シニア世代の建て替えは「注文住宅」と「規格住宅(セミオーダー)」のどちらがおすすめですか?
Q
72歳です。夫婦2人で暮らす平屋への建て替えを考えています。住宅会社から「自由設計の注文住宅」と「規格住宅(セミオーダー)」の両方を提案されました。注文住宅の方が良いと思っていましたが、規格住宅でも十分だと言われました。シニア世代ではどちらが向いているのでしょうか?
結論
シニア世代の建て替えでは、「規格住宅(セミオーダー)」が向いているケースは非常に多くあります。
理由は、
- 建築費を抑えやすい
- 打ち合わせ回数が少ない
- 完成イメージが分かりやすい
- 工期が比較的短い
- 間取りの失敗が少ない
からです。
「自由に決められること」が必ずしも満足につながるわけではありません。
規格住宅とは?
規格住宅とは、
住宅会社があらかじめ用意したプランをベースに、
- 間取りの一部変更
- 設備の変更
- 外壁や内装の色変更
などができる住宅です。
そのため、
「セミオーダー住宅」
とも呼ばれます。
注文住宅との違い
| 項目 | 注文住宅 | 規格住宅 |
|---|---|---|
| 間取り | 自由 | 基本プランあり |
| 打ち合わせ | 多い | 少ない |
| 設計期間 | 長い | 短い |
| 建築費 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 変更 | 自由 | 一部可能 |
シニア世代に向いている理由①
打ち合わせが少ない
注文住宅では、
打ち合わせが
10〜20回以上
になることもあります。
一方、
規格住宅なら、
比較的少ない回数で進められます。
体力的な負担も軽減できます。
理由② 間取りで迷わない
シニア世代では、
必要な部屋数が決まっていることが多くあります。
例えば、
- 2LDK
- 平屋
- 回遊動線
など、
人気プランがそのまま使えるケースもあります。
理由③ 価格が分かりやすい
規格住宅は、
標準仕様が決まっているため、
契約後の追加費用が少なくなる傾向があります。
資金計画も立てやすくなります。
注文住宅が向いている人
一方、
次のような場合は、
注文住宅がおすすめです。
- 変形地
- 二世帯住宅
- 特殊な趣味部屋
- 完全自由設計を希望
など、
一般的なプランでは対応しにくいケースです。
シニア世代が確認したいこと
住宅会社へ、
次のように質問しましょう。
- 規格住宅でも変更できますか?
- 標準仕様は?
- 追加費用はいくらですか?
- 総額はいくらですか?
- 平屋プランはありますか?
性能は必ず確認する
規格住宅でも、
性能が大切です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
「規格住宅だから性能が低い」ということではありません。
会社によって仕様は大きく異なります。
シニア世代におすすめの考え方
70代の建て替えでは、
「世界に一つだけの家」
より、
「毎日暮らしやすい家」
を優先する方が、
満足度が高いこともあります。
必要十分な広さと、
快適な性能を重視しましょう。
法律・制度の根拠
注文住宅・規格住宅の区別は、
法律で定められたものではありません。
いずれも、
- 建築基準法
- 建築物省エネ法
- 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
などに基づいて建築されます。
性能基準は、
住宅の種類ではなく、
住宅会社の仕様によって決まります。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
シニア世代のお客様の多くは、
最初は
「せっかくだから注文住宅」
とお考えになります。
しかし、
打ち合わせを進める中で、
「この標準プランで十分ですね。」
となるケースが少なくありません。
私たちは、
規格住宅であっても、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
必要な部分だけを変更するご提案も行っています。
シニア世代の建て替えでは、「自由度」が一番大切なのではありません。
「これから20年、30年を快適に暮らせること」が一番大切です。
その視点で考えると、
規格住宅(セミオーダー)は、
コスト・性能・暮らしやすさのバランスが非常に良い選択肢になることが多いと私たちは考えています。










