Q.別の建築士に設計を頼み、工事だけ御社に依頼することはできますか?
A.図面、工法、仕様と、設計・工事監理・施工の役割分担を確認してから、個別に協議する内容です。他の建築士の設計だから一律に不可とも、その図面どおり必ず施工できるとも言えません。設計を本格的に進める前に、ご相談いただきたいと思います。
設計と施工を分けると担当の境界が増えます
建築士に設計を依頼し、施工会社と別に契約する進め方はあります。ただし、設計者が描いた間取り図だけで工事の金額と責任がすべて決まるわけではありません。材料、寸法、納まり、設備など、工事に必要な情報をそろえる必要があります。
また、工事監理と施工管理は役割が異なります。工事監理では、工事が設計図書に沿って行われているかを確認します。施工側は工程、品質、安全などを管理します。どちらか一方に任せれば、もう一方の仕事がなくなるという関係ではありません。
お客様にとっては、窓口が増えることで、誰に何を相談すべきか迷う可能性があります。仕様を変えたいとき、現場で図面との不整合が見つかったとき、金額が変わるときの連絡経路を、着工前に決めておくことが大切です。
当社の工法と性能の方針に合うかを確かめます
当社は2×6工法を基本としています。別の構造を前提にした図面を、外観や間取りをそのままにして置き換えられるとは限りません。構造に必要な壁、窓、配管や断熱の計画など、施工できる条件を設計者と確認する必要があります。
性能の目標と、その確認を誰が担うかも重要です。構造の検討、断熱の計算、施工中の確認などについて、設計者と施工者の担当を整理します。引き受けるという返事が出ても、当社の通常の商品と同じ価格や条件になるとは限りません。
図面の利用にも確認が必要です。以前に提案を受けた図面を持ち込む場合は、その設計者との契約や利用許諾を確認してください。依頼先を変えたからといって、他社の提案を自由にそのまま使えるとは限りません。参考にしたい要素を整理する方法もあります。
見積もりは設計料を含めた全体で比較します
工事費だけが安く見えても、設計、構造や省エネに関する検討、申請、工事監理、図面の修正などが別契約なら、家づくり全体の負担は変わります。二重に計上される業務と、誰も担当していない業務がないかを一覧にしてください。
仮に、設計側に含むと思っていた申請用図面を施工側でも作り直すなら、追加の費用や期間が生じる可能性があります。担当を決めるのは、責任を押し付け合うためではありません。必要な作業を予算と工程に入れるためです。
相談時は、少なくとも次の資料があると整理しやすくなります。
・建築地と、設計がどの段階まで進んでいるかが分かる資料。
・平面図、立面図、仕様書など、現時点で作成されている図書。
・設計者へ依頼している業務範囲と、希望する役割分担。
・工事予算の上限と、設計料などを含めた総予算。
設計者、当社、お客様で打ち合わせが必要か、その検討に費用が生じるかも、依頼する前に確認します。図面を渡せば無料で詳細な施工検討まで済むと決めず、どこまでを相談し、どこから業務として依頼するかを明確にしてください。
工事中の変更は、設計者への伝達、技術的な確認、見積もり、お客様の合意をつなげます。現場で職人へ直接頼むだけでは、最新版の図面や金額に反映されないことがあります。誰が変更を承認するのかを決め、記録に残す進め方が必要です。
当社への工事依頼を候補にする場合は、設計を確定する前に声をかけてください。設計者への希望を大切にしながら、施工できる内容と管理体制を早めに照合する。その条件が整うかを見て、受託の可否を判断することになります。
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参照資料 S2、S7










