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紹介会社を通した場合と直接問い合わせた場合で、見積りは変わる?

Q. 紹介会社を通した場合と直接問い合わせた場合で、見積りは変わる?

A. 変わる可能性はあります。紹介経由と直接問い合わせで同一価格にする会社もあれば、紹介費用、値引き枠、限定特典、営業経費などによって条件を変える会社もあります。ただし、注文住宅は一棟ごとに内容が違うため、金額だけを見ても紹介経由による差なのか判断できません。

住宅会社へ直接問い合わせた場合と、無料相談会社から紹介された場合。

同じ住宅会社へ依頼するなら、見積りも同じになると思うかもしれません。

しかし、住宅会社の価格制度によっては、問い合わせ経路が見積りや契約条件へ影響する可能性があります。

違いが出る可能性があるのは、本体価格だけではありません。

  • 値引き
  • 無料サービス工事
  • オプション価格
  • 設計料
  • 付帯工事
  • 契約特典
  • 保証内容
  • 営業担当者の裁量

まで含めて比較する必要があります。

見積りが変わる可能性がある五つの理由

紹介経由と直接問い合わせで条件が変わる理由は、主に五つあります。

  1. 紹介経由では住宅会社に成約費用が発生する
  2. 集客経路ごとに販売予算が設定されている
  3. 値引きできる金額が異なる
  4. 紹介経由限定の特典が付く
  5. 営業担当者や契約時期によって条件が変わる

一つずつ確認します。

1.紹介経由では成約費用が発生する場合がある

住宅会社が無料相談会社からお客様を紹介され、そのお客様と契約すると、広告費等を支払う場合があります。

当社が過去に提携した一部の住宅相談サービスでは、建築金額の4%ないし5%相当を支払う条件が提示されました。

建築金額3,000万円なら120万~150万円です。

住宅会社がこの費用を紹介されたお客様の契約で回収するなら、直接問い合わせより見積りが高くなる可能性があります。

ただし、紹介費用を会社全体の広告費として処理したり、自社の利益で吸収したりする会社もあります。

紹介費用があるから、必ずそのまま見積りへ加算されるとは限りません。

2.集客経路ごとに販売予算が設定される

住宅会社は、お客様がどこから問い合わせたかを記録しています。

例えば、次のような集客経路です。

  • 自社ホームページ
  • SNS
  • 完成見学会
  • 住宅展示場
  • 知人・施主からの紹介
  • ポータルサイト
  • 情報誌
  • 無料住宅相談
  • 不動産会社
  • 金融機関

集客経路ごとに必要な費用が異なります。

自社ホームページからの問い合わせなら、成約時の紹介費用が発生しない場合があります。

住宅展示場経由なら、展示場の出展費や維持費がかかっています。

無料相談会社経由なら、成約時に契約金額連動の費用が発生する場合があります。

住宅会社が経路別に採算を管理していれば、見積りや値引き枠へ違いが出る可能性があります。

3.値引きできる金額が変わる

本体価格が同じでも、値引き額が違えば最終金額は変わります。

例えば、同じ3,000万円の見積りでも、次のような違いが考えられます。

問い合わせ経路 当初見積り 値引き 最終金額
直接問い合わせ 3,000万円 100万円 2,900万円
紹介会社経由 3,000万円 0円 3,000万円

当初見積りだけを比較すれば同じです。

しかし、最終的には100万円の差があります。

反対に、紹介会社が住宅会社と交渉し、紹介経由のほうが大きな値引きを受けられる場合もあります。

確認すべきなのは最初の見積りではなく、契約直前の最終条件です。

4.紹介経由限定の特典が付く場合がある

紹介会社を通すと、次のような特典が付く場合があります。

  • 住宅設備のグレードアップ
  • オプション工事
  • 設計料の割引
  • 保証サービス
  • インテリア商品
  • 家具・家電
  • 契約特典
  • 完成保証

一見すると、直接問い合わせより得に見えます。

しかし、その特典が本当に無料かどうかは、基準となる住宅価格を確認しなければ分かりません。

例えば、紹介経由で150万円相当の特典が付いても、住宅会社が相談会社へ150万円を支払い、その費用を価格へ反映していれば、実質的な負担は変わらない可能性があります。

「○○万円相当プレゼント」という表示だけで判断せず、特典を外した場合の価格も確認してください。

5.営業担当者や契約時期でも変わる

見積りが違っても、すべて紹介経路が原因とは限りません。

次の条件でも価格は変わります。

  • 見積りを作成した時期
  • 建材や設備の価格改定
  • キャンペーン
  • 決算時期
  • 営業担当者の裁量
  • 建築予定時期
  • 工事の混雑状況
  • 住宅商品の変更
  • 土地条件
  • 設計内容

半年違えば、資材価格や標準仕様が変更されている可能性があります。

直接問い合わせの見積りと紹介経由の見積りを比較する場合は、作成時期までそろえる必要があります。

同じ会社でも担当者によって提案が変わる

注文住宅では、営業担当者や設計担当者によって提案内容が変わります。

同じ希望を伝えても、

  • 延床面積
  • 廊下の長さ
  • 窓の数
  • 収納量
  • 設備グレード
  • 断熱仕様
  • オプション工事

が違えば、見積額も変わります。

紹介会社から優秀な営業担当者を指定してもらえることもあります。

反対に、紹介案件を専門に扱う担当者が付く場合もあります。

価格差だけでなく、提案内容と担当者の経験も比較してください。

注文住宅は同じ条件にそろえなければ比較できない

紹介経由と直接問い合わせの見積りを比較するなら、少なくとも次の条件をそろえる必要があります。

比較項目 そろえる内容
延床面積 坪数・平方メートル
建物形状 総二階、平屋、凹凸
構造 木造、鉄骨、工法
耐震 耐震等級、計算方法
断熱 断熱等級、UA値
気密 C値、測定の有無
メーカー、材質、ガラス
設備 商品名、グレード
付帯工事 水道、仮設、残土など
外構 駐車場、フェンス、庭
地盤 調査・改良費
諸費用 設計、申請、保証
値引き 金額、条件
保証 初期期間、延長条件

