夫婦それぞれのプライベート空間(別寝室・半個室)を作る間取りアイデアは?
A. シニア夫婦の家では、常に一緒に過ごす間取りより「必要なときに離れられる間取り」の方が長く快適に暮らせます。
別寝室は夫婦仲が悪いから設けるものではありません。いびき、就寝時間、室温の好み、夜間のトイレ、テレビの音など、年齢とともに生活の違いが大きくなるからです。
おすすめは「普段はつながり、必要なときは分けられる」設計
1.6畳の寝室+3畳の個室
夫婦の寝室とは別に、3畳程度の小さな個室を設けます。読書、趣味、昼寝、オンライン通話のほか、感染症や体調不良時の一時的な別寝室にも使えます。
完全な別寝室を2室つくるより、床面積と建築費を抑えやすい方法です。
2.隣り合う2つの個室
4.5~6畳の個室を2室並べ、間に引き戸や収納を配置します。
お互いの気配は感じながらも、音や照明、冷暖房を分けられます。将来、片方が介護用ベッドを使う場合にも対応しやすくなります。
ただし、引き戸だけでは音が伝わりやすいため、いびきやテレビ音が気になる場合は、収納や壁を間に入れた方が効果的です。
3.LDKの一角に半個室
LDKの端に、3~4.5畳のスペースを設け、引き戸やロールスクリーンで仕切ります。
普段はLDKの一部として使い、来客時や一人で過ごしたいときだけ閉められます。寝室を増やすほどの面積が取れないコンパクトな平屋にも向いています。
将来の介護まで考える
別寝室を設ける場合も、トイレや洗面所から遠くしてはいけません。夜間の移動距離を短くし、廊下幅や出入口も介助しやすい寸法にします。
また、一方が亡くなった後に使われない部屋が残らないよう、次の用途に転用できる設計が理想です。
- 介護者の宿泊室
- 子どもの帰省用寝室
- 趣味や家事のスペース
- 将来の収納室
部屋を増やし過ぎないことも大切
個室を増やすほど、建築費、冷暖房費、掃除の負担も増えます。「夫婦別室だから2LDKでは足りない」と安易に3LDKへ広げる必要はありません。
シニア夫婦なら、寝室+3畳前後の逃げ場でも十分なケースがあります。
デザインハウス甲府では、夫婦が仲良く暮らすためには「いつも一緒」ではなく、一人になれる場所を確保することも重要だと考えています。面積を増やし過ぎず、睡眠、趣味、体調不良、将来の介護まで対応できる間取りを計画しましょう。










