高気密住宅では「24時間換気システム」は第一種と第三種のどちらを選ぶべきですか?
Q
70歳です。建て替えを計画しています。住宅会社から「第一種換気がおすすめです」と言われましたが、別の会社では「第三種換気でも十分ですよ」と説明されました。シニア世代にはどちらが向いているのでしょうか?違いを分かりやすく教えてください。
結論
シニア世代が高断熱・高気密住宅を建てるなら、「第一種熱交換換気」をおすすめします。
理由は、
- 冬でも暖かい空気を逃がしにくい
- 夏の冷房効率が良い
- 花粉やPM2.5を取り込みにくい
- 家全体の温度差を小さくできる
ためです。
一方、第三種換気は設備費やメンテナンス費を抑えやすいというメリットがありますが、冬場は外気をそのまま取り込むため、寒さを感じやすいことがあります。
24時間換気とは?
24時間換気は、
2003年(平成15年)7月の建築基準法改正により、新築住宅への設置が原則義務化された換気設備です。
目的は、
- シックハウス対策
- 湿気対策
- 二酸化炭素の排出
- 空気をきれいに保つこと
です。
現在の住宅では必須の設備です。
第一種換気とは?
第一種換気は、
給気も排気も機械で行う方式です。
さらに、
熱交換器を備えたタイプでは、
室内の暖かさや涼しさを保ちながら換気できます。
例えば、
熱交換率90%前後
のシステムなら、
冬でも暖房熱を逃がしにくく、
快適性が向上します。
第三種換気とは?
第三種換気は、
排気だけを機械で行い、給気は自然に行う方式です。
設備がシンプルで、
初期費用やメンテナンス費を抑えやすい反面、
冬は冷たい外気がそのまま入るため、
室内温度が下がりやすい特徴があります。
シニア世代に第一種換気がおすすめな理由
シニア世代では、
家の中の温度差を少なくすることが重要です。
第一種熱交換換気なら、
- トイレ
- 洗面所
- 脱衣所
- 廊下
まで暖かさを保ちやすく、
ヒートショック対策につながります。
また、
フィルターを通して給気するため、
花粉やPM2.5の侵入も抑えやすくなります。
第一種換気の注意点
第一種換気にも注意点があります。
例えば、
- 定期的なフィルター清掃
- 数年ごとの部品交換
- 初期費用が第三種より高め
などです。
しかし、
シニア世代では、
健康面のメリットが大きいと考えられます。
高気密住宅との相性
第一種換気は、
高気密住宅ほど性能を発揮します。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下が目安
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
です。
住宅性能が高いほど、
熱交換換気の効果も高まります。
シニア世代が確認したいポイント
住宅会社へは、
次のように質問しましょう。
- 第一種ですか?第三種ですか?
- 熱交換率は何%ですか?
- C値は全棟測定していますか?
- フィルター交換は簡単ですか?
- メンテナンス費用はどれくらいですか?
設備だけではなく、
住宅性能まで確認することが大切です。
法律・制度の根拠
24時間換気設備は、
建築基準法第28条および関係法令に基づき設置が求められています。
また、
住宅性能表示制度では、
断熱性能などが評価対象となっています。
換気システムについては、
国土交通省
が技術基準を示しています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県は、
冬の寒暖差が非常に大きい地域です。
そのため、
私たちは、
第一種熱交換換気を標準仕様としています。
さらに、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を組み合わせることで、
家中どこでも温度差が少なく、
快適で健康的な住まいをご提案しています。
換気は「空気を入れ替える設備」ではありません。
ご夫婦の健康を守るための設備です。
シニア世代の建て替えでは、初期費用だけでなく、これから20年、30年の健康と快適性を考えて選ぶことをおすすめします。










