来の暮らし方まで設計しておくことで、住まいは「資産」としての価値も高めることができます。










