シニア世代の建て替えでは、キッチンのワークトップ(天板)の高さは身長に合わせてどう決めれば良いですか?
Q
69歳です。建て替えでキッチンを選んでいます。住宅会社から「天板の高さは85cmが標準です」と言われましたが、身長は155cmしかありません。毎日使う場所なので、自分に合った高さにしたいと思っています。シニア世代では、どのように高さを決めるのが良いのでしょうか?
結論
キッチンの高さは「標準だから85cm」ではなく、使う人の身長に合わせて決めることが大切です。
一般的な目安は、
「身長 ÷ 2 + 5cm」
です。
例えば、
- 身長150cm → 約80cm
- 身長155cm → 約82.5cm
- 身長160cm → 約85cm
- 身長165cm → 約87.5cm
となります。
ただし、これはあくまで目安です。
肩や腰への負担を考えると、ショールームで実際に立って確認することが最も重要です。
なぜ高さが重要?
キッチンは、
毎日長時間使う場所です。
高さが合わないと、
- 腰痛
- 肩こり
- 首への負担
が増えます。
シニア世代では、
筋力が低下するため、
数センチの違いでも疲れ方が大きく変わります。
標準サイズは誰のため?
現在、
多くの住宅メーカーでは、
85cm
を標準としています。
しかし、
これは平均的な身長を基準にした寸法です。
身長150cm前後の方には高く感じることがあり、
170cmを超える方には低く感じることがあります。
ご夫婦で身長が違う場合は?
例えば、
- ご主人 170cm
- 奥様 155cm
というケースも多くあります。
この場合は、
実際に料理をする時間が長い方
に合わせることをおすすめします。
また、
高さを調整できるキッチンを選べるメーカーもあります。
シンク・コンロの高さも確認
ワークトップだけでなく、
- シンクの深さ
- コンロとの段差
も重要です。
深すぎるシンクは、
腰をかがめる時間が長くなり、
腰痛の原因になることがあります。
ショールームでは、
実際に鍋を持つ姿勢まで確認すると安心です。
キッチン動線も重要
高さだけではなく、
- 冷蔵庫
- シンク
- コンロ
を結ぶ
ワークトライアングル
も重要です。
3辺の合計は、
3.6〜6m程度
が使いやすいとされています。
歩く距離が短いほど、
家事の負担も軽くなります。
足元スペースも考える
将来、
椅子に座って調理する可能性もあります。
そのため、
一部の作業スペースは、
足元へ膝が入るような設計もおすすめです。
車椅子を利用する場合にも役立ちます。
高性能住宅と組み合わせる
キッチンは冬場に寒くなりやすい場所です。
おすすめは、
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気(熱交換率90%前後)
これらを採用することで、
快適に料理ができる室内環境になります。
さらに、
耐震等級3(許容応力度計算)
も重要です。
法律・制度の根拠
キッチンの高さについて法律上の規定はありません。
一方、
高齢者が使いやすい住宅については、
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)
や、
国土交通省「住宅設計標準」
で、身体への負担を軽減する設計が推奨されています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県で建て替えをされるシニア世代のお客様には、
私たちは、
「標準ではなく、その人に合った高さ」
をご提案しています。
特に、
女性が毎日使うキッチンでは、
2〜3cm違うだけで疲れ方が変わることもあります。
そのため、
必ずショールームで、
- 包丁を使う姿勢
- 鍋を持つ姿勢
- シンクで洗う姿勢
まで確認していただいています。
さらに、
- 回遊動線
- パントリー
- 収納計画
- 断熱等性能等級6
- 耐震等級3
を組み合わせることで、
家事が楽で、老後も快適に使えるキッチンをご提案しています。
キッチンは「料理をする場所」ではありません。
これから20年、30年、毎日立ち続ける場所だからこそ、「標準サイズ」ではなく、「あなたに合ったサイズ」を選ぶことが、後悔しない建て替えにつながります。










