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社長が予算を増やしてでも、自宅に採用したいものは何ですか?

Q.社長が予算を増やしてでも、自宅に採用したいものは何ですか?

A.私なら、まず断熱・気密・耐震など建物の基本性能と、それを確かめる計算や検査に予算を確保します。そのうえで、毎日の使いやすさが変わる窓や空調の計画にお金を使いたいと考えます。

追加予算は毎日効く部分から考えます

予算を増やせると言われると、キッチンや内装のグレードを上げたくなるかもしれません。好きなものを選ぶ楽しさは大切です。ただ、自分のお金なら、その差額で生活のどの場面が変わるかを先に考えます。

寒い朝の着替え、夏の帰宅後、夜に寝室へ移るときなど、繰り返す場面に目を向けます。見た目が変わることと、日常の過ごし方が変わることは、別の価値です。両方を比べて、自分たちの優先順位を決めたいと思います。

断熱や気密を重視するのは、高価な設備の数を増やすことが目的ではないからです。どの空調方式を採用する場合でも、建物の条件と室内の使い方を先に整理したいと考えます。性能の目標と確認方法を、設計や契約の段階で明らかにしておくことを重視します。

耐震についても、名称だけで安心せず、計算や評価の方法、図面と施工の確認まで見ます。私なら、仕上げ材を豪華にする予算を決める前に、こうした確認に必要な費用が入っているかを確かめます。

窓や空調は家全体の計画として選びます

窓に追加予算を使う場合も、全部を一律に高い仕様へ変更するという決め方はしません。建築場所、方位、大きさ、日射や視線の条件と合わせて比較します。費用が増える理由と、どんな場面の改善を期待するかを説明できることが大切です。

空調も同じです。私の自宅には全館空調がありますが、だから皆さんも同じ方式にするべきだとは考えません。個別のエアコンで希望を満たす計画も含め、間取り、部屋の利用時間、操作や掃除のしやすさで比較したいと思います。

さらに、手入れがしやすい設計にもお金を使いたいと考えます。フィルターへ手が届くか、機器を交換するときに取り出せるか、配管や点検口を家具でふさがないか。建築時には目立たなくても、住み続けるために確認したい部分です。

例えば追加予算が100万円あるという仮定なら、窓、空調、内装へ均等に配ることはしません。まず必要な性能が確保されているかを確認し、次に困る場面を改善する案を見積もってもらいます。100万円を使い切ることも目的にしません。

支払った後に残すお金も含めて決めます

予算を増やすときは、追加するものだけでなく、諦めるものと手元資金も確認します。建築費に回したお金は、別の支出には使えません。教育費、車、修繕や設備更新への備えを考え、無理なく払える範囲を先に置きます。

追加したい項目は、次の4点で比べます。

・誰が、どの時間に、どれくらい使うのか。

・標準仕様のままだと、具体的に何が困るのか。

・設置費と将来の維持費まで含め、いくら増えるのか。

・同じ目的を、設計や別の製品で満たせないか。

節電効果がある設備でも、条件をそろえた試算なしに差額を取り戻せるとは考えません。光熱費の回収だけでは評価できない使い心地もあります。どの価値に対してお金を払うのかを、家族で共有しておきたいと思います。

追加する前後の図面と見積もりを並べ、改善したい場所に予算が使われているかを確かめます。関連工事まで含めた差額が分かれば、別の案とも比較できます。

現時点で金額を確定できない項目があれば、まずその予算を残します。希望の設備へ先に使い切ってから、必要な工事費が足りなくなる順番にはしたくありません。採用を決める順序も、予算を守るための判断だと思います。

当社へ相談する際も、追加予算の上限と、毎日のどの場面を良くしたいかを伝えてください。私なら、性能と暮らしの条件が整った後に、好きな内装や設備へ予算を回します。使った金額に納得でき、住んだ後の資金も残せる選び方をしたいと考えます。

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参照資料 S3

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