建て替えると固定資産税の「新築住宅の減額特例」はいつまで適用されますか?
Q
築50年の家を解体して平屋に建て替える予定です。知人から「新築すると固定資産税が安くなる」と聞きました。建て替えた場合、この減額制度は何年間受けられるのでしょうか?また、どのような条件があるのでしょうか?
結論
建て替えによって新築住宅となった場合、一定の条件を満たせば固定資産税の「新築住宅の減額特例」を受けることができます。
一般的な住宅では、新築後3年度分、長期優良住宅として認定を受けた住宅では、新築後5年度分(戸建住宅の場合)の固定資産税が軽減されます。
ただし、この特例は建物の固定資産税が対象であり、土地の固定資産税とは制度が異なります。
新築住宅の減額特例とは?
この制度は、新築住宅の取得を支援するために設けられた固定資産税の軽減制度です。
一定の要件を満たした住宅については、
建物の固定資産税が2分の1に軽減されます。
※対象となる床面積部分などには上限があります。
いつまで減額される?
戸建住宅の場合は、
一般住宅
新築後3年度分
固定資産税が軽減されます。
長期優良住宅
新築後5年度分
固定資産税が軽減されます。
例えば、
令和8年に新築した場合、
一般住宅なら令和8年度から3年度分、
長期優良住宅なら5年度分が対象になります。
※適用年度は新築日や自治体の課税年度によって異なります。
どんな住宅でも対象?
対象となるには、
地方税法で定められた要件を満たす必要があります。
主な条件は、
- 新築住宅であること
- 一定の床面積であること
- 居住用住宅であること
などです。
また、
長期優良住宅として5年間の軽減を受けるには、
長期優良住宅の認定を受けていることが必要です。
土地の固定資産税とは別制度
よくある誤解ですが、
この制度は
建物
の固定資産税に対する特例です。
一方、
土地については、
住宅用地の特例が適用されます。
例えば、
200㎡以下の小規模住宅用地では、
固定資産税の課税標準額が6分の1になります。
建物と土地では制度が異なるため、両方を理解しておくことが大切です。
長期優良住宅がおすすめな理由
長期優良住宅は、
固定資産税の軽減期間が長くなるだけではありません。
例えば、
- 長く安心して住める性能
- 維持管理しやすい構造
- 資産価値を維持しやすい
など、多くのメリットがあります。
シニア世代の建て替えでも、
将来の資産価値を考えると有力な選択肢です。
シニア世代が注意したいポイント
固定資産税が軽減されるからといって、
建築費だけで判断するのはおすすめできません。
住宅は30年、40年と住み続けるものです。
そのため、
- 光熱費
- 修繕費
- 医療・介護への備え
まで含めて考えることが重要です。
法律・制度の根拠
新築住宅の固定資産税減額特例は、地方税法に基づく制度です。
また、長期優良住宅については、長期優良住宅の普及の促進に関する法律に基づき認定されます。
制度の詳細は、総務省および各市町村が公表しています。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
「建て替えると固定資産税が安くなると聞いた」
というご相談を多くいただきます。
確かに新築住宅には減額制度があります。
しかし、
私たちがもっと大切だと考えているのは、
建てた後の維持費まで安くなる家を建てることです。
例えば、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル・UA値0.46以下が目安)
- 気密測定によるC値1.0以下(できれば0.7以下)
- 長期優良住宅の認定
を備えた住宅なら、
固定資産税の軽減だけでなく、光熱費や将来のメンテナンス費用も抑えやすくなります。
建て替えは、「今の税金」だけではなく、「30年後までの総額」で考えることが成功への近道です。










