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職人や協力会社は、工事費の安さ以外に何を基準に選んでいますか?

Q.職人や協力会社は、工事費の安さ以外に何を基準に選んでいますか?

A.採用する工法や材料を理解して施工できること、図面に沿った仕事を確認できること、不具合の是正や他の職種との調整に対応できることが大切です。私は、工事費が安いという理由だけで任せる先を選びたくありません。安さと、必要な施工を省くことを同じにしないためです。

経験年数より今回の施工に合うかを見ます

長く住宅の仕事をしていても、工法、断熱材、防水材、設備が変われば、求められる施工方法は変わります。当社が基本とする2×6の枠組み壁工法でも、材料や接合の条件を理解する必要があります。職人歴が長いから、説明や確認は不要という進め方にはできません。

例えば、図面で指定した接合や、防水材の重ね方などを、いつもと同じでよいと判断してしまうと、今回の仕様と異なる可能性があります。設計図書やメーカーの施工資料を確認し、分からない点を着手前に相談できることも重要な条件です。

資格や必要な登録を確認することもありますが、肩書だけで品質が完成するわけではありません。担当する作業に必要な条件と、実際の施工内容を合わせて見ます。別の現場での評判を、そのまま今回の家の品質保証として扱わないことが大切です。

問題を隠さず連絡できる関係を重視します

現場では、図面との相違、材料の傷、前の工程の不備などが見つかることがあります。そのとき、自分の仕事を先へ進めるために隠すのか、施工会社へ確認するのかで、その後の対応が変わります。私は、気付いた問題を早く共有できる関係を大切にしたいと思います。

報告したら一方的に責められる、工期だけを求められるという関係では、問題が表に出にくくなるおそれがあります。一方で、報告すれば是正の確認をしなくてよいという話でもありません。原因、直す方法、再確認までを、管理する側が追うことが必要です。

他の職種との調整も品質に関係します。配管や配線のために下地や気密層を扱う場合は、どこを誰が復旧し、確認するかを決めます。大工、電気、設備など、それぞれの仕事が良くても、境目の役割が曖昧なら不具合を残す可能性があります。

安い工事費の条件を具体的に確かめます

作業を効率化した、規格をそろえた、搬入や段取りを見直した結果、費用を抑えられることはあります。単価が低いから直ちに品質が悪いとも、高いから必ず安心とも言えません。必要な作業、材料、確認が含まれる価格かを見ます。

例えば、仮に同じ作業で見積もりに差があっても、搬入、養生、片付け、追加対応の範囲が違えば単純比較はできません。安い金額で契約した後に、必要な仕事が別料金となる条件はないかを確認します。施工側も、無理な工程や条件を見積もりに隠さないことが重要です。

お客様が会社へ聞けるのは、次の4点です。

・自分の家と同じ工法や仕様を扱う経験。

・施工基準を共有し確認する方法。

・ミスの報告と手直しの責任や連絡経路。

・担当会社が変わる場合の引継ぎと品質の確認。

職人の人柄や現場の挨拶も印象に残りますが、それだけで施工の適否を判断することはできません。逆に、協力会社を使っていることだけを問題視する必要もありません。契約した住宅会社が、発注内容を伝え、工事を管理する役割を果たすかを見てください。

協力会社の詳細な取引金額や他の顧客の情報まで、すべてを公開できるとは限りません。それでも、ご自身の家を誰が担当し、どんな基準で確認するかは尋ねられます。非公開の事情があることを、施工体制を説明しない理由にはしたくありません。

私は、安くお願いできる相手より、必要な仕事を決めた条件で続けられる相手を重視します。当社への相談でも、材料のグレードだけでなく、それを施工する人と、会社の確認方法まで聞いてください。価格と品質を両立するために、発注の仕方も重要だと考えています。

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参照資料 S5

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