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住宅設備の交換費用や工事費も保証される?

 

Q. 住宅設備の交換費用や工事費も保証される?

A. 保証内容によって異なります。設備本体や交換部品が無料でも、出張費・取り外し費・設置工事費・廃棄費・配管や電気工事費まで、すべて無料になるとは限りません。

「設備10年保証だから、故障しても修理費はかからない」

そう思って契約したのに、実際には数万円から数十万円の請求が発生することがあります。

原因は、保証される費用と保証されない費用が分かれているからです。

確認すべきなのは「設備が保証対象か」だけではありません。

故障したとき、最終的に自己負担がいくら発生するのかまで確認する必要があります。

「本体保証」と「工事費保証」は別

住宅設備の交換には、本体代以外にもさまざまな費用がかかります。

  • 故障した設備の取り外し費
  • 新しい設備の設置工事費
  • 作業員の出張費
  • 故障原因の診断費
  • 運搬費
  • 廃棄処分費
  • 給排水管の接続費
  • 電気配線工事費
  • ガス接続工事費
  • 壁や天井の開口・復旧費
  • 収納やカウンターの加工費
  • 試運転や各種設定費

保証書に「部品を無償交換する」と書かれていても、これらの費用まで含まれるとは限りません。

無料部品に交換するための工事費が有料になる。

これが、住宅設備保証で起こりやすい誤解です。

無料修理でも請求がゼロとは限らない

保証制度によって、無料になる範囲は異なります。

1.部品代だけ無料

交換部品は無償でも、出張費や作業費が請求される場合があります。

2.部品代と修理作業費が無料

通常の修理は無料でも、壁や収納の加工、配管の変更などは対象外になる場合があります。

3.出張修理まで無料

対象となる自然故障であれば、出張費、部品代、修理作業費まで含める保証制度もあります。

ただし、保証対象外の故障と判断された場合は、診断費や出張費が有料になる可能性があります。

4.同等品への交換まで無料

修理できない場合に同等品へ交換する保証でも、本体代だけが対象なのか、取り付け工事まで含むのかは別途確認が必要です。

古い設備ほど追加工事が発生しやすい

新築から10年近く経過すると、同じ型番や同じ寸法の設備が生産終了していることがあります。

後継機種へ交換するときに、

  • 配管位置が合わない
  • 電源や電圧が違う
  • 本体サイズが異なる
  • 収納部分を加工する必要がある
  • 壁や天井を開口する必要がある
  • リモコンや操作盤の交換が必要になる

といった追加工事が発生する可能性があります。

保証で新しい設備本体が用意されても、建物側を適合させる工事が保証対象外なら、自己負担が発生します。

設備ごとに想定される追加費用

給湯器

本体が保証対象でも、配管の変更、リモコン交換、電源工事、基礎や架台の加工が別料金になる場合があります。

食器洗い乾燥機

後継機種の寸法が異なれば、キッチン収納や化粧パネルの加工費が発生する可能性があります。

IHクッキングヒーター

本体交換だけで済む場合もありますが、電源容量や配線の変更が必要になれば電気工事費が発生します。

トイレ

便座や機能部だけの交換で済む場合と、便器本体や排水接続部まで交換する場合では費用が大きく異なります。

換気設備

本体だけでなく、天井の開口、ダクト接続、スイッチや電源の変更が必要になることがあります。

太陽光発電・蓄電池

機器の保証と、屋根上での取り外し・再設置、足場、電気工事などの費用が同じ保証範囲とは限りません。

故障原因によってはすべて有料になる

保証期間内でも、故障原因が保証対象外と判断されれば、部品代だけでなく、出張費や診断費も有料になる場合があります。

一般的に注意が必要なのは、次のようなケースです。

  • 経年劣化
  • 消耗品の交換
  • 使用方法の誤り
  • 清掃や維持管理の不足
  • 凍結
  • 落雷や水害などの自然災害
  • 指定業者以外による修理や改造
  • 建物側の配管や電気設備が原因の故障
  • 事前連絡をせず、直接メーカーへ修理を依頼した場合

保証窓口を通さずに修理を依頼すると、後から費用を請求しても認められない可能性があります。

故障したら、まず保証書に記載された窓口へ連絡してください。

保証限度額にも注意する

保証対象となる故障でも、修理や交換に使える金額に上限が設定されていることがあります。

例えば、

  • 1回当たりの修理上限
  • 年間の保証上限
  • 保証期間全体の累計上限
  • 設備の購入金額を上限
  • 経過年数に応じて減額

などです。

交換費用が上限を超えれば、差額は施主負担になります。

「10年間何度でも無料」と「10年間、限度額の範囲で保証」は同じではありません。

保証期間中に故障したら確認すること

修理や交換を承諾する前に、見積書で次の項目を分けてもらいましょう。

  • 設備本体代
  • 部品代
  • 出張費
  • 故障診断費
  • 修理作業費
  • 取り外し費
  • 設置工事費
  • 運搬費
  • 廃棄処分費
  • 配管工事費
  • 電気工事費
  • 建物の加工・復旧費
  • 保証で無料になる金額
  • 自己負担になる金額

「保証で対応します」という口頭説明だけでは、請求総額が分かりません。

無料になる項目と有料になる項目を、作業前に書面で確認してください。

契約前に住宅会社へ聞くべき質問

住宅設備保証を比較するときは、次の質問をしてください。

  • 保証には部品代だけでなく修理工賃も含まれますか
  • 出張費や故障診断費は無料ですか
  • 修理不能の場合は同等品へ交換されますか
  • 設備本体の交換費も保証されますか
  • 取り外し費と設置工事費も含まれますか
  • 運搬費と廃棄処分費は誰が負担しますか
  • 配管や電気工事が必要な場合も無料ですか
  • 壁や収納の加工・復旧費も保証されますか
  • 1回または累計の保証限度額はいくらですか
  • 保証対象外だった場合、出張費はいくらですか
  • どの窓口へ最初に連絡すればよいですか

できれば、営業担当者の説明だけでなく、保証書や保証規程を契約前に確認してください。

比較すべきは保証年数ではなく自己負担額

住宅会社によっては、対象となる自然故障について、無料の出張修理や部品交換まで明確に公表している保証制度があります。

一方で、製品や代替品の提供は保証されても、設置については販売店への確認が必要とされる制度もあります。

つまり、同じ「10年保証」「製品保証」でも、無料になる費用の範囲は同じではありません。

保証年数が10年か15年かを比べる前に、故障したときの自己負担額を比較するべきです。

「設備を保証します」と「交換に必要な総費用を保証します」は、まったく同じ意味ではありません。

本当に安心できるのは、本体代、部品代、出張費、工事費、廃棄費まで、無料になる範囲が明確な保証です。

大きく書かれた保証年数より、小さく書かれた費用負担を確認してください。

デザインハウス甲府
代表 深澤敏仁

【参考資料】

大和ハウス工業は、対象となる住宅設備の自然故障について、引き渡しから10年間、無料で出張修理や部品交換を受けられる制度を公表しています。一方、事前連絡をせずメーカーなどへ直接修理を依頼すると、保証対象から除外される場合があるとしています。大和ハウス工業「長期保証・アフターサポート」

LIXILの太陽光発電システム保証では、修理品や代替品の発送費用について所定の範囲で負担するとする一方、修理品や代替品の設置については販売店へ問い合わせるよう案内しています。保証される製品と設置工事の取り扱いは、個別規程の確認が必要です。LIXIL「太陽光発電システム・屋根の保証」

デザインハウス甲府
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