一つでも条件が違えば、見積差が紹介費用によるものか判断できません。

見積り比較で隠れやすい項目

特に注意したいのは、見積りに含まれていない費用です。

本体価格が安くても、契約後に次の費用が追加される可能性があります。

  • 地盤改良
  • 水道引込み
  • 屋外給排水
  • 照明
  • カーテン
  • エアコン
  • 太陽光発電
  • 外構
  • 登記
  • 住宅ローン費用
  • 火災保険
  • 仮住まい
  • 引越し

紹介経由の見積りには一部が含まれ、直接問い合わせの見積りには含まれていない場合、紹介経由のほうが高く見えます。

しかし、入居までの総額では同じ、または安い可能性もあります。

比較するなら、契約金額ではなく入居できる状態までの総額をそろえてください。

比較用の見積条件表を作る

住宅会社へ見積りを依頼するときは、次のような条件表を一枚作り、同じ条件で回答してもらうと比較しやすくなります。

建物条件

  • 延床面積
  • 部屋数
  • 希望する構造
  • 耐震等級
  • 断熱等級
  • 気密測定
  • 窓の仕様
  • 空調・換気方式
  • 住宅設備のグレード

工事範囲

  • 建物本体
  • 付帯工事
  • 地盤改良
  • 給排水
  • 照明
  • カーテン
  • エアコン
  • 太陽光発電
  • 外構

契約条件

  • 値引き
  • サービス工事
  • 紹介特典
  • 設計料
  • 保証
  • 将来の有償メンテナンス

「全部込みでいくらですか」と聞くだけでは、会社ごとに「全部」の範囲が違います。

項目を指定して比較してください。

紹介を受ける前に確認する

一度相談会社から住宅会社を紹介されると、その後に直接問い合わせへ変更しても、住宅会社に紹介費用が発生する場合があります。

住宅会社と相談会社との契約では、紹介された顧客が一定期間内に契約した場合、成約費用の対象になることがあるからです。

したがって、最も確認しやすいタイミングは紹介を受ける前です。

相談会社へ次のように聞いてください。

この住宅会社へ自分で直接問い合わせた場合と、こちらから紹介された場合で、価格、値引き、特典は同じですか?

回答は口頭だけでなく、可能であれば書面やメールで残してもらいましょう。

紹介経路を隠して比較してはいけない

価格差を調べるために、本人と家族で別々に問い合わせたり、紹介を受けた事実を隠したりすることは避けてください。

住宅会社と相談会社との契約違反や、顧客情報の重複につながる可能性があります。

また、違う担当者が異なる条件で見積りを作れば、正確な比較にもなりません。

正面から、

「紹介経由と直接問い合わせで条件差はありますか」

と確認するべきです。

紹介会社の支援で価格以上の価値が出る場合

紹介会社を通すことで、見積りが少し高くなっても、それ以上の支援を受けられる場合があります。

例えば、

  • 見積りの不足項目を指摘する
  • 追加費用を事前に確認する
  • 過剰な予算を下げる
  • 住宅性能を比較する
  • 契約書の不明点を整理する
  • 営業担当者との調整を行う
  • 契約後もトラブルへ対応する

こうした支援によって、契約後の追加費用や失敗を防げるなら、紹介会社を利用する価値があります。

反対に、提携会社を数社紹介し、面談日程を調整するだけなら、住宅会社が支払う費用に見合うか考える必要があります。

住宅会社へ確認する10項目

紹介経由と直接問い合わせの見積りが変わるか、次の質問で確認してください。

  1. 問い合わせ経路によって見積価格は変わりますか
  2. 本体価格は同じですか
  3. 値引きできる金額も同じですか
  4. 無料サービス工事も同じですか
  5. オプション価格も同じですか
  6. 紹介経由限定の特典はありますか
  7. 紹介特典を外せば価格は下がりますか
  8. 相談会社へ支払う費用を見積りへ反映しますか
  9. 同じ図面・仕様で比較した結果を示せますか
  10. 入居までの最終総額も同じですか

「価格は同じです」と言われても、値引き、特典、工事範囲まで確認してください。

最終結論

紹介会社を通した場合と、直接問い合わせた場合で、見積りが変わる可能性はあります。

一方、全顧客へ同じ価格制度を適用し、紹介費用を会社全体の広告費や自社利益で処理する住宅会社もあります。

見積りが違ったとしても、その差がすべて紹介費用によるものとは限りません。

面積、仕様、土地条件、見積時期、担当者、工事範囲が違えば、価格も変わります。

比較するときは、

  • 同じ図面
  • 同じ仕様
  • 同じ工事範囲
  • 同じ見積時期
  • 同じ値引き条件
  • 同じ保証

にそろえてください。

住宅会社へ最後にこう質問しましょう。

「本体価格だけでなく、値引き、特典、付帯工事、保証まで含めて、紹介経由と直接問い合わせの条件は本当に同じですか?」

見積書の一番下の金額だけではなく、その金額に含まれる中身を比較することが重要です。

デザインハウス甲府
代表 深澤敏仁

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