地震に強い家を建てるなら、「耐震」「制震」「免震」のどれを選べばいいですか?シニア世代の建て替えで後悔しない選び方
Q
72歳です。建て替えを考えています。住宅会社によって「耐震住宅」「制震住宅」「免震住宅」と説明が違うので混乱しています。どれが一番安全なのでしょうか?シニア世代にはどの構造がおすすめですか?
結論
シニア世代の木造住宅では、「耐震等級3(許容応力度計算)」を基本に、必要に応じて制震装置を組み合わせる方法がおすすめです。
それぞれの違いは次のとおりです。
| 構造 | 特徴 | シニア世代へのおすすめ |
|---|---|---|
| 耐震 | 地震に耐える | ★★★★★ |
| 制震 | 揺れを吸収する | ★★★★★(耐震と併用) |
| 免震 | 揺れを建物へ伝えにくくする | ★★☆☆☆(戸建てでは採用例が少ない) |
最も重要なのは、「耐震」「制震」「免震」という言葉ではなく、どのような設計と性能で実現しているかです。
耐震構造とは?
耐震構造は、
建物そのものを強くして地震に耐える構造です。
柱・梁・耐力壁などで建物を支え、
倒壊を防ぎます。
現在の木造住宅では、
基本となる考え方です。
シニア世代なら耐震等級3がおすすめ
耐震性能は、
住宅性能表示制度
で、
耐震等級1〜3まであります。
おすすめは、
耐震等級3
です。
さらに、
許容応力度計算
によって設計されている住宅なら、
より安心です。
制震構造とは?
制震とは、
建物へ伝わる揺れを、
制震ダンパー
などで吸収する仕組みです。
メリットは、
- 繰り返し地震に強い
- 建物の揺れを小さくする
- 内装損傷を減らしやすい
ことです。
熊本地震のように、
大きな地震が繰り返し発生したケースでは、
制震装置の効果が注目されました。
免震構造とは?
免震構造は、
建物と基礎の間へ、
免震装置を設置し、
地震の揺れを建物へ伝えにくくする構造です。
非常に効果は高いですが、
戸建住宅では、
- 建築費が高くなる
- メンテナンス費用が必要
などの理由から、
採用例はそれほど多くありません。
シニア世代におすすめの組み合わせ
おすすめは、
耐震等級3
+
制震装置
です。
建物そのものを強くしながら、
繰り返しの揺れも軽減できます。
「耐震等級3相当」に注意
住宅会社によっては、
「耐震等級3相当」
という表現があります。
「耐震等級3」と「耐震等級3相当」は同じではありません。
第三者機関による評価や、
許容応力度計算を実施しているか確認しましょう。
シニア世代が確認したいこと
住宅会社へは、
次のように質問しましょう。
- 耐震等級はいくつですか?
- 許容応力度計算ですか?
- 制震装置は標準ですか?
- 第三者評価を取得しますか?
- 性能評価書はありますか?
地震だけではなく健康性能も重要
建て替えでは、
地震対策だけでなく、
快適性も確認しましょう。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
これらを組み合わせることで、
地震にも健康にも強い住まいになります。
法律・制度の根拠
耐震性能は、
建築基準法
および
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
に基づく
住宅性能表示制度
で評価されます。
耐震等級3は、
住宅性能表示制度で定められた最高等級です。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「耐震・制震・免震のどれが一番良いですか?」
というご質問をよくいただきます。
私たちは、
まず、
建物そのものを強くすること
が最優先だと考えています。
そのため、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様としています。
どれか一つだけでは、本当に強い家にはなりません。
「耐震で支え、制震で守り、高断熱で命を守る」
この組み合わせこそが、
シニア世代の建て替えに最も安心できる住まいだと私たちは考えています。










