シニア世代の建て替えで「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」にするメリットはありますか?
Q
70歳です。建て替えを計画しています。住宅会社から「ZEH仕様がおすすめです」と言われましたが、「もう高齢だから元は取れないのでは?」とも思っています。シニア世代でもZEHにするメリットはあるのでしょうか?
結論
シニア世代の建て替えでも、ZEHには大きなメリットがあります。
ただし、「太陽光発電で元を取る」という考え方だけではなく、「健康・快適・災害への備え」という視点で考えることが重要です。
ZEHのメリットは、
- 光熱費の削減
- 家中の温度差が少ない
- ヒートショック対策
- 夏の室内熱中症対策
- 停電時の安心
- 将来の資産価値
など、多岐にわたります。
ZEHとは?
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、
住宅で使うエネルギーを減らし、
さらに太陽光発電などでエネルギーを創ることで、
年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロに近づける住宅です。
そのためには、
- 高断熱
- 高気密
- 高効率設備
- 太陽光発電
などを組み合わせます。
シニア世代に向いている理由
高齢になると、
家で過ごす時間が長くなります。
そのため、
冷暖房費を抑えながら、
一年中快適に過ごせることは大きなメリットです。
また、
室温差が少なくなることで、
ヒートショックや室内熱中症の予防にもつながります。
光熱費を抑えられる
ZEH住宅では、
高断熱・高気密性能により、
冷暖房効率が高くなります。
さらに、
太陽光発電を組み合わせることで、
電気料金の負担軽減が期待できます。
ただし、
削減効果は、
家族構成や電気料金、設備構成などによって異なります。
停電時にも安心
太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、
停電時でも、
一定の電力を使用できる場合があります。
例えば、
- 冷蔵庫
- 照明
- 携帯電話の充電
- 一部のコンセント
などが利用できるケースがあります。
災害への備えとしても安心です。
ZEHに必要な住宅性能
ZEHでは、
高い断熱性能が求められます。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)以上
- UA値0.46以下が目安
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気(熱交換率90%前後)
です。
この性能があって初めて、
ZEH本来の快適性を発揮しやすくなります。
「元が取れるか」だけで考えない
シニア世代では、
「20年で元を取れるか」
だけではなく、
- 医療費
- 光熱費
- 健康
- 快適性
まで含めて考えることが重要です。
暖かい住宅は、
健康維持にも役立つ可能性があります。
補助金が利用できる場合も
ZEH住宅は、
年度によっては、
国や自治体の補助金制度の対象となることがあります。
補助金制度は毎年内容が変わるため、
建築前に最新情報を確認しましょう。
法律・制度の根拠
ZEHは、
経済産業省・環境省・国土交通省が普及を進めている住宅です。
住宅性能については、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づく住宅性能表示制度、
また、
建築物省エネ法
に基づく省エネルギー基準があります。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「ZEHは若い人向けですよね?」
というご質問をいただきます。
しかし、
私たちは、
むしろシニア世代こそZEHのメリットが大きい
と考えています。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気
- 太陽光発電
を組み合わせた住まいです。
これにより、
夏も冬も快適で、
光熱費を抑えながら、
健康的に暮らせる住宅になります。
ZEHは「電気代を安くする家」ではありません。
これから20年、30年の健康・安心・災害への備えを支える住まいだと私たちは考えています。










