仮設電気・仮設水道・仮設トイレは見積もりに入っている?
A. 入っている会社もあれば、付帯工事や「仮設工事一式」にまとめる会社、契約後に別途請求する会社もあります。工事には原則必要なため、契約前に金額と範囲を確認してください。
仮設電気・仮設水道・仮設トイレは、完成後に使う設備ではありません。
職人が住宅を建てる期間だけ必要になる設備です。
完成すると撤去されるため、施主からは見えにくい費用ですが、無料ではありません。
仮設電気とは?
建築現場で、次の工具や設備を動かすための電気です。
- 電動工具
- 照明
- コンプレッサー
- 充電器
- 換気・乾燥機器
- 夏場や冬場の現場設備
費用には、一般的に次の項目があります。
- 仮設電柱・仮設盤の設置
- 電力会社への申請
- 配線工事
- 使用期間中の電気料金
- 完成後の撤去
近くに電源を確保できない土地では、発電機や延長配線が必要になることもあります。
仮設水道とは?
建築現場では、次の作業に水を使います。
- 基礎工事
- コンクリート施工
- 清掃
- 左官・タイル工事
- 職人の手洗い
- 仮設トイレ
- 完成時のクリーニング
仮設水道には、
- 仮設蛇口・配管
- 水道メーター
- 使用開始手続き
- 水道使用料
- 撤去・本設への切替え
などの費用がかかります。
なお、仮設水道工事と、完成後も使用する水道引込み工事は別です。
「仮設水道込み」でも、道路から敷地までの水道引込みや加入金まで含まれているとは限りません。
仮設トイレとは?
工事期間中に職人が使用する仮設トイレです。
費用には、便器のレンタル料だけでなく、次のものが含まれる場合があります。
- 現場までの運搬
- 設置
- 月額レンタル
- 清掃
- 汲み取り
- 消耗品
- 完成後の撤去
工期が延びると、レンタル期間や汲み取り回数が増え、費用が上がる可能性があります。
合計でいくらかかる?
土地条件や工期によりますが、一例として次のような費用が考えられます。
| 仮設費用 | 金額例 |
|---|---|
| 仮設電気の設置・撤去 | 10~20万円 |
| 工事期間中の電気料金 | 3~8万円 |
| 仮設水道の設置・撤去 | 5~15万円 |
| 工事期間中の水道料金 | 1~5万円 |
| 仮設トイレの設置・レンタル・撤去 | 15~30万円 |
| 合計 | 34~78万円 |
これはあくまで一例です。
敷地条件・工期・既存の電気や水道の有無、地域の料金によって変わります。
「仮設工事一式」に注意
見積書に、
「仮設工事一式 50万円」
と書かれていても、3つすべてが含まれているとは限りません。
仮設工事には、ほかにも次の項目があります。
- 仮囲い
- 養生
- 足場
- 工事看板
- 現場清掃
- 安全設備
- 資材置場
- 工事車両対策
- 近隣への飛散防止
「一式」の内訳を出してもらい、仮設電気・水道・トイレを含むか確認してください。
使用料金は誰が払う?
設置工事は見積もりに入っていても、毎月の電気・水道料金が別になっている場合があります。
例えば、
- 設置費だけ住宅会社負担
- 使用料は施主負担
- 使用料まで工事費に含む
- 契約後に実費精算
- 完成後の本設料金とまとめて施主へ請求
など、会社によって扱いが違います。
確認するのは、次の4点です。
- 設置費
- 使用料金
- 清掃・汲み取り
- 撤去費
工期が延びた場合は?
仮設トイレや仮設設備は、工期が長くなるほど費用が増える可能性があります。
契約前に、
- 天候などで延びた場合
- 住宅会社の工程遅れで延びた場合
- 施主変更で延びた場合
の負担者を確認してください。
住宅会社側の都合で工期が延びたのに、仮設費の延長分をすべて施主へ請求するのかは、約款や契約条件の確認が必要です。
見積書で確認する項目
住宅会社には、次のように質問してください。
「仮設電気・仮設水道・仮設トイレについて、設置・使用料・清掃・撤去まで、すべて税込見積もりに含まれていますか?」
見積書には、できれば次のように記載してもらいます。
| 項目 | 含まれる範囲 |
|---|---|
| 仮設電気 | 申請・設置・使用料・撤去 |
| 仮設水道 | 設置・使用料・本設切替え |
| 仮設トイレ | 運搬・レンタル・汲み取り・撤去 |
| 工期延長 | 追加費用が出る条件と負担者 |
仮設設備は、完成後には残りません。
しかし、家を建てるためには必要です。「一式」に隠さず、設置から撤去まで誰が払うのか確認してください。










