シニア夫婦でも「別寝室」や「半個室」は必要ですか?快適に暮らすための間取りアイデアを教えてください。
Q
70歳の夫婦です。建て替えを機に、寝室を別々にしようか迷っています。お互い生活リズムが違い、夜中にトイレへ行くことも増えてきました。別寝室にすると夫婦仲が悪く見えそうで心配ですが、シニア世代ではどう考えるのが良いのでしょうか?
結論
シニア世代では、「別寝室」や「一人で過ごせる半個室」を設けることは、決して珍しいことではありません。
生活リズムや睡眠の質を考えると、適度な距離感を保てる間取りの方が、お互いに快適に暮らせるケースが増えています。
大切なのは「別々に暮らす」ことではなく、「一緒にも、一人にもなれる空間」をつくることです。
なぜ別寝室を選ぶ人が増えている?
60代・70代になると、
次のような理由から別寝室を希望されるご夫婦が増えています。
- 起床時間が違う
- 就寝時間が違う
- いびきが気になる
- 夜中に何度もトイレへ行く
- テレビを見る時間が違う
- 睡眠の質を大切にしたい
睡眠不足は健康にも影響するため、お互いがよく眠れる環境づくりは大切です。
別寝室=夫婦仲が悪い?
そんなことはありません。
実際には、
「昼間は一緒に過ごし、夜は別々に休む」
というご夫婦も多くいらっしゃいます。
お互いが快適に過ごせることで、
結果的にストレスが減り、良い関係を保てるケースも少なくありません。
おすすめは「半個室」
完全な別室だけでなく、
最近人気なのが
半個室
という考え方です。
例えば、
- 書斎コーナー
- 趣味スペース
- 読書コーナー
- ワークスペース
など、
一人で落ち着ける空間を設ける間取りです。
3〜4畳程度でも十分活用できます。
別寝室にするなら配置が重要
別寝室でも、
離れすぎるのはおすすめできません。
例えば、
寝室同士を近くに配置し、
間に
- トイレ
- ウォークインクローゼット
を設けると、
お互いの生活音も気になりにくくなります。
また、
緊急時にもすぐに駆けつけられる安心感があります。
将来の介護も考える
将来、
どちらかが介護を必要とする可能性もあります。
そのため、
別寝室にする場合でも、
- トイレに近い
- 車椅子が通れる
- 介護ベッドを置ける
などを考えた設計がおすすめです。
寝室は7〜8畳程度あると、介護にも対応しやすくなります
収納は共有しない方が便利?
ウォークインクローゼットを共有するより、
夫婦それぞれに収納を分ける方が、
生活リズムの違いによるストレスを減らせます。
例えば、
朝早く起きる方が、
相手を起こさず身支度できるようになります。
シニア世代におすすめの住宅性能
寝室は、
家の中でも長い時間を過ごす場所です。
快適に眠るためには、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 第一種換気(熱交換型)
を備えることで、
温度差が少なく、
一年中快適な睡眠環境が期待できます。
法律・制度の根拠
高齢者が暮らしやすい住宅については、
**高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)**や、
国土交通省「住宅設計標準」
が参考になります。
住宅性能については、
住宅性能表示制度
により、断熱性能や耐震性能などの基準が定められています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「別寝室にしたいけれど、少し気が引ける」
というご相談をいただきます。
しかし、
私たちは、
「夫婦が快適に暮らせること」が最も大切だと考えています。
実際には、
完全な別寝室よりも、
- 近くにある2つの寝室
- 半個室
- 趣味スペース
を取り入れる間取りが人気です。
また、
- 耐震等級3
- 断熱等性能等級6
- 高気密住宅(C値1.0以下、できれば0.7以下)
を組み合わせることで、
静かで温度差の少ない快適な寝室環境をご提案しています。
老後の家づくりは、「一緒にいる時間」と「一人になれる時間」の両方を大切にすることが、夫婦が長く仲良く暮らす秘訣だと私たちは考えています。










