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台風で物が飛んできたら、その窓はどう守る? ガラスの種類だけで決めていいのか?

結論

台風で飛んでくる物から窓を守りたいなら、ガラスの名称だけで決めず、窓の外側の対策、製品の取り付け条件、接近前の操作まで確認します。私なら、大きな窓を選ぶ段階で、シャッターや雨戸を使うか、使わない場合にどう備えるかも一緒に決めます。

「養生テープを貼れば割れない」という理解はしません。YKK APの検証では、養生材などはガラスの強度を高めるための対策ではなく、応急的に被害を抑えるためのものと説明されています。台風前の一時的な対処を、窓の防護計画そのものの代わりにしないことが大切です。[1]

窓の性能を一つの言葉でまとめない

窓を選ぶ打ち合わせでは、断熱、日差し、開け閉め、見た目など複数の話が出ます。その中で、強風や飛来物への備えを独立した確認項目にしてください。「高性能な窓です」という説明だけでは、自分が知りたい災害時の条件まで確認したことにはなりません。

例えば、複層ガラスを採用する説明を聞いたとき、飛んでくる物への対策まで含まれていると思い込まないようにします。何のためにその仕様を選ぶのか、どの条件の性能を確認できるのかを、担当者へ聞きましょう。断熱の説明と、飛来物への説明は同じ質問ではありません。

シャッターを採用する場合も、商品名と取り付け方を確認します。窓の寸法や外壁の納まりとの組み合わせがあるため、後から何でも同じように付けられると考えない方がよいでしょう。希望する窓と防護の方法を、同じ図面の上で検討してもらいます。

施主が専門的な試験数値を判定する必要はありません。「何を想定した性能ですか」「今回の窓の寸法でも同じ条件ですか」と聞き、説明書や資料を確認できる形にしてもらうことが、現実的な進め方です。

家の窓を一枚ずつ整理する

私なら、平面図に窓の番号を書き、それぞれの大きさ、向き、普段の使い方、対策方法を一覧にします。リビングの大窓だけで考えず、寝室、階段、洗面所なども確認するためです。小さい窓だから何も考えなくてよい、とまとめて除外しません。

窓の外側も見ます。鉢植え、屋外の棚、物干し用品、軽い収納箱など、強風前に移動する物がないかを確認します。気象庁も、風で飛ばされそうな物を固定したり、屋内へ入れたりする備えを示しています。窓の仕様と、家の外の管理を組み合わせることが必要です。[2]

仮に、庭を広く見るために大窓を設けるなら、その前に置くテーブルや椅子をどこへ片づけるかまで考えます。普段は使いやすい屋外空間でも、接近前に家族一人で片づけられるかは別の確認です。収納先のない計画を、住み始めてからの気合いで解決しないようにします。

外に物を出す習慣が少ない家庭でも、隣地や道路の状況を含め、どの窓を重点的に確認するかを設計者に相談できます。ただし、周囲に物が見当たらないことだけで、飛来物の心配がなくなるとは判断しません。見える範囲の下見と、窓の備えは分けて考えます。

閉められることを平常時に確かめる

シャッターや雨戸は、必要なときに家族が閉められることまで確認します。普段使わないままにしておくと、物が置かれている、操作が分からない、鍵の扱いを忘れているなど、生活上の支障に気付きにくくなります。引き渡し時に一度操作して終わりにしないことです。

電動の場合は、停電時にどのように扱う機種なのか、取扱説明書で確認します。手動への切り替え方法があるか、誰がどこで操作するか、使用上の制限は何かを、設置担当者に説明してもらってください。機種を問わず同じ手順で動かせるとは考えません。

例えば、普段操作する人が出張中という場面を想定します。他の家族が操作場所を見つけられるか、説明書を取り出せるかを確認します。実際に動かすときは説明書に従い、動作範囲に人や物がない状態で行います。不具合があれば、台風接近前に相談できるようにしておきましょう。

準備は風雨が強まる前に済ませます。窓の外で作業したり、屋根や高い場所へ上がったりすることを、接近後の行動に組み込まないでください。普段から閉めにくい窓があるなら、そのまま災害時の担当作業にするのではなく、改善を相談します。[2]

ショールームで確認するなら、操作盤の位置だけでなく、取り付け予定の高さを図面で示してもらいます。展示では簡単に届いても、自宅では家具が手前に置かれる場合があります。設計上の操作位置と、住み始めた後の家具配置を重ねて確かめると、使いにくさを見つけやすくなります。

毎日の使用と台風前だけの使用では、家族が操作を覚える機会も違います。普段使わない設備を採用するなら、接近前の準備の中に確認を組み込みます。閉めた状態が分かりにくい機種では、どの表示や状態を見ればよいかまで説明を受けます。

割れない保証を前提に居場所を決めない

窓を守る対策をしても、災害時に絶対に被害が出ないとは言えません。私なら、風雨が強いときに家族がどこで過ごすかも考えます。大窓の近くで外の様子を見続けることを、家族の行動として予定しないためです。

寝室に大きな窓があるなら、平常時の家具配置とあわせて相談します。ベッドの位置が固定される計画では、別の場所で過ごす選択が取りにくいこともあります。窓の美しさと、荒天時の居場所の確保を、別々の人任せにしないようにしましょう。

接近前の確認表には、窓を閉める担当、屋外の物を片づける場所、操作方法の保管先、連絡先を書きます。長い説明書を全部覚えなくても、必要なページへすぐたどり着ければ判断しやすくなります。家族が読める簡単な表にすることを勧めます。

また、被害が出た後は、割れたガラスや外れた部材へ不用意に触らず、安全を確保して相談します。写真を撮るために窓際へ近づく必要はありません。修理の説明より人の安全が先という順序を、準備の段階から共有しておきます。

深澤の判断と次の行動

私なら、大窓を採用するかどうかを、晴れた日の眺めだけで決めません。家族が閉められる防護、屋外の片づけ、荒天時の居場所まで説明できる計画にします。強い商品名に安心するより、その家で実際に使える対策を選びたいところです。

次の打ち合わせでは、窓の配置図に「この窓はどう守るか」と書き込んで持って行ってください。デザインハウス甲府への相談でも、窓の断熱性能とあわせて、台風前の操作や外構の置き方まで質問してください。暮らし始めてから家族が実行できる備えかを、一緒に確認する入口になります。

参考資料

[1] YKK AP  めざそう災害に強い家 台風対策

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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