Q:オール電化は得なのか?
A:太陽光発電と組み合わせれば、得になりやすいです
ただし、オール電化に変更するだけで、必ず光熱費が安くなるわけではありません。
損得は、次の条件で変わります。
- 太陽光発電の有無と容量
- 都市ガスかプロパンガスか
- エコキュートの給湯効率
- 家族人数とお湯の使用量
- 住宅の断熱・気密性能
- 昼間と夜間の電気使用量
- 契約する電気料金プラン
特に山梨県ではプロパンガスを利用する地域も多いため、高効率エコキュート+太陽光発電によるオール電化は、光熱費を抑えやすい組み合わせです。
オール電化の主なメリット
1.ガスの基本料金がなくなる
電気とガスを併用すると、それぞれに基本料金がかかります。オール電化ならガス契約が不要になり、基本料金を一本化できます。
ただし、ガスの基本料金がなくなることだけで、必ず得になるとは限りません。電気の使用量が増えるため、年間総額で比較する必要があります。
2.エコキュートは少ない電力でお湯を沸かせる
エコキュートは、電気だけを直接熱へ変える電気温水器とは異なり、空気中の熱を利用してお湯を沸かします。
そのため、給湯に使う電力を抑えやすい設備です。家族人数が多く、お湯を多く使う家庭ほど効果が出やすくなります。
3.太陽光発電の電気を自宅で使える
今後は、発電した電気を安く売るより、自宅で使って高い電気を買わない「自家消費」が重要になります。
太陽光発電の余剰電力で昼間にエコキュートを沸かせば、電力会社から購入する電気を減らせます。東京電力も、太陽光発電と昼間沸き上げ型エコキュートを組み合わせた料金プランを用意しています。東京電力「電気料金プラン」
一般的なエコキュートにも、天気予報に合わせて昼間へ沸き上げを移す機能を備えた製品があります。東京電力「おひさまエコキュートを理解する5つの質問」
オール電化の注意点
オール電化にもデメリットがあります。
- 電気料金が上がれば家計への影響が大きい
- 停電するとIHや給湯設備が使用できない
- エコキュートの設置場所が必要
- タンクのお湯を使い切ると沸き増しが必要
- エコキュートの交換費用が将来発生する
- 昼間の電気単価が高いプランもある
料金プランによっては、夜間が安くても昼間が高く設定されています。昼間に在宅する世帯は、生活時間と料金プランが合っているかを確認してください。
また、電気料金には燃料費調整額や再エネ賦課金が加わるため、過去の電気料金だけで30年間の経済性を判断するのは危険です。
どんな家庭なら得になりやすい?
次の条件が多いほど、オール電化のメリットが出やすくなります。
- プロパンガス地域に住んでいる
- 太陽光発電を搭載する
- 昼間の発電電力を自家消費できる
- 家族が多く、給湯使用量が多い
- 高効率エコキュートを採用する
- 高断熱・高気密住宅で冷暖房費を抑えられる
- 電気料金プランを定期的に見直せる
一方、都市ガスが安い地域、太陽光発電を設置しない住宅、お湯をあまり使わない単身・少人数世帯では、差が小さくなる場合があります。
俺流結論
私は、オール電化だけを単体で採用しても、十分な省エネ計画にはならないと考えています。
重要なのは、
高断熱・高気密住宅で消費電力を減らし、太陽光発電で電気をつくり、エコキュートで効率よくお湯を沸かす。
この組み合わせです。
デザインハウス甲府では、断熱等級6、全棟気密測定、第一種熱交換換気、太陽光発電8kW以上、オール電化を基本として考えています。
「オール電化だから得」ではありません。
電気を買い続ける家ではなく、使う電気を減らし、自宅でつくる家だから得になりやすいのです。
比較するときは、毎月の請求額だけでなく、太陽光発電の自家消費、エコキュートの交換費用まで含めた20~30年間の総額で判断してください。
関連FAQ
オール電化は停電時に何も使えませんか?
基本的にIHやエコキュートの通常運転はできません。ただし、太陽光発電の自立運転や蓄電池があれば、使用できる機器があります。
エコキュートは昼間に沸かした方が得ですか?
太陽光発電の余剰電力を使える場合は、昼間に沸かす方が得になる可能性があります。
オール電化とガス併用はどちらが安いですか?
プロパンガス・都市ガスの料金、家族人数、太陽光発電、電気料金プランによって異なります。現在の年間使用量で比較する必要があります。










