新築後に雨漏りや構造の不具合が見つかったらどうなりますか?「住宅瑕疵担保責任保険」の仕組みを教えてください。
Q
71歳です。建て替えを予定しています。住宅会社から「住宅瑕疵担保責任保険に加入しますので安心です」と説明を受けました。どんな保険なのかよく分かりません。雨漏りや基礎のひび割れが見つかった場合、本当に直してもらえるのでしょうか?
結論
住宅瑕疵担保責任保険は、新築住宅に法律で義務付けられている大切な保険です。
新築住宅では、
構造耐力上主要な部分と
雨水の浸入を防止する部分について、
引き渡しから10年間、
住宅会社に補修責任があります。
さらに、
万一住宅会社が倒産して補修できない場合でも、
保険金により補修費用などが支払われる仕組みです。
「瑕疵(かし)」とは?
瑕疵とは、
簡単に言えば、
本来あるべき性能を満たしていない欠陥
のことです。
例えば、
- 基礎の重大な欠陥
- 柱や梁など構造部分の重大な不具合
- 屋根や外壁からの雨漏り
などが対象になります。
どんな部分が保証される?
法律で対象となるのは、
① 構造耐力上主要な部分
例えば、
- 基礎
- 柱
- 梁
- 耐力壁
- 土台
など、
建物を支える重要な部分です。
② 雨水の浸入を防止する部分
例えば、
- 屋根
- 外壁
- バルコニー防水
- 開口部の防水
などです。
保証期間は?
引き渡しから10年間
です。
これは、
住宅品質確保法により、
住宅会社が負う義務です。
保険と保証の違い
よく混同されますが、
住宅会社が行う
10年保証
と、
住宅瑕疵担保責任保険は少し違います。
住宅会社が補修することが基本ですが、
もし会社が倒産した場合でも、
保険により一定の補修費用などが支払われる仕組みになっています。
対象にならないもの
次のような内容は、
通常は対象外です。
- クロスのすき間
- キズ
- 汚れ
- 設備機器の故障
- 経年劣化
設備には、
メーカー保証が適用される場合があります。
第三者検査も実施
住宅瑕疵保険では、
工事中に、
第三者機関が検査を行います。
例えば、
- 基礎配筋
- 構造
など、
重要な工程を確認します。
シニア世代が確認したいこと
住宅会社へは、
次のように確認しましょう。
- どこの瑕疵保険へ加入しますか?
- 第三者検査は何回ありますか?
- 保険証券はもらえますか?
- 保証対象外は何ですか?
- 完成保証制度もありますか?
住宅性能も重要
保険だけではなく、
最初から性能の高い住宅を選ぶことが重要です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
です。
法律・制度の根拠
住宅瑕疵担保責任は、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
および
住宅瑕疵担保履行法
に基づき、
新築住宅へ義務付けられています。
保険は、
国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人が運営しています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「保証があります。」
という説明だけで契約される方がいらっしゃいます。
しかし、
私たちは、
「どんな保証なのか」
まで確認していただくことが大切だと考えています。
私たちは、
住宅瑕疵担保責任保険への加入はもちろん、
- 住宅完成保証制度
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本とし、
「保証を使う前提」ではなく、
保証を使わなくても済む家づくりを目指しています。
住宅瑕疵担保責任保険は、「もしもの安心」です。
しかし、
本当に安心なのは、
そもそも不具合が起こりにくい住宅を建てることです。
シニア世代の建て替えでは、
保証内容と住宅性能の両方を確認して住宅会社を選ぶことをおすすめします。










