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予算を下げるためでも、社長が削らない性能や仕様は何ですか?

Q.予算を下げるためでも、社長が削らない性能や仕様は何ですか?

A.家を支える構造、断熱・気密、計画した換気、防水や施工の確認を、予算調整のために説明なく削る提案はしません。安さをつくるなら、まず広さ、形、装飾や設備の選び方を考えます。建てた後の家族の負担まで見て、減らす順番を決めたいと思います。

完成すると変えにくい部分から考えます

住宅には、後から交換しやすいものと、取り替えるために壁や床を開ける必要があるものがあります。構造、断熱、防水などは、完成後の改修が大きくなることがあります。最初の差額だけで削ると、将来の変更に必要な工事を見落としやすくなります。

当社は2×6の枠組み壁工法を基本とし、耐震や断熱、気密に関する確認を重視しています。ただし、工法名や性能の呼び方だけで約束は完結しません。どの図面や仕様で計画し、計算や測定をいつ確認するかまで、契約する家ごとに明確にする必要があります。

構造については、壁や開口の配置と計算を合わせて検討します。広いリビングにするために必要な壁をなくす、見た目を優先して構造の説明を後回しにするなどの進め方にはしたくありません。使いやすい空間と安全性を一緒に考えることが大切です。

断熱と気密と換気を一緒に計画します

断熱材の種類や厚みだけを残しても、窓、施工、隙間への対策が変われば、家全体の条件は変わります。換気設備も、設置しただけで計画どおり使えるとは限りません。給排気の位置、空気の通り道、手入れの方法まで確認します。

例えば、断熱を維持する代わりに、窓の数や開き方を整理する方法は検討できます。ただし、採光、通風、避難などに必要な条件を確認したうえで考える話です。窓を減らすこと自体を目的にせず、その場所に必要な役割を残します。

防水や雨仕舞いも、住み続けるための基本です。外観をすっきりさせたいという希望があっても、雨水をどう流し、どこを点検できるかを検討します。目に見えない工事ほど、何を省いたか分からないまま安くしてはいけないと考えています。

検査や現場の確認を減額の穴埋めにしません

材料の仕様が良くても、施工の確認が抜ければ、約束した内容になっているか判断できません。図面と工事を照合する役割、記録を残す工程、測定や検査の時期を確認してください。性能を守るには、費用の欄から見えにくい仕事も必要です。

一方、設備や内装を何も変更できないという意味ではありません。既製品を選ぶ、材料の種類を絞る、装飾を減らすなど、目的を維持できる調整を検討します。高級な製品を採用し続けることが、性能を守ることと同じではありません。

仮に予算を100万円下げる必要があるなら、まず必要な部屋と面積、建物の形、設備や装飾を見直し、その差額を出します。構造や断熱の検討を省いて100万円下げる話とは分けます。どの変更が毎日の暮らしへ影響するかを比較してください。

減額案では、次の3点を確認します。

・変更後も維持する性能と、その確認方法。

・変える仕様や数量と、下がる金額。

・使い方、維持管理、将来の変更への影響。

それでも予算に合わなければ、土地や建物規模、建てる時期から考えることもあります。希望を全部残したまま、目に見えない部分だけで価格を合わせる提案は避けたいと思います。無理を重ねるより、計画全体を見直す方が暮らしを守れる場合があります。

当社へは、「どこを下げても、何の性能は維持されますか」と聞いてください。減額前後の図面と見積もりを並べ、守るものが言葉だけで終わっていないかを確認します。支払いやすさと、住み続けやすさを一緒に考えることが、私の譲りたくない線です。

関連する質問

32 標準仕様の中に、わが家には不要な設備があったら外して減額できますか?

34 御社の「耐震等級3」は、どの計算書や証明書で確認できますか?

36 断熱性能をさらに上げたいと言われたら、追加費用に見合うかどう判断しますか?

参照資料 S1、S2

